第49夜
『異常現象対策本部』と大きな看板が設置された本庁特別会議室に詰めていた平井警部に、中原警視正から声がかかった。
「総括、未だ確認は取れない状況です。祓い屋さんから聴取した情報をもとに、色々と捜索はしているのですが申し訳ありません」
「そうか、祓い屋さんも確証があって話をしてくれている訳ではないから仕方がないな。しかしその『穢れ』と唯一戦える最終兵器だと言われている人物だ。とりあえずは探し出しておきたいものだ」
「総括、最終兵器探しももちろん重要ですが、『穢れ』の次の出現が迫っています。何とか我々だけでも確保するか、処分しなくては」
「そうだな、祓い屋さんの予言では、あと3日後の概ね月曜23時から火曜の2時、出現予想は多摩地区の昭島駅周辺地域だったな」
「今回も祓い屋の神奈さんの予言が当たるのか、それともガセなのか、なんとも頼りない情報源ではありますが、今のところは頼りはそれだけですので」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます