概要
風変わりな孤児《みなしご》と謎めいたご主人さまの、静かで穏やかな日々
朔《さく》には親がいなかった。物心がついた時にはすでに施設にいて、ひとりぼんやりと生きていた。
ある日のこと、そんな朔のところに『ご主人さま』が現れる。彼は朔を引き取り、大学卒業まで資金援助をしてくれるという。特にやりたいことがあるわけではなかったが、このままでは高校卒業と同時に施設から放り出されてしまうという漠然とした不安があった朔は、『ご主人さま』についていくことを選んだ。
『ご主人さま』のお屋敷で、朔と『ご主人さま』の小さな日々が始まった。
綺想編纂館(朧様)主催「ノベルバー」企画に参加させていただきます。
1日1つずつお題があって、お題に沿ったテーマの作品を書いて公開していく、という趣旨のものです。
詳細は下記↓
https://twitter.com/Fictionarys/st
ある日のこと、そんな朔のところに『ご主人さま』が現れる。彼は朔を引き取り、大学卒業まで資金援助をしてくれるという。特にやりたいことがあるわけではなかったが、このままでは高校卒業と同時に施設から放り出されてしまうという漠然とした不安があった朔は、『ご主人さま』についていくことを選んだ。
『ご主人さま』のお屋敷で、朔と『ご主人さま』の小さな日々が始まった。
綺想編纂館(朧様)主催「ノベルバー」企画に参加させていただきます。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!非共感と打算が重なって情になる。人ならぬものが人となっていく物語
自分を曲げられない頑なさが災いし、二度も里親から見放された孤児の朔(さく)。施設でその日をやり過ごすように生きる中、ひとりの男性が里親になりたいと現れた。彼は変わり者の自分から見ても変わった人物だったが、朔は彼が約束してくれた金銭的援助ほしさにうなずき、彼の家へ行く。そして頼まれるのだ。庭に建つ大きな蔵の整理を。
朔くんという主人公は、人の情に共感できない人物です。そして里親となる「泉さま」もまた、人としては大分欠けた人物。そんなふたりが、形ばかりではありますが子と親を演じることで、人でないもの同士の打算的な関係から、人同士の情による関係を築いていくのです。
なんでもない生活の中、…続きを読む