032 ひと休み
ゲーム内で過ごす初めての夜、俺は[キルクス]と名乗る少年(見た目が少年につき、子どもと見倣しておく)と、[リージョンフライハイト]のシステム上、どの村にも配置されている休憩所(いわゆる
「……よし、俺が手前のベッドを使うよ(防犯のため、子どもは奥に寝かせたのほうが安全だろう)。……なんだ、
「男同士ですし、だいじょうぶです。ブレイクさんって、
「そうか? ふつうだろ」
ドサッと、ベッドの端に腰をおろした俺の脇をとおり抜けたキルクスは、手荷物の中から
ふう、疲れた。今夜はもう
休むとしよう。朝がきたら
今後について、キルクスと
相談しなきゃな……
明日もゲームの世界にいたら
生き抜くことを優先しよう
ベッドに横たわると、むやみな緊張感から解放され、まぶたが重くなる。キルクスとは[仲間のきずな]のアイテム効果により、互いに近くを離れることはできない。少なくとも、左手の指輪を無理やり外せば、余計なダメージを受けるため、ふたりが
無条件で信頼できる人って
たまにいたりするよな
ありがたい存在ほど、
絶対数が少ない
キルクスとは数時間前に知り合ったばかりだが、せまい空間にふたりでいて、
✓つづく
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