概要
俺はこれまで、彼女のなにを見ていたんだろう――?
烏山高校二年の矢口直哉は、電車の中で苦しそうにうつむく一人の少女と出会う。
声をかけた矢口を睨みつけ走り去ったのは、校内で有名な〈保健室の高森さん〉だった。
転落死した女生徒の幽霊が徘徊するという噂が広まる校内。
放課後、誰もいないはずの教室から物音が聞こえてくるのを不思議に思った矢口は、気まぐれに開いた掃除用具入れの中で震えている高森を見つける。
奇妙な行動を繰り返す彼女にはどんな理由があるのか。
時間とともに色が変わる花。
クラスで起きた盗難事件。
体育祭で切り裂かれた応援旗。
突然白紙となった試験問題。
高森に向けられた「人殺し」という言葉の意味とは?
高森さん、きみは本当に人を――?
曖昧で不自由で、やわらかな箱庭。
少年と少女の出会いからはじまる、箱庭シリーズ第一作。
声をかけた矢口を睨みつけ走り去ったのは、校内で有名な〈保健室の高森さん〉だった。
転落死した女生徒の幽霊が徘徊するという噂が広まる校内。
放課後、誰もいないはずの教室から物音が聞こえてくるのを不思議に思った矢口は、気まぐれに開いた掃除用具入れの中で震えている高森を見つける。
奇妙な行動を繰り返す彼女にはどんな理由があるのか。
時間とともに色が変わる花。
クラスで起きた盗難事件。
体育祭で切り裂かれた応援旗。
突然白紙となった試験問題。
高森に向けられた「人殺し」という言葉の意味とは?
高森さん、きみは本当に人を――?
曖昧で不自由で、やわらかな箱庭。
少年と少女の出会いからはじまる、箱庭シリーズ第一作。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!皆が持つ不器用さ、それを愛しいと思えるミステリー作品。
単刀直入に言わせて頂くと、『とても大切だと思えることを振り返ることができる』作品です。
序章は、よくある日常の中に織り交ぜられた、くすっと笑える微笑ましい風景を楽しんでおりましたが、段々と、人の裏側、そして、人と人とのすれ違いを、痛感しました。
……こういうの、実際にあるんですよね。私も大勢の心が交じる『箱庭』に留まっている身なので、改めて意識しなければな、と。
人の『優しさ』は、具体的なベストアンサーが無く、一人一人の考えが答えになる。つまり、たった一人の勘違いすら、『優しさ』になってしまうんですよね。人間の優しさはお手製なので、擦れ合うことは珍しくない。
でも、自意識過剰でも、周…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「日常の謎」は、10代の日々を一層青く色づける。
全54話、読了しました。
いやあ、と〜ってもおもしろかったですよ!
物語の中で「ここが見せ場」っていうシーンがいくつかありましたが、その全部で主人公の矢口くんのかっこよさに胸を鷲掴みされてしまいました(≧∇≦)
謎解きしてる矢口くんもかっこよかったんですけど、個人的に一番のお気に入りシーンはミステリー全然関係ない26話の胸キュンシーンです♡
本当に超個人的な感想ですけど、26話の最後から三行目、キュンがはじけて止まらなかったです。あれはかっこいい。あれはイラストで表現したい。矢口沼来たわマジ。
最後の伏線回収はお見事でしたね!
読者に不審感を与えず、でもなんとなく記憶に残るように伏線を貼る…続きを読む