第35夜
「それは超能力と呼ばれるものなんでしょうか?秀夫くんにはそんな能力は全く無いような気がするのですが」
「そうね、うちの子は今のところそんな力は無いみたいね。私の母も同じでやはりそういう力は無いようなの」
「ということは、ご家族では神奈さんだけがそういう能力をお持ちなんですか?」
「いいえ違うの。私の祖母がやはり同じ力を持っていたみたいなの。母が祖母から聞いた話だけれど何代か前の女性のご先祖には力があったとか」
「隔世遺伝の能力なのかな」
「本当は内緒なんだけど、祖母は何度かお国の依頼を受けてご協力したみたいなの。内閣調査室って言ってたけど・・・・・」
「えっ、内調ですか?それは全く初めてお聞きしました。いつ頃のお話なんですか?」
「もう随分昔のことだけど、1960年の日米安保条約の時に相談されたみたい。ただその時の祖母の姓はもちろん私と同じ佐藤ではなかったんですけどね」
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