第39夜
『そうね、今回の件は通常の『穢れ』とは異なり、異常に強い力を感じるの。ある程度のものなら私の力で消滅や封じ込めができるのだけれど、今回のものは私の力では無理なようです」
「それは何か異次元の生体ですか?それとも現象でしょうか?」
「たぶん、いや間違いなく異次元のエネルギー体であると思うの。古からの幽霊や妖怪などとは異なる、例えば異界の強大な魔物みたいな感じで捉えています」
「例えばその魔物を退治できるような人物はいらっしゃるのでしょうか?」
「我々の世界では、国内であっても遠い世界の国に住むものであっても、力が強い者であれば互いに感じ合えるものなの。でもね残念ながらたぶん今度の存在を消滅できるような人物は、今のこの世界には存在しないわ」
「・・・・・・・・・・」
「私たちの世界では444年毎に人間世界の滅亡の危機が現れるという古い言い伝えがあるの。そして今年がその444年目なのよ」
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