まるでプロの作家様が書かれたかのような非常にハイクオリティな作品です。
まず大正時代を舞台にしているのがニクい。明治でも昭和でもない大正。
いまだに裏で怪異や魑魅魍魎が跋扈しつつも、『現代文明』は確実にやって来つつあるという絶妙な時代だと思います。
またその大正時代の時代考証が、とにかく凄い!文化・風俗・地理・当時の時事……時代小説としても十分楽しめるほど興味深く、同時に為になります。
もちろんキャラクターも素晴らしく、主人公二人の亜寿沙と維吹のコンビがとっても魅力的なのです。
リアリストでお転婆な亜寿沙と、イケメンで凄い陰陽師なのだけど一般生活が送れなさそうな維吹のどこかコミカルなやりとりを読んでるだけでも面白いです。
亜寿沙の姉探しという縦の軸を巡りながら、数々の怪異にまつわる事件を解決していく二人。
あなたも二人と一緒に大正帝都にトリップしてみませんか?
なかなか進展しそうでしない仲にやきもきする楽しみもありますよ。
カクコン参加作品を紹介します。
わたしの好き要素満載の大正あやかし陰陽師ストーリー!
この物語の魅力はなんといっても明るい、楽しい、テンポよい。
それでいて時代考証がしっかりしているのです。
キャラクターが魅力的で、主人公は亜寿沙(あずさ)は、はねっかえりのお嬢様。
一方、虚弱体質なイケメン陰陽師、維吹(いぶき)がかわいいです。
かっこよくて無双陰陽師は多いですが、少食でフラフラ。
いざという時(一応)助けてくれるので、強いのか弱いのか。笑
母性本能くすぐくる癒し系男子。思わずご飯作ってあげたくなりますよ。
さて、行方不明の姉をさがしに帝都にやって来た亜寿沙は
ひょんなことから陰陽師である維吹の弟子になるのですが……。
謎解きミステリーで楽しくサクサク読めるお話ですよ!
おススメします!!
時は大正――
失踪した姉を探すべく帝都へとやって来た家出人の主人公・亜寿紗(あずさ)。彼女は姉が東京上野に住まう拝み屋との繋がりがあったことを突き止めます。
そこのおんぼろ長屋で受けるあやかし問答でその言動力を買われ陰陽師・維吹(いぶき)の弟子にされることで物語は始まります。
生活を共にする中でわかってしまうボウフラと穀象虫(こくぞうむし)を飼育する虚弱体質男。何だか引いてしまいそうですね。
しかし、彼は不忍池で妖に襲われる亜寿紗をすんでのところで助ける式神使いの美形の陰陽師なんです。
この陰と陽のギャップが堪りませんね。
庇護欲が働くのか、甲斐甲斐しく維吹の世話をする亜寿紗。微笑ましく、二人の距離が近づいて行く展開からも目が離せません。
果たして亜寿紗は姉を探し出し、見つけることができるのか?
陰気と龍との関係は?
多くの期待と謎を携えて、あやかしの潜む時代を駆け抜けてみませんか?
ロマンあふれる大正10年のお話。
主人公の活発な女の子、亜寿沙(あずさ)は「あやかしなんて信じない!」人。
行方不明になった姉を捜しに、帝都にやってきました。
そんな亜寿沙(あずさ)は、ひょんなことからイケメン陰陽師、維吹(いぶき)の弟子になってしまいます。
霊力なんて少しもない亜寿沙(あずさ)ですが、維吹(いぶき)所有の長屋にタダで住まわせてもらえると聞いて、その気になってしまったのです。
とっても現実主義ですねっw
さて、この亜寿沙(あずさ)と陰陽師、維吹(いぶき)のコンビが解決していく摩訶不思議な事件とは。
持ちつ持たれつで大活躍してくれる、大正ロマン・バディに期待大ですよ♡
時は大正10年。
行方不明の姉をさがして帝都にやって来たおてんば令嬢の亜寿沙は、現実主義者だった。あやかし? そんなものはいないし、怪談はぜんぶただの作り話。すべては『不可能怪談』。誰かが作った作り話なのだと信じて疑わなかった。
そう、彼と関わるまでは・・・・。
ひょんなことから虚弱体質なイケメン陰陽師、維吹の弟子に抜擢されてしまった亜寿沙。最初は詐欺師の類と疑っていたのだが、どうやらそれは間違いで。まさかの本物のあやかしと遭遇するハメにΣ(゚д゚lll)
冷徹な帝国軍人、お調子者の雑誌記者、父親がヨーロッパ人だという元美校生……と、個性的で魅力的なキャラも物語を彩っていて、読んでいて楽しいしわくわくします。時代背景も興味深く、その頃に実際に起こっていた出来事などもちらほらと出てきて、これまた好き要素しかありません!
ふたりはどんどんいい関係になっていき、事件を解決していくという男女のバディものでもあります。大正浪漫でありあやかし奇譚でもある今作。さまざまな年齢層にウケる作品だと思います。
こちらは、「特別な力を持たない少女が、ひょんなことから陰陽師の弟子になり、知恵と知識であやかしを退治するお話」とのことです。これだけでも好きな方がいるのではないでしょうか?
ぜひ読んでいただきたい、おすすめの作品です✨
文章がとてもお上手で、まるで自分自身が大正時代にタイムスリップしたかのような、そんな読書体験が味わえます。
「大正時代」「陰陽師」「ミステリー」などときくと、難しそう……と身構える方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、こちらの作品においては、そういった心配はまったく必要ありません。
むしろライトに読めて、すぐに作品世界へと引きこまれてしまいます。
恋愛要素もあるので、そういった面でも楽しめるかと思います。
大正時代の雰囲気や空気感がよく出ていて、心地よく読み進めることができます。
また、なによりその時代を生きる人たちの息づかいが伝わってきて、みんなキラキラ輝いているところに、特に魅力を感じました。
おすすめの一冊です。
ぜひお手に取ってみてください。
時は大正10年。
失踪した姉を探すために、北海道釧路から帝都まで出てきた亜寿沙は、ひょんなことからイケメン虚弱体質の陰陽師維吹の弟子になってしまいます。
「あやかしなんていないし!」
そう豪語する亜寿沙は、知識と情報、行動力で謎を解いていくのですが……。
「うそでしょ⁉ 本物⁉」の怪異に見舞われて……。
さあ、どうする亜寿沙⁉
登場人物は、いずれも個性的。
冷徹な帝国軍人(謎多い)や、オカルト雑誌編集者(お調子者)、ロシアから来た商売人(金髪碧眼)などなど。
物語を盛り上げるのには十分な役者ぞろい!
時代考証がしっかりしているうえに、いろんな豆知識も手に入れられる本作。
会話はリズミカルでテンポよく進み、ちりばめられた謎が随所に仕込まれています。この伏線回収がいまから楽しみ。
物語は始まったばかり。
ぜひご一読を!