概要
少女の高らかな歌声が宇宙に響き渡り、地球の青い空に届くよう祈ってる。
──空の色を自分の目で見てみたい。
宇宙基地『C2059』は太陽系第四惑星の火星と第五惑星の木星の間にある小惑星帯に位置する。
ここで生まれた千華(チカ)は子供の頃からこの檻を抜け出すことを夢見ていた。
酸素、飲料水、食料を買わなければならない檻から逃げたい。
宇宙船のガラクタの檻から逃げたい。
大好きな姉を死に追いやった檻から逃げたい……。
千華が旅立とうとするとき、突然スーツ姿の男が現れた。
エーデルと名乗る謎の男の目的は、数年前に起きたある事件の詳細と、千華の姉の過去を知ることだった。そして、彼は自分が月から来たことを告げる──
宇宙基地『C2059』は太陽系第四惑星の火星と第五惑星の木星の間にある小惑星帯に位置する。
ここで生まれた千華(チカ)は子供の頃からこの檻を抜け出すことを夢見ていた。
酸素、飲料水、食料を買わなければならない檻から逃げたい。
宇宙船のガラクタの檻から逃げたい。
大好きな姉を死に追いやった檻から逃げたい……。
千華が旅立とうとするとき、突然スーツ姿の男が現れた。
エーデルと名乗る謎の男の目的は、数年前に起きたある事件の詳細と、千華の姉の過去を知ることだった。そして、彼は自分が月から来たことを告げる──
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!なのに共鳴できる。
キャッチコピーの不自然な日本語(# レビュー後翌未明に、トップページの閲覧履歴にて更新を確認)に違和感を持ったぶんだけ読み始めるのが遅れ、最新話の第三章③まで漕ぎ着けました。
よく陰乾しにならないものだ。小惑星には自転周期の速いものから遅いものまであるといわれるが、この基地がある小惑星の1分間は地球のそれとどれくらい違う長さなのだろうかと思ってしまう。なのに感情移入できるのは、場所が違えど似たりよったりの生活を読者の自分が営むこと、また千華の気質と多くかさなるところがあるからではと。エーデルに相当する人こそ不在ですが。
いま期待するのは、結末まで、千華が短い生を選択しないことでしょうか(#…続きを読む