第33話アマテラス再び・・・
王都の商業ギルドが妖精の洗剤と玩具で大騒ぎになってるとは知らず、ユズはルルランと一緒にセルティアの森に向かっていた。
ユズはバックから四輪バギーを出して乗り込み魔力を注ぐ
ヒュイー
ルルランはものすごいスピードで走る初めて乗る四輪バギーに感動している。
「ユズちゃん何これ!凄いのじゃ!母は感動してるのじゃ」
ユズはルルランの発言に慌てる
「ルルランさん何言ってるの。お母さんじゃないの。」
カレンもブツブツ文句を言っている。
『何を言ってるのよ!ユズのお母さんはあたいが認めた人でないとダメだから、ユズ!惑わされたらダメよ!』
『うん。わかってるから…』
カレンはユズがルルランに影響され始めてるのを感じユズに話し続けようとするも、ルルランがユズに話しかけ遮られる
「ユズちゃん急に静かになってどうしたのじゃ?また精霊様と話してるのか、母は悲しいぞ。
ユズちゃんは母と話すの嫌いなのか?」
『ちょっと何言ってるのよ!ユズをこれ以上惑わさないでよ!
あたいはまだルルランの事完全に信用してないんだからね。ユズダメよ!わかってるわね。』
「ルルランさんユズ運転に集中したいの。ごめんなさいなの。」
ルルランは何も言わずユズに寄りかかり考える
『この子は何か不思議な子供ね。一緒にいると何故か癒されるわ。
この先この子と一緒に行動するには、この子の中にいる精霊様に、信用して貰わないと無理そうね。』
ユズは寄りかかって来たルルランにドキドキしながら、黙ってカレンの指示通りバギーを走らせる。
走る事数日やっと目的地に到着する。
途中魔物に出くわすもユズは怖いを連呼して、魔力を叩き込みバギーをとんでもないスピードで走らる。
ルルランは今まで体験したことのないスピードに怖くてユズにしがみつく。
「ユズちゃん怖いのじゃぁーー!す・スピード落としてたもれぇーー!」
カレンがそれを見て騒ぐ
『ちょっとルルラン!あんた怖くないでしよ!怖いふりしてユズに抱きつくのやめなさいよ!』
ユズは怖くてパニックになり二人の声は聞こえない
「気持ち悪い大きなゴブリン触られたら気持ち悪くて死ぬのぉーー!」
とこんな事が数回あり無事目的地に到着したユズ達だった。
カレンは無事着いた事にほっとする
『ユズの怖がりにも困ったわね。すぐパニックになってその度ルルランが怖いーー!って言いながら嬉しそうにユズにだきついてるし。なんなのよ!もう!』
ユズが到着した場所を見てカレンに尋ねる
『カレンお姉ちゃん。ここってユズ達がいろいろやってたところと似てるね。』
『まぁ女神様が地上に降りて来られる場所だから似たような感じになるわね。
私達のいた所からたぶん600kmは離れてるわね。森も深いしバギーで全部走れないだろうし2日以上かかるかなぁ』
ユズはカレンの口調でここが遠いのがわかる。
『ここで少し留まるの?魔物でないからそうするよね。素材も採取するよね。ゆっくりしようよね。ママも喜ぶし…』
二人は呆れる
『ユズあんたほんとうに女神様をママって呼んでるの?怒られるよ。』
『ユズちゃんはほんとに女神様をママって呼んでるのじゃなぁ…大丈夫なのか?』
ユズは二人が疑うので跪くと祈り始める
『アマテラス様聞こえますか?お姉ちゃんとルルランいるけど姿見せれますか?』
すると周囲が白い光に包まれアマテラスが姿を現す
『ユズ駄目でしょ。私の事ちゃんと呼びなさい。でないとお願いは聞きません。』
女神が降臨したこと事態驚きなのにその女神がユズに普通に話している事に唖然としている
『え?アマテラス様ってこんなに綺麗な方だったの?あたいが話した時おぼろげにしか見えなかったのに…』
『女神様がお姿を現すなんて…凄い』
ユズはアマテラスに叱られすぐに言いなおす
『ママごめんなさい…お願い聞いてほしいの』
アマテラスは嬉しそうに微笑み集まってる者に話しかける
『ルルランの事はちゃんと見てましたよ。泉の管理ご苦労様。
カレンは私の力が留まってるここだけ限定ですが精霊の姿で二人に姿を見せてあげましょう』
アマテラスの配慮に本人はもちろんだが、一番驚いてたのがユズだった。
ユズは一人ブツブツと呟く
『これがカレンお姉ちゃん…こんな綺麗な大人の女の人だったんだ。ウレシイ…』
ルルランはユズの中にいる精霊を見て微笑む
『ほぉーこんな可愛い子じゃったのかぁ・・・』
カレンはユズの前に姿を見せて恥ずかしがる
『え?やだ今まで姿なく声だけだったから恥ずかしくてユズを見れない…』
アマテラスは戸惑う者達を見て微笑みながら3人に話しかける。
『カレンにルルラン私のこの姿はユズちゃんの中にある私のイメージを元にしてこの姿にしました。
ユズの母として二人に命令します。二人にはユズと楽しく自由に生きなさい。
ユズには好きな事をさせてあげたいので、ユズのスキルは特別にしました。
ユズは知っての通り凄く怖がりです。
だから攻撃系の魔法スキルは全然ありません。
その代わりユズは、物作りや植物が好きなので、その関係するスキルは全て特別にしています。
カレンは上手く使ってユズを守るための武器や魔道具を作ってくれたようですが、これからもよろしくお願いしますね。』
カレンはアマテラスのお願いされ嬉しくなり何度もお辞儀をする
アマテラスはルルランを見て話しかける
『ルルラン貴方がしてた泉の管理はもういいわ。穢れの魂を持つ者達が、闇魔石を利用した魔道具で、阻害の霧を散らしてるので、あそこは放棄します』
ルルランはアマテラスの言葉にただ頷く
『わかりました。ではこれから私はユズちゃんと一緒に行動してもよろしいのですね
』
アマテラスは頷きユズに微笑み話しかける
『ユズ良かったわね。ルルランがこれから行動を共にしてくれるから楽しくなるわね。まだこの世界にはわたくしが降りられる泉がいくつかあります。
そこでならカレンも具現化できるのでカレンに抱き着きたくなったら、そこを目指しなさい。
ユズはこの世界の事をいろいろ見て回るのがいいでしょう。わたくしは神界より見守っていますからね。』
アマテラスは二人にも話しかける
『カレンあなたはユズをしっかりサポートするようにね。貴方の望みの専用の異空間スキルは使えるようにしておきました。その空間はユズのスキルが使えますので、ユズを守るために貴方が考えた物をいつでも作ることができますから、よろしくね。』
『ルルランはそのままでは目立ってしまうので、変装、偽装スキルを最大にしておきます。防御系は問題ないのでそのままにしておきます。それとカレンとも話せるようにしておきますね。カレンとも仲良くするのよ。
貴方たちがこの場所を出たらこの泉は消してユズの空間に女神の泉として入れておきます。飲むもよしアイテムを作るのもよし好きに使いなさい。』
アマテラスはユズを抱きしめた後3人の前から消えてゆく
『ユズ楽しむのよ・・・・』
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