シロクロつけなよ！

間中守人は大学に通う一回生。
彼はあるとき、女子大生を助けようとして、非業の死を遂げた。
天国と地獄。その二つの道が開かれたとき、彼の進むべき道は白でもなく黒でもなかった。
善行と悪行のポイントが完全に均衡を保った状態でこの世から旅立とうとした守人は、結局シロクロつかず、ほんのわずかに時間を遡らされて、天国か地獄行きかを観察されることとなった。
深夜零時の集計時に、善悪どちらか１００ポイント溜まっていると、強制的に天国か地獄かどちらかに送られるという異例の決定に、この若さでやり残したことのありすぎる守人は、ポイントのプラスマイナスを意図的に操作することで、生き永らえようと決めた。
神の力にとって、時間を三分遡って、再び俗世に復活した守人は、またも事故に遭う運命の女子大生を助けてしまい、１０万…続きを読む