エゴは慈悲よりも強し「ピエロ」②への応援コメント
柊様
たまに、保健所のドキュメンタリーを読んだりしますが、
過去一番びっくりしたのは、段ボールで宅配にして犬が送られてきたという。
時代や国も超えて、地獄に落ちるべき人間というのは、確実に存在すると思いましたよ。それを思い出しました。
私も買い手としてペット産業に与しているという時点で、完全に他人事、というわけではないのですが。
作者からの返信
西奈さん、コメントありがとうございます。
こういうドキュメンタリーは胸が抉られそうです。僕自身は動物を飼った経験がなく、ペットに対する愛情もあまりピンとこないのですが、彼らが「厄介者」になったときにそんなにも卑劣な仕打ちができるというのに驚いています。
この主人公のエゴには怒りを誘われますが、仮に題材が別のものに変わったときに自分は彼女のような態度を取らないか、というところも含めて、自分を顧みる鏡のような作品だと思います。
戦渦に散った親友たち「ふたりの友 Deux Amis」への応援コメント
切ないです。今、世界の各地で一触即発の状態になっている国(日本も危ういです…)が多いからこそ、沁みました。
日常の長閑さが一瞬で覆される様子の描写と対比がお見事です。
柊さんのレビューに惹かれてクリス山猿さんの随筆にお邪魔いたしましたが、圧巻の一言でした。努力家で文学にも造詣が深くて。色々な学びを得ました。私は偏った読書歴に因るものもあり、愉しめるジャンルが少ないもので、柊さんのおかげで感性豊かな作家さんに出逢えたことを心より感謝いたします。
秋口からいろいろとおありだったとのこと、どうぞご無理なさらずに柊さんのペースで読み書きを愉しまれてくださいね。
作者からの返信
葵さん、コメントありがとうございます。
今こういう作品がしっかりと評価されて読まれる必要があると思います。右傾化にしろ軍国主義への回帰にしろ、その先に待っているものが何か、この作品ははっきりと見せてくれていますね。
ところでクリスさんの作品を読まれたとのこと、きっかけになれて嬉しいです。僕も毎回圧倒されながら読みました。広くしかも深く物事を知っている方の話は本当に刺激になります。
改めてノートへのあたたかいお言葉、ありがとうございました。忙しさとか精神的なこととかを書かない理由にしていると、かえってフラストレーションが溜まるものだというのも最近気づきました。だから今度はもっと書くことに時間を割きたいです。葵さんもまずはご自分のために書き続けてくださいね。
編集済
人生の選択を悔やむとき「洗礼 Le Baptême」への応援コメント
こちらはものすごく牧歌的でありながら、人間の姿を写実的に描いた物語だなあと感じました。モーパッサン先生流の命の賛歌なのではないかなあ。
司祭が泣いたのはきっと自分に訪れない人生のことばかりでなくて、もっと広く本質的に神の愛を実践する様々なやり方に気が付いてしまったからなのではないかと思いました。
自分の信じていたものが揺さぶられる瞬間が訪れたのかもしれません。新しく生まれ変わるほどの衝撃があったのかもしれません。タイトルの「洗礼」が、そういう意味だとしたら奥深いです。
でも、そういうことがあった方が、人間は深みが出て素晴らしい成長を遂げると思うんです。なのでこの司祭さんは、これからきっともっと立派な方になるように思います。
あ、最後まで読んでしまいました!
素晴らしい作品の紹介を、ここまでユーモアたっぷりに続けてくださって、ありがとうございました。
できればもっと読みたいなあと感じます。また更新されることがあれば、絶対に楽しみに伺います。
もちろんご負担のない範囲でのことですが、気が向いたら、よろしくお願いします(*^^*)
作者からの返信
こちらにもコメントありがとうございます。鐘古さんの神父に対する解釈と、それが「洗礼」というタイトルに結びついていく考察、なんとも奥深くて面白いです。この涙があってはじめて、本当の宗教者の道を歩み始める再出発のようにも感じられますね。
考えたら何でも手に入れられる人などいないのだし、自分が得られないものを越えることで誰もが大きくなっていくしかないのだと思います。
それから最新話までお付き合い下さり、本当にありがとうございます!作品ごとに細やかなご感想をいただき、優れた書き手の方は読み手としてもやはり優れているのだなと再確認した次第です。
しばらく置いてしまったのでまたリハビリがてら、何か取り上げたいですね。その時はどうぞよろしくお願いいたします(*^^*)
編集済
そのブランデーは貪欲の味「酒樽 Le Petit Fût」への応援コメント
ミステリ書くためにあるんですかというくらい、人間の欲を試される制度ですよね。フランス人はこんなところまでエスプリが効いている!
