彼の名前はアサシンさん

 中堅サラリーマンの主人公が、殺し屋にスカウトされて頑張るお話。
 と言うと、なんだかダーティーなイメージがありますが、実際に読んでみると、全体的にとにかくノリノリでアップテンポ! これ本当に暗殺やるのかと、むしろ読者が心配になってしまうくらい(もちろん誉め言葉です!)
 一癖も二癖もある殺し屋メンバーたちが、縦横無尽に駆け抜ける一方で、日常と非日常の境界をさまよい、決断的な一歩が踏み出せない主人公。
そんな主人公「アサシンさん」がたどり着く先は…………

 伊坂幸太郎や有川浩作品のような、読んでて痛快で、それでいて後味がいい作品をお求めの方、ぜひぜひ!

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