第12話 雪乃SIDE 君に決めた
ハァ~翼くんのパーティの相手か…僕は気が進まないよ。
大体、異世界になんて飛ばされなければ、楽しく前の世界でやっていられたんだ。
平和な世界じゃパーティなんて要らないからね。
貧乏で良いなら僕は翼くんを幸せにする自信があるんだ。
北欧の神話になぞって、顕現受肉して愛を育む事も考えていたのに…
『異世界』ってそりゃ無いよ。
もう翼くんと結婚は今は叶わないから、死んで翼くんが魂になってからそれは考える事にしたんだ。
神にとって100年なんてあっという間だからね。
だけど…それでも翼くんが他の女とイチャつくのは腹が立つ。
他の女と子作りなんてしたら…僕は気絶してしまうよ。
だけど『神』として約束したんだからね。
手助けすると約束したんだから『最高の相手』を探してやろうじゃないか!
ハァ~ むなしい。
しかし…碌なの居ないね。
テディスが居なければ顕現して探せるのに…
文句を言ったら、変な端末を渡されこれで探せだって…
まぁ楽だけどね。
出来たら、余り性的な事をしない様な種族が無難だ。
やはり、異世界だから『エルフ』や『妖精』とか性欲が少ない種族を選べば良いのかも知れないね。
本当は翼くんに女なんて近づけたくないけど…パートナーは必要だ。
ううっ考えていたら涙が出て来たよ…
しかし、翼くんの地域には貧乏耐性がありそうなエルフが居ないじゃないか?
ハァ~詰んだ~
うん?
この1人しか居ない種族なんだい?
しかも自然妊娠不可って…最高じゃないかい。
しかも見た目機械みたいだし…これならイチャついて居るのを見てもショックは少ないな…これだ。
僕はジーク族のマヤに白羽の矢をたてた。
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