酒浸りにしようと思いついて実行するのもなかなかですが、婆さんも最初に値段を釣り上げたわけで、このお話だけ見るといい勝負だったんじゃないか…という気もします。
うちの父が医者に止められようが酒もたばこも我慢しないでコロッと逝ってしまったタイプなので、人生の最期に美味しいお酒に気付いて、たくさん飲んで死ねたのなら、もしかしてそんなに悪くない人生だったのかも…とも思うんですよね。節制ばかりで楽しいことなーんもなく、貯め続けた莫大な財産を国に没収されるよりは、人間らしくて良かったのかも。
なーんて、真面目な人々が老々介護に追い詰められて殺人に至ってしまう事件が散見される日本にいると、ちょっと思ってしまうのでした。
作者からの返信
鐘古さん、コメントありがとうございます。
ミステリだったら容疑者第一号ですね。
この手の物件情報には必ず持ち主の年齢が書かれていて、それがまた生々しい胸算用をさせるわけですね。「この人は20年は払わなきゃいけないかな」とか「この年齢なら短くて済みそうだ」とか。
逆に仲良くなっちゃって情が湧いたりしないのかな、とも思いますが、もしかしたら接点を持ってはいけない決まりがあったかも……忘れました。
この話はお互い欲張り同士だから、年寄りだろうがお婆さんにかわいそうという感じがないですよね。モーパッサンの田舎の婆さん系にはなぜか可愛いおばあちゃんが出てこなくて、ほとんどが業突張りというのが、見る目が偏ってて好きです。
気持ちよく酔っ払ってお亡くなりというのも悲壮感がなくて、むしろこんな死に方なら大往生に見えますね。お金にしても、コツコツ節制して我慢するより何も残さないぐらいが潔いのかも知れません。
同じ殺人でも、現実のほうがもっと切羽詰まったものを感じますね。
編集済
復讐のとき「パラン氏」③への応援コメント
モーパッサン先生一体何が言いたかったの…と茫然としちゃう辛いお話です。潔いほど救いが全くない。
パラン氏、三歳の子供を公園に連れて行ってご機嫌だなんて、父親の鑑の中の鑑みたいな人だったのに…(メッチャ可愛いけど地獄です早く帰りたいという相反する感情が芸術的なバランスで並び立つ時期ですよ!)(ノД`)・゜・。
でも私、「元妻と元親友よ、人の金で食う飯は美味いか?」と言いながらパラン氏が目の前で喉搔っ切って自殺するラストシーンを思い浮かべていたので(そうすると遺産が入っちゃうのかな…?)、そこまでじゃなくて良かったような、永遠に続く苦しみよりはいいような、果たしてどうなんでしょう。(キリスト教徒だから自殺はNGかな…)
作者からの返信
鐘古さん、コメントありがとうございます。
本当に、ひたすら陰鬱なパラン氏の日常を追体験するような作品ですね。とにかく彼の心の動きを読者になぞらせることに重点が置かれているような。
3歳の子供は可愛いでしょうが手がかかるでしょうね(^_^;) 大変な部分は女中がやってくれるから、パパはいいところだけ楽しめるのかも。
喉をかっ切るラストは想像しませんでした!でも彼にはその度胸はないのでしょう。(離婚してないから遺産もあるかもですが)死にきれないで死を待つ毎日が延々と続く残酷さがじわじわと堪えますね……
当たり屋に当たってしまった男「馬に乗って A Cheval」への応援コメント
柊様
これまでのモーパッサン作品でも散々感じてきたことですが、
人間の本質とは、かくもどこにいっても、いつになっても変わらないものかと。
これこそ、まさしく「笑いづらい」ですよね・・・・・・。
これだけの物語のバリエーションで、あちらこちらから軽々と深層を浮き彫りにしていくようなモーパッサンの筆力に、脱帽です。
「脂肪の塊」も大概でしたが、あれは位置的には、確かに入門編という気がしてきました・・・・・・。
