第八の七不思議――


 まあすぐ終わるだろう。

 と、メンバーの全員が思っていた。

 綿雪と津島と奈都は我鬼の強さを信頼していたし、我鬼自身も直ぐに終わらせる自信があった。

 だが、浮かれていた彼らは気が付かなかった。


 前ページに、無事じゃ済まないフラグが立っていた事に。





 体育館に着き、またもや綿雪が鍵を開けている。何処に何があるか分からないのと、一応は最後だから何か出てきても強敵に違いないと、メンバー全員は警戒していた。

 念の為、入ったら全員で動くことと周囲に気を配ることを確約し、生徒二人には先程のようにお守りを握らせた。


 入って見つけたら本番。


 そんな雰囲気が流れていたのは確かである。



 だから全員、入った瞬間に相手の術中に嵌ってしまうなど、考えても居なかった。



 鍵が開き、扉が開かれる。

 取り敢えず中に何も居ないことを確認し、四人は中に入った。


 五歩程進んだ。


 全員、倒れた。


 扉が、ひとりでに閉まった。


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