第32夜
祓い屋との待ち合わせは相手側の指定により、立川駅南口にある改札から5分ほどの喫茶店で19時である。
聴き取りは多摩の班長である平井警視と正太郎が担当し、多摩班の残り警部2人は喫茶店付近に配置、区部の桜田警視と部下の警部3人は、統括の中原警視正とともに本庁で待機することとした。
喫茶店の1番奥4人席に腰を下ろし入口のドアに視線を走らす。帰宅を急ぐのであろうか、人の波が店の前を通り過ぎて行く。
平井と祓い屋とは一度顔を合わせている。正太郎は祓い屋とは初対面のため平井に任せて、コーヒーを口に運んでいた。
「おっ、川村、来たぞ。祓い屋さんが」
「オス、了解です」
平井と友人の佐藤とは大学柔道部からの友人ではあるが、佐藤の母親と会うのは先日が初めてであった。
「お待たせしちゃったかしら」
「いや、まだ7時までに4分ほどあります。わざわざお時間を作っていただいてありがとうございます」
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