概要
【完結】好きを隠す気のないヒーローと死に戻り令嬢のドタバタ恋愛譚
和の国、ヒノハナの令嬢だったツバキは家を追い出された。信じていた幼馴染に婚約者を寝取られ、婚約破棄をされただけでなく恥知らずと家族に罵倒されまともに資金も与えられないまま家から追い出された。
何もかも失ったショックのままツバキは祠の前へと向かう。そこは聖獣が祀られているとされている祠で、彼女が毎日手入れをしていたところだ。そんな場所で生き地獄を味わうぐらいならばとツバキは自殺を図る。
けれど、目を覚ませば自宅の部屋で。困惑するツバキの前に大きな白狼が現れる。ロウと名乗った白狼は祠に祀られていた聖獣で、ツバキの行いを見て、彼女の悲劇を哀れみ一度だけ時を巻き戻したのだという。
「一度だけ、やり直しをさせてやろう」
ロウの言葉に一月ほど時を戻ったツバキは、婚約破棄されて溜め込んで
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!前向きヒロイン×実直ヒーロー×モフモフ狼の明るい旅物語
突如として婚約破棄を突きつけられた悲劇の令嬢・ツバキと、彼女を助ける狼の聖獣・ロウ、そして質実剛健ながらツバキへの好意を隠さない竜人騎士・イザークが織りなす、明るく楽しくちょっとシリアスな旅物語。
冒頭から、婚約者に裏切られた上に実親にまで蔑ろにされ、自死を試みるという悲惨な始まり方をする本作だが、ヒロインのツバキのまっすぐな気性と、彼女の信心に応えて味方する聖獣ロウの掛け合いが心地よく、読者はノーストレスで彼女の旅立ちを応援できる。ヒーロー役のイザークの実直な性格も好感が持てるもので、すぐにツバキに惚れ込んでしまって事あるごとに口から好意を漏らす彼と、ツバキの用心棒として鋭く目を光らせる…続きを読む