025 ゲーム転移
これは[夢]だ、と、わかるときがある。
「……うん? 夢じゃない?」
無地のコットンシャツに、デニム(
「痛い……。お、おい、ここはどこだ? ド田舎にきた覚えはないぞ……」
急展開すぎて
れ、冷静に考えろ。
これは夢だっての。
深呼吸をして、混乱しかける頭を落ちつかせたが、現在の俺は
「夢、だよな……?」
迷い込んだ先はゲームの中でした、なんてオチは、アニメとして観るぶんには愉快だが、実際に起きてほしいとは思わない。
というか、武器をもたない俺は、
いかん、急に不安になってきた。あきらかに不自然で
「
ファンタジー世界の住人ならば、武器や防具、余裕があれば回復系アイテムは
「セラミックソードと
『毎度あり。お客さんは戦士かい? 冒険者の窓口なら奥だよ』
「……どうも」
ふだん着の俺をみて、あっさり戦士だと見抜く道具屋の判断基準が悩ましい。もしかして、ここの[リージョンマスター]か?
ひとまず、その場で胸当てを着用し、ベルトの隙間に剣を差した俺は、中学時代、体育の授業で体験した剣道を思いだした。30年後に本物の刀剣を手にするとは、夢にも思わなかった。
✓つづく
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