作者からの返信
西奈さん、コメントありがとうございます。
「どこにいっても、いつになっても」本当にその通りですね。
この話に限らず、冷ややかな乾いた視線で語られるコメディにはシリアスとは違う空恐ろしさを感じます。「脂肪の塊」が真正面とすれば、こちらは脇から攻めてくるような曲者というか。モーパッサンの作品は曲者揃いですね(笑)
倹約道をきわめる主婦「雨傘 Le Parapluie」への応援コメント
傘のテーマソングを歌ったり嫌がらせで穴を空けたり、御主人、職場の同僚に恵まれていないようなので、いっそ仕事を変えたらいいのにと思ってしまいました。いや、本当に嫌がらせだったのかはわからないのですが。
それにしても奥様、倹約家というよりモンスタークレーマーに近いですよね(笑)
現代で問題になっているこういうタイプが19世紀にもいたとは、人間ってまったく変わってないなあ。
保険でどう?なんておススメしてくる友人も友人です。絶対に面白がってたでしょ!
作者からの返信
そうなんです、この会社の連中はいかにもフランス的なガキくさい嫌がらせばかりですよね。会社辞めればいいのに。でもそうすると奥さんに何を言われるか分からないですしね。板挟み、つらそう。
奥さんは今でいうモンスタークレーマーですよね。こういう人に成功体験を与えるのはいかがかと思いますが、おそらく当時も保険会社はいざとなると難癖をつけて払わないってイメージがあって、これを読んだ読者が溜飲を下げる、みたいなところもあったかも知れませんね。
無責任な助言をいかにもいいアイデアのように言ってくる人も、フランス人あるあるだなあと思います(笑)
後戻りできない男のプライド「臆病者」②への応援コメント
面白いと言っていいのか微妙な話ですけれど、人間の心理を深くえぐり出す先生の手腕は、やはり面白いですね!
自分を完璧と思っていられるのは、本当の瀬戸際に立ったことがない人間だけなのかも…(^^;
どうせ死ぬなら決闘して死ねば良かったのに、というのは関係ない人間だからこそ思えることなのでしょう。
Go〇gle検索🤣しても出てこないおっさんの正体が謎のまま終わるところも、いいですよね。
作者からの返信
鐘古さん、コメントありがとうございます。
散々焦らしておいて自分で死ぬんかい!というツッコミが方々から来そうなお話ですね。でもそのじわじわネチネチした心理描写こそこの作品の面白さだと思います。
このタイトルは臆病者と卑怯者の混じったようなニュアンスがあるのですが、完璧を自負する人間に限って卑怯な逃げ方をするのかも。この男には自分に引き金を引くだけの勇気はあったのかな、なんてちょっと思いました。
そしてほとんど登場しないのに不戦勝するおっさんがおいしすぎますね。。
戦争に付きまとうヒロイズムやある種の熱狂を冷ややかに眺めつつ、本来あったはずの人間同士の愛情やユーモアを惜しんでいる先生の姿が見えるかのようです。
復讐が何にもならないことなんて、この婆さんも分かっていたのだと思います。それでも果たさずにはいられないところに、人間の心の難しさがあるなあと、改めて感じさせられました。
作者からの返信
人間が本来持っているであろう愛情やユーモアも、あるスイッチが入った途端に逆の方向へ振り切れる。ここまでの復讐劇でなくても、こういうことって日常に転がっているのではないかとも思います。そしてその衝動の方が理性よりもずっと手強いものだったりするんですよね。。母として同じ母を苦しめようとする婆さんの考え方にも人間の持つ闇を感じますね。
ボートの上での一夜「水の上 Sur L'Eau」への応援コメント
ホッとしたところでギャー!
