016 コスチューム③
コスチュームで思いだしたが、かれこれ30年近く前、ウチの庭に下着ドロボウが入ったことがある。当時、なかなか
下着ドロボウの件だが、母が警察に被害届を出したところ、近所の人たちも同様の被害に
『おい、ファーレン。ちょい待ち』
過去を語っている場合ではない。俺はリージョンマスターとして、ファーレンをサポートする役目がある。とりあえず、貴重品の
さて、俺とファーレンは戦士キャラクターにつき、レザーアーマーとブーツは同じ初期装備だが、扱う武器がちがっている。
『ファーレン、パラライズソードしかないのか』
『リージョン移動する前、ミスリルソードを回復系アイテムと交換したっス』
なるほど。勇者イベントに
『見ろ、あそこに人が倒れている』
これは、何度も会話画面に打ち込んできた
『ブレイク、この人どうしよう?』
『安心しろ。
村までの距離は、目と鼻の先だ。まっすぐ走れば、3体のドロニュルが出現する。数ターンで倒せれば、ふたつ目の条件も達成だ。次は、頭を悩ませる選択肢がでる。うまくベストアンサーをチョイスできれば、最後の試練に挑戦できるって流れだ。
頼むぜ、ファーレン
ハッピーエンドを目ざして
道をまちがえてくれるなよ
正直にいうと、そろそろプレイヤーの未来に期待したい。いつまでもバッドエンドしかたどり着けない連中を見送るのは、俺としても気分が悪いって話だ。安達によると、まだひとりも[リージョンフライハイト]のプレイヤーはハッピーエンドを迎えていないらしい。開発スタッフ陣は、プレイヤーの動向を
✓つづく
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