第4夜
「支店長、風船って何ですか? 死因が風船? 死体が風船?意味不明ですよ。 はっきり言ってくださいよ」
「いや何か中身がなくて膨らんだ風船みたいに見えたので・・・・・」
「死体には外傷はなかったんですか?特に目立ったような傷などは?」
「いや私にはよく分からない、何か蝋人形のような」
「支店長が警備員を発見された時、被害者には接触されなかったのですか?どうして死んでいるって分かったですか?」
「銀行裏の職員専用通用口の前に倒れていたので声をかけた。何度か声をかけたが全く反応がないので、額に手を当ててみたんだ。そうしたら・・・・・」
「額に手を当てたらどうだったんですか?」
「ベコっと凹んだんですよ。まるで蝋でできた風船人形みたいに」
「風船人形みたいに? 何ですか、それ? 意味分からないですよ」
「いや申し訳ない。私はこれから警察に呼ばれているんで・・・・・」
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