ホラーの鉄板ですね。モーパッサン先生、わかってるう( ;∀;)
首に石って、老婆、殺されてるじゃないですか……!
作者からの返信
鐘古さん、コメントありがとうございます。
緊張がほどけたところで最後に大きなオチがくるのはまさに鉄板ですね。老婆の死を説明しないところがまた想像をかきたてられます。。
忘れられないひと「野あそび」②への応援コメント
黄色い髪の男は何者だろうと思っていたら、伏兵でしたか!
純情なアンリエット、寝てばかりいる夫よりも筋肉モリモリが良かったんですね。アンリの方も意外と純情で、名前が同じというところがなんだか暗示的。モーパッサン先生の細かいところまで行き届いた感性が改めて感じられるお話ですね。
作者からの返信
付属みたいな男が思わぬ伏兵でしたね。食べるか寝るかしかしていないのにこのポジションは拳骨ものですよね。
わざわざ名前をお揃いにしているから余計に運命の人を逃がした感じが強く出るのかも知れませんね。たぶんモーパッサンは自分のボート野郎遍歴を重ねていたんじゃないかなと思います。。
モーパッサン先生の時代に白Tが既にあったのですか? それともこれは柊さんががアレンジしたファッション描写なのでしょうか。
相変わらずユーモアたっぷりの筆致でニヤニヤが止まりません♪
>イギリス人に勝った話はもう出てきません
言わないであげてください( *´艸`)
作者からの返信
鐘古さん、コメントありがとうございます。
なんとボート野郎のスタイルは当時こんな風だったようです。これをかっこいいと評していいのかちょっと迷いますけど、筋肉はおろか肌を見せることすら大変な騒ぎだったでしょうから、セクシー度は爆上がりだろうと想像できますね。
編集済
愛した女はレスボスだった──「ポールの恋人」②への応援コメント
柊さん、こんにちは
自らの偏見により自死するポール、なかなか憐れですね。「痛み」を感じ、「マドレーヌと叫んだ」ところをみるに、相手への未練と失望、自分のプライドなど様々な感情を読み取れて深いですね。
思うに、社会通念というか「世間が認める価値観」に囚われてしまうと、心の自由を失くすように思います。「自分にとっての価値」を大切にしつつ、「相手にとっての価値」を尊重できると広がりが出るのかもしれませんね。難しいことですけれど。
因みに、私は子供の頃から小説を読んできたせいか、自分の中に「女性として男性を愛でる」感覚と「男性として女性を愛でる(百合ではなく)」感覚があります。ですから、プルーストや三島由紀夫等、男女両方の性的魅力を描いてくれる作家が好きです。
作者からの返信
葵さん、コメントありがとうございます。
この話はポール視線で書かれることで短い話のなかにその育ちや考え方が如実に表れて、心の動きが怒涛のように流れだしてくる感じがします。
ポールのようにきっちりと枠にはまった教育(学校でも親からでも)を受けてくると、レスボスの登場に歓喜する心の余裕すら持つのが難しいと思います。だからこのあとの展開は当然のなりゆきだったとも考えられますね。
>「自分にとっての価値」を大切にしつつ、「相手にとっての価値」を尊重できると広がりが出る
「多様性」とはこのことに尽きるのではないかと思います。最近はあまりにも使われすぎて、鬱陶しい押しつけの言葉のように意味合いが変わってきているのが残念なのですが。
小説をたくさん読んでこられていると、多角的な視点や感覚も養われるということですね。男性的な感覚で女性を愛でる視線も嫌悪感なく読めるのは読書の楽しみを広げることにも繋がりますね!
