第54夜
「ユーちゃん、ありがとう。大学のお勉強があるのに手伝わせてごめんなさいね」
「バアちゃん、気にしないでよ。俺だってもう子どもじゃないんだ。家族の一員としていつだってお店を手伝うからね」
「あら、あんなに小さかったユーちゃんが、いつの間にこんな立派なお兄さんになっちゃったのかしら。とっても嬉しいわ」
「母さん、安心してよ。ユーちゃんはもう立派な風神家の大黒柱よ。母さんだって、いつまでも若くないんだから、私たちのためにちゃんと健康で長生きしてくれなくちゃ困るのよ」
「私も今年でやっと65歳になったばかり、まだまだ元気満々なんだから心配しないで」
「ほんとに浅姉って、バアちゃんのことや俺の事だとめちゃくちゃ心配性なんだから」
「だって姉さん達があんなことで居なくなっちゃったんだもの。母さんとユーちゃんと私、3人だけはいつまでも一緒に暮らしていきたいの。もう2度と哀しい思いはしたくない」
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