現代社会の裏側に潜む怪異に挑むは、占い師の少年と警視庁の女性警察官!
東京都内で占いの館を営む、占い師の少年、九条ヨミ――。
警視庁で新設された特殊な部署の女性警察官、君島真奈美――。
的中率が高いと評判の占い業を営む九条ヨミは、人間不信であった。
唯一、心を開けるのは、昔、悪質な宗教組織から助けてくれた警視庁の警察官・特殊埋葬課の君島真奈美だけ。
特殊埋葬課は、荒事を専門とする職員が集まる場所で、真奈美もリミットが外れると常人離れした武力を使えるという警察官だった。
そんな彼女が、世間を騒がせるテロ組織の大蜘蛛一族がいるとされる鬼巌村に行くと聞いて、彼も迷わず同行を申し出る。
だが、鬼巌村のことをインターネットで調べると、今は廃村となり、不気味な鬼神伝承が残るホラースポットになっているらしかった。
下らない噂と思いつつ、長野県にある鬼巌村に到着した二人を待ち受けていたのは、この世ならざる伝承のような鬼の怪異だった。
更にその村は、大蜘蛛一族が跋扈する危険な場所に成り果てており、ヨミと真奈美は生き抜くために戦いを決意する――。