過去の代償「父親 Le Père」への応援コメント
柊さん、こんにちは
「相手に魅力を感じなくなっても、子供ができたら責任を取る」という責任感は素晴らしいけれど、恋が家族愛へと変化しない場合、どうなのでしょうね。金銭面での支援はするべきと思いますが、フランソワはその辺りの男気もなくて残念ですね。後に子どもへの思慕が湧き上がるところに自業自得っぽさが強調され、よく出来ているお話だなと思いました。
他の方への柊さんのお返事も拝読しましたが、今のフランスは色々な家族のかたちが尊重されていていいですね。形に拘っても実体(愛や幸せ)がなければ虚しいですものね。
親の新しいパートナーと一緒に住む場合は、子どもとの相性も気になりますが、ルイーズの夫はいい人そうで良かったです。
作者からの返信
葵さん、コメントありがとうございます!
この小説のように避妊も中絶もできない時代の女性は男運で人生が決まってしまいますね。ファンティーヌみたいな。特に刹那的で損得勘定が先に来る男はお金すら出さないでしょうし。
主人公は父性愛に目覚めるというより、孤独感を埋めたかっただけにも見えますね。
結婚という制度以外で家族として認められて、同じ権利を持てるのは、子供の平等の意味でも大事だと思います。
複合家族も多いですが、これは子供の意思とは別物だから、実父母の交際相手との折り合いなど難しい点もあるでしょうね。この養父は立派だと思います。
マルセイエーズの意味──「脂肪のかたまり」②への応援コメント
柊様
ご無沙汰しております。
新潮文庫版で、読んでみました。
このエッセイであらすじ、というか物語の全体像は知っていたのに、
この揺さぶられよう。
Xでは、「醜くない顔をした人間が、一番醜かった」といった感想を添えました。
残響のようなラストシーンとでも言うべきか。
>ラストシーンはどうか彼女と一緒に泣いてあげてください。
こうお書きになった理由が、今はよく分かります。
作者からの返信
西奈さん、コメントありがとうございます。本紹介のポストも拝見しました。「テリエ館」と一緒になってるんですね。毛色の違う二つが並んでるのが面白いなと思いました。
このエッセイでの紹介は連載のはじめということもあって、勢いだけで書いてしまっています。原作では人物や出来事が端的に、でも鋭く掘り下げられていて揺さぶられますね。
「醜くない顔をした人間が、一番醜かった」
物語の本質を捉えたひと言ですね。そして余韻ではなく残響という言葉にもまさしくと頷きました。好き嫌いが分かれる作品だと思いますが、僕はこの作品を読んで信頼のできる作家だと感じました。
ポストを拝見して、他の書籍に並んでモーパッサンの文字があるのがなんだか嬉しかったです^^ こちらにもコメント下さり、ありがとうございました。
そのブランデーは貪欲の味「酒樽 Le Petit Fût」への応援コメント
いい制度だなあと思って読み始めたら、やっぱりモーパッサンだった(笑)
やりとり面白かったのに、オチが・・
でもおばあさんの最期は幸せだったのではないかと私は思います。読み終わってしまうのが寂しいです。
作者からの返信
茅花さん、コメントありがとうございます。
いい制度ですけどきれいな心を試されてる感がありますね笑
本当なら延々と漫才をやってて欲しかったですが、仰るとおりおばあちゃんは気持ちよく天国に行けたと思います。
こんなにたくさん読んで下さって、ありがとうございます!コメントもとても嬉しいです^^ 心よりお礼申し上げます!m(_ _)m
本当の親子になる日「シモンのパパ」③への応援コメント
柊さん、こんにちは。今週は新作のお返事でお疲れかも…と思いつつ、お邪魔します。
モーパッサンにしては珍しい子ども視点のお話ですね。自分には仕方のない事で虐められる子どもが主役だからこそ、ハッピーエンドがスッと心に沁みました。
文学って全てがハッピーで終わらせると余韻や心に引っかかりを残せないので難しいと思うのです。私も稚拙ながらハッピーエンドを書くことに躊躇してしまうのですが、『ジュールの森』はあれ程の苦難を乗り越えた上でしたので、泣きましたし、余韻も残りました(幸せに暮らしてるかしら…と時々思い出すような)。
でも、ジュールは自分の弱さも見つめ、成長をしたからというのも大きいと思います。若い時の恋愛への自戒を込めて書きますが、政略結婚等でなければ相手を見る目のなさ・相手を成長させる器のなさも己れの至らなさであり、それが子どもへも影響するのだと思います。原作ではその辺りのブランショットの自省と成長が描かれているのかもしれませんね。
寡黙で不器用ながらも誠実で、実体のある肉体労働をしている男性の強さと魅力、分かる〜と頷きました(*´-`)フフ
長くなってしまい、ごめんなさい。
作者からの返信
葵さん、こんにちは。こちらにも来てくださって、コメントありがとうございます。嬉しいです。
子供が主役、そして子供目線というのはモーパッサンにしては珍しいですけど、すごく有名なんですよね。やっぱりつらい思いをした子が幸せになるのってグッときますからね。なんかジュールまで引き合いに出してくださってうれしはずかしです(笑)ありがとうございます。
少し斜めな見方をすれば、父親ができたことでやっとまともな世帯として認められるというのは男尊女卑の最たるものなんですが、モーパッサンが書いてるのはそういう形のことではなくて、本当に大事にしてくれる人に出会うことの幸せとか、偏見のない目で自分の気持ちに正直になる強さなのだと思います。(鍛冶屋のシーンはお気に入りです)
原作はすごく短いのですが、お母さんの描写は少なくて、それが彼女の過去をかえって想像させます。きっと17歳とか18歳で甘いことを言う男を信じてしまったのだろうな、と。若さゆえの見る目のなさと後悔、ありますね(笑えない笑)誰も信じられなくなった女がようやく心を開くところも含めて、三者三様に幸せをつかむのが読後感のよさなのでしょうね。
フィリップはモーパッサン作品で数少ない「漢」だと思います。
こちらこそ長くなりました。丁寧なコメントありがとうございます!
更年期の夫婦にスパイスを「温室 La Serre」への応援コメント
柊様
ご無沙汰しております。
以前、高齢者の性生活に関する論文(日本)を読んでいて、八十代でも夫婦間の性生活があると回答した人数が思ったより多くて、びっくりしたことがあります。
とかく日本では性の話題は、年齢をある程度重ねると再びタブー視されがちなきらいがありますが、仏のようなおおらかさというか、しなやかな強かさを取り入れてもいいような気もしますね。
作者からの返信
西奈さん、コメントありがとうございます。
この話は更年期夫婦なのでまだイメージできますけど(するな)八十代となると、お、おう……としか出てこないですね。
性について語るのをタブー視するあまり見えないところで陰湿に膨らむこともあるのではないかと思います。本来は純粋な人間の営みですから、もう少し風通しが良いといいですけどね。
ナンパした女の正体は……?「墓場の女」②への応援コメント
なかなかの落ちですね。柊さんのツッコミに笑わせて頂きました♪
喪服ってワンピースですと身体のラインが出ることもあり、色気のあるなしが際立つように思います。皆が同じ黒を身に纏って、「死」が身近にあるからか、そんな事を思うのが不謹慎だからか、哀しみに暮れている姿が庇護欲をそそるからなのか…。
若い頃、ある葬式に参列した際に、なんだか妖艶な既婚中年女性がいまして。その方、不倫中だったらしく、後に夫と子どもを置いてお相手の男性と結婚されました。
作中女性の強かさに、その女性を思い出しました。ホラーよりも人間の方が奇なりかもしれませんね。
作者からの返信
葵さん、コメントありがとうございます。
オチの一文が最高ですよね。読んでいるとアホらしくて突っ込まずにはいられません(笑)
喪服は古今東西なにかしら掻き立てるものがあるのでしょうね。基本的に喪服の女性は誰でも色っぽくなるんじゃないかと思います。庇護欲とは言われてみればなるほどと思いました。この話のような若い未亡人なんて男の妄想が炸裂しそうですし。
自分の見せ方を知っている女性というんでしょうか、その妖艶な中年女性も喪服がサマになっていたんだろうなと思います。その後も結婚生活をキープされてるといいですけどね。
SOSドクターの大活躍「奇策 Une Ruse」への応援コメント
>結婚生活なんて昼間は不機嫌を交わし合い、夜は悪臭を交わし合う
ひどい言い草wwww
このドクターを主人公にしたコメディードラマが見たいです!
作者からの返信
こちらにもコメントありがとうございます。
ほんとにもう既婚者全員に謝らないといけないフレーズですね。
浮気相手ならバラの香りでもするんでしょうか。
うんざりしながら大活躍するドクター、面白そうですね!
こういう被害に遭った側が引っ込まねばならない社会などくそくらえと思うのですが、なかなか人間の集団真理や他者の不幸を喜ぶ暗い気持ち(一体何からくるのでしょうか?)は、なくならないですね。
一切の経緯を顧みることなく処女性を大事にする宗教・思想というのは世界に多いですが、そういう「権威付け」があるのもセカンドレイプがなくならない原因であると思います。
彼女を心から愛してくれた夫がいることが、唯一の救いですね。
また、埋葬に立ち会った男は、モーパッサン先生自身かもしれないと思いました。
作者からの返信
鐘古さん、コメントありがとうございます。
今だったら、例えばSNSに書き込まれるような言葉など、匿名性や集団の言動を見ると、人間って性悪説が正しいのではと思ってしまいます。
前に公開されていた伊藤詩織さんのドキュメンタリーを見たのですが、宗教にとどまらず社会の中にも権威の盾があり、弱い者をさらに侮蔑して都合の悪いことを矮小化する空気が流れていることを改めて感じました。
この物語に夫やほんの少しの理解者がいることと、埋葬に立ち会う男がいることがせめてもの救いだと思います。この時代にこの話を書いたモーパッサン自身にも重なりますね。
編集済
それは恨みか復讐か「手 La Main」への応援コメント
詳しい説明がなく、「復讐が多い」という解のようなものと、手が動き回るというような奇怪な描写が印象的でした。説明がない方が想像が膨らみ、読者が何かを投影しやすく、心に残るのかもしれませんね。
こちらは評論という形式でしたので拝読できましたが、何分ホラーが苦手でして。カクヨムでも優れたホラー作品と云われるものは、文章が美しいものが多く、できればその世界を堪能したいのですが、残像が残ったり悪夢をみたりする始末でして…。愉しめる方がとても羨ましいです。
作者からの返信
葵さん、コメントありがとうございます。
そうですね、説明がないからこそかえって想像を煽りますね。モーパッサンの怪奇話はこれという答えを出されないものがほとんどなので、受け取り方も千差万別で心理にじわじわ来るのだと思います。
評論と言われると恥ずかしいですが読書感想文みたいなものなので、ホラーだけでなく後味の悪い話もフィルターがかかって少しはどぎつさが減るかも知れません。苦手な系統でもそれでOKでしたら何よりです。
実はこのところ目が回る忙しさなもので、ぴりぴりしていて、そんな中現実を忘れられるコメントを頂いてすごくなごみました。ありがたかったです!
更年期の夫婦にスパイスを「温室 La Serre」への応援コメント
柊さん、こんにちは
手元にある日本語訳一巻には収録されていない話に一つずつコメントを残そう!と意気込んでいたので、困りました(笑)。
そういえば、以前、動物を穴に置き去りにする話(題名失念いたしました)を読んだ際に、現実にも問題になっているモチーフなのに胸が苦しくなってその感情を晒したコメントを残し、同じコメント欄に呪文堂さまの愛と哲学に満ちた言葉を見つけ、縋るように氏の物語の世界に入りました。
そこで私は愛と哲学の他にもエロスの深さに躊躇いつつ…色々な学びを得て、今やその世界観にハマっております。肌の触れ合い、大切ですね。柊さんのおかげで素敵な作者様方と出逢えた事を改めて感謝いたします(*´-`)
作者からの返信
葵さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
なんという嬉しい意気込み!でもこれは書きにくい内容だったかも知れませんね(笑)僕は女中のお給料が上がったというところにじわじわきています。
「ピエロ」へのご感想を読み返しましたが、逆にモーパッサンの厭世的なところを冷静に分析されていると感じました。呪文堂さんはいつも俯