010 二日連休
俺の学生時代は、土曜日もふつうに授業があった。祝祭日も
……しかし、夏休みは例外である。1ヵ月ものあいだ、学校が休みになるとはいえ、大量の宿題や、朝のラジオ体操(近所の公園まで行く)、プールの強制授業(学校に行ってプールに入り、先生からハンコウをもらう。たしか10個以上は必要)、2回ある登校日に、
俺は正社員として働いた経験が短い。色々あってフリーターのような生活をしているが、
……習慣って、こわいな。何時に寝ても、朝5時台に目が覚める。いや、そうなったのは三十を過ぎてからか。高校くらいまで、ふつうに何十時間でも寝れたよな。というか、いくら寝ても、眠たかった。あれは、ふしぎな感覚だ。
「う~~~………っ!」
寝起きはとくに、肩や腰が痛む。これは生活習慣による慢性的な関節痛だから、整骨院に
「……あれ? 起動しない」
きのうの夜から[リージョンフライハイト]のシステムは調子が悪い。安達に連絡すべきか迷ったが、データベースについて、詳しいことは何も知らない俺が口をはさんでも意味がないだろうと思い、電話するのをやめた。まっ暗な画面も、そのうちに復活するだろう。
「せっかくの
ひとまず、朝食の準備だ。
「よし、できたぞ」
小さなテーブルに皿を並べ、いつもより豪勢な食事を始める。
✓つづく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます