第7話森でスキル検証
ユズは現在いろいろ考え王都近郊の森に来ていた。
『お貴族様はたぶん庭の事で文句言って来るだろうなぁ・・』
ユズは公爵家の庭園の事を考えていた。
だって花や植木さん達可哀そうだったし、一応見える範囲の苦しそうな花や庭木さん達は、土いじって元気にしてあげたのね。
悪さの原因も土だったから隅っこの子達も少しましになったはずだけど、元気にするのにはいろいろ移動させてあげないとダメだから…
隅っこの子も気になるけど…
ポプラの木…あのお家の何処かの部屋に影響を与えてて、あの子が気にしてるのね。
二度と依頼はしないって言われたからどうしようもないのね。
何もなかったらいいけど…
あの時、庭の花や木見た時何か感じて話しかけたら、不思議とどうしたらいいかわかったのね。
たぶん女神様から与えて貰ったスキルのせいだと思うけど…
あの窓ガラスを綺麗にできたのもびっくりだし、あの時何か聞こえた気がしたけど…
窓を綺麗にするように考えてたら何か浮かんで来たんだよね。
イメージしたらお湯の玉とか洗剤とか浮かんだんだよね。これが綺麗にする方法だって…
それを外に飛び散らないように玉の中でお湯をかき混ぜて窓を洗うようにイメージしてたら綺麗になったんだよね。
ほんとよくできたと思うよ…誰かがサポートしてくれたみたいだった。
生活魔法ってよくわからないけど、たぶん違うような気がするのね。
だってあんな魔法あるなら、生活魔法使える人雇えば窓綺麗になるから、あそこまで汚れてないと思うから昨日ボクが使った魔法?は違うんだと思う。
あと植物の事わかるスキル。ほんとビックリした。お話しできてどうしたらいいかもわかるなんて…
このスキル人前で使って大丈夫なの?
ユズはスキルの事よくわかってないからあまり使わない方がいいかも。
でもユズは女神様が与えてくれたスキル使いこなしてアマテラス様に喜んで貰いたい…
でももしアマテラス様のスキルが特別だったら…
下手に使ってばれたらどうなるの?
やっぱし早くサポートのスキル使いこなせるようにしていろいろ助けて貰った方がいいよね。
でないと貧民のユズなんか、すぐ貴族の人に目をつけられて連れて行かれたらおしまいなの…
この国奴隷制度あるし奴隷にされる?
うわー今考えたらあの貴族様のお家で庭いじったのダメだった…
ど・どうしよう…
よく考えたらそうだよね。
あぁ・・ユズってバカなの…
冒険者ギルドに行ったら捕まるかも知れないの・・
町に戻るのは、女神様のスキルを使いこなせるようになってから行った方がいいかも…
まず今はこの森で食料確保しながらスキル使いこなせるようになることだよね。
どんなスキル使えるのか今はまだわからないから、この辺で人に見つからないように頑張るの。
うん。それがいいのね。
森も深く入らなければ何とかなる気がするし…
ボクはそんな事を考えながら歩き続けた。
当然魔物が来ないように祈りながら、なんとなく安全そうなところを探して森の中を歩き続けた。
なんでかわからないけど不思議と魔物には出会わなかった。
そうユズはこの時アマテラスの守護の影響で魔物から認識されなくなっていた。
何時間歩いたのかわからないけど、ボクは小さな綺麗な泉のあるところにでた。
『うわー綺麗~』
思わず叫んでしまったけど、ほんと妖精がいそうな場所だった。
ここなら何となく安全な気がする。よしここでいろいろ試してみるの。
まず女神アマテラス様からのスキル何があるかだけど…
植物の事と物を作ったりする事って言ってたけど…
どうしたらわかるんだろ…
ユズは貧民の身体の小さな子供、まだ8歳で能力は普通の子供よりないはず・・
スキルって特別な秀でた能力で魔法や身体強化系があるって教えてもらったけど…
ユニークスキルはさらに特別で女神様に認められた人しか持っていないって神官さんに教えてもらったけど…
ユズはそのユニークスキルを女神様にいろいろ授けて貰ったみたいだけど、ユニークスキルって一つでも凄いらしいのにユズいくつあるんだろ…
もしたくさんあったら…ダメなの。
こればれたら大変な事になりそうな気がするの。
町を出てお母さんの言ってた町やいろんな町に行くのが出来なくなるの。
『ここの場所って何か不思議なところ…なんか安心できる… もしかしたら話せるかも…』
ユズは跪くと祈り始める
『アマテラス様聞こえますか・・・ あのボクにスキルの事教えてほしいの・・・お願いします。』
暫くするとユズの周りが白くなり女神アマテラスが降臨する。
ユズはアマテラスの姿を見て呟く
『うわー今度は姿がはっきりとある。凄く綺麗だぁーボクお母さんの事あまりおぼえてないけど、こんな人がお母さんだったらなぁー凄く優しそうなの・・』
アマテラスは嬉しそうに微笑ユズを見つめ優しく話しかける
『ユズいい子にしてましたか?虐められてませんか?貴方のために姿を作りました。気に入ってくれましたか?』
『はい!凄く綺麗で嬉しいの。あれくらい気にしてないの』
アマテラスはユズに優しく話しかける。
『あなたの事は気になっていつも見ています。女神は世界に干渉できないから、あなたが意地悪な事されてたの知ってるの。
辛かったでしょ。ごめんなさいね。
あなたが何か話したそうだったからこの私が降りられる泉に誘導したのよ。
一人でこんな深い森歩いて来て怖かったでしょ。ユズ側に来なさい!』
ユズは頷きアマテラスに近寄る
ギュー
『私が慰めてあげる。よく耐えました私のユズ…』
凄く癒されて気持ちよくなったユズは思わず呟いてしまう
『ママ・・』
アマテラスはそれを聞き逃さず悶えだす
はぁ~ユズ…嬉しい~
この子は何が何でも寿命を全うしてもらって私が神界に導いて子供として育てましょう。
ユズが困らないように何かないかしら・・そうだ今あるスキルを全て…よし。これでいいわ。
何かあれば後で与えればいいし、でも不安ね…
せめてこの子が怖がる性格でなければ攻撃系のスキル全て与えるのに…
『・・・サマ・・』
ん?ユズが呼んでるわ
『どうしたのユズ』
『アマテラス様聞きたいことがあったの・・あの離してほしいの?嬉しいけどちょっと恥ずかしいのです。』
アマテラスはずっと抱きしめたままだったのを思い出しユズを抱き上げ抱っこする』
ユズは驚くも嬉しくてされるままにする
『これでいいわ。ユズここは私だけの空間だからここではママと呼んでもいいわよ。』
それを聞いてユズは嬉しくなり自分から抱き着く
『ママー』
ギュー
なにこの感じ…こんなに嬉しいものなの
はぁーユズ大好きよー
ギュー
ユズは生まれてから母親に甘えると言う経験はなかった。
だから初めての事で相手が女神様だという事も忘れ甘えた。
アマテラスが抱きしめたままユズに優しく尋ねる
『ユズ♡ママに聞きたいことがあったんでしょ何?なんでも教えてあげるわよ。』
ユズはアマテラスに尋ねられハッとする
『ママごめんなさい・・嬉しくて忘れてたの』
はぅ・・
『いいのよユズ♡ママ何でもしてあげるから遠慮なくいいなさい。』
ユズはサポートスキルの事を尋ねる
『ママがユズのためにいろいろスキル与えてくれてありがとうなの。その中でユズにサポートしてくれるスキルあると思うんだけど、どうやったら使いこなせるの?』
アマテラスは思い出しユズにAIの事を教える
『ああ…あの子ね。あの子は私の世界の知識を与えたユズのサポートしてくれる子よ。』
ユズは女神があの子と言ってる事がどういう事かわからずそのまま説明を聞く。
アマテラスはそれを感じ微笑み頭を撫でながら話を続ける
『ユズをサポートするためのスキルはAIと言うのよ。
AIにはこの世界とは別の地球と言うところの日本という場所で死んだ女の子の魂の記憶をそのまま残して、ユズのサポートとして貴方の中のAIスキルに転生させたの。』
『えー-ユズの中に?別の世界から転生した女の人がいるの?』
アマテラスは微笑み説明する
『そうよ。ユズの頭の中?イメージ?うーんどう説明したらいいかな・・
とにかくもう一人女の子がユズの中にいると思えばいいのよ。
その子はユズが頑張ってればいい事あるかもよ。ウフフ。。』
ユズはどうしていいかわからず気の抜けた返事をする
『はぁ・・それでサポートAIさんはどうしたら使えるのです?』
『今その子は今眠ってるだけだからカレンって呼びかければ目覚めるはずよ。
公爵家では少し動いてたみたいだけど、沢山お話して仲良くするのよ。ママはずっと見てるからユズは自由に生きなさい。』
そう言ってアマテラスはユズを降ろして頬にキスをして空間は徐々に戻っていく
『あの子なら私がユズに与えたスキルを上手く使ってユズを守れるようにしてくれるでしよう…頼んだわよカレン』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます