このレビューを書いてる他の方達の語彙力というかコマーシャリズムというか、こりゃ、うまい!うますぎる。私もうまく書かねばなるまい、と思うほどダメになる。
…えっと、でも、書く!
本当にテンポがいい。登場人物が大勢でてくるけどまとまりがあり、個性もあって最後まで安心して楽しめる。
暴力的なシーンは、現実ならお断りだけど、迫力あってよかった!奥さんの最後辺りのシーンもね♪読めばわかる。楽しく、テンポよく…カクヨムにINしてなかったので読むのが遅くなりましたがまた新たな作品も楽しみにしています。
そして、最後まで書ききる姿…見習いたいです!(目指す場所は違えども…!私はエロ主婦小説だ。)
普通にサラリーマンだった主人公が、自殺者に間違えられたことから暗殺者になる物語。
表向きは探偵社の殺し屋にスカウトされた主人公は、他の様々な殺し屋たちと行動を共にするようになる。その暗殺者ネームは「マック(後に改名)」や「ミント」や「ダンゴムシ」……、とにかく変なネーミングセンス爆発といった具合。ちなみに、主人公は「アサシン」というそのまんまのネームとなる。多くの殺し屋が出てきて、キャラ被りせずに魅力的に描かれていたところに、作者様の力量が感じられる。
主人公たちは依頼主から依頼を受け、調査し、殺しを執行する。その結果お金を得るのだが、主人公たちのお金の使い道に感動した。そして、「殺しの執行」という名目の裏には、人間らしい本当の「殺し」が隠されていて、これも良かった。
何より、「殺し屋」という仕事と共に、主人公の家庭での父親としての顔や、夫としての顔が描かれているところに、この作品最大の魅力がある。主人公はまさか「会社員やめて、殺し屋になりました」とは言えず、他の仕事に就いているように家族には話していた。しかし、ここで衝撃の事実が判明する!
アクションあり、ミステリーありの人間ドラマだと思った。
是非ご一読ください。
中堅サラリーマンの主人公が、殺し屋にスカウトされて頑張るお話。
と言うと、なんだかダーティーなイメージがありますが、実際に読んでみると、全体的にとにかくノリノリでアップテンポ! これ本当に暗殺やるのかと、むしろ読者が心配になってしまうくらい(もちろん誉め言葉です!)
一癖も二癖もある殺し屋メンバーたちが、縦横無尽に駆け抜ける一方で、日常と非日常の境界をさまよい、決断的な一歩が踏み出せない主人公。
そんな主人公「アサシンさん」がたどり着く先は…………
伊坂幸太郎や有川浩作品のような、読んでて痛快で、それでいて後味がいい作品をお求めの方、ぜひぜひ!