攻撃を食らった。はい、今の夢オチにしますね
魔王軍に人類が敗北した世界で、ただ一人抗い続ける男がいた。
その名はナイト・メアンドレア。
敵から『悪夢の勇者』と呼ばれ、恐怖される男。
しかしナイトも度重なる戦いの果てに、ついに心に隙が生まれる。
その隙を突かれ、ナイトは敵の手に落ちた幼馴染・ジーニャと交換に投降することを選んでしまった。
魔王軍幹部にボコボコにされるナイト。でもジーニャさえいればそれでいい。そう思うナイトが幹部から見せられたものは……生きる肉塊へと変えられ、死ぬよりもむごい状態となったジーニャであった。
発狂したナイトは覚醒した夢魔法ですべてを滅ぼそうとする。
その結果――ナイトは十年前、魔王軍に侵攻されていない時代までさかのぼって、出来事すべてを『悪夢にしていた』。
実質的なタイムリープを遂げたナイトは、今度こそ幼馴染を救い、人類を守り、魔王軍を滅ぼすと決める。
予知夢を見、敵を眠らせ、世界そのものを悪夢で包む、最強の魔法、夢魔法と共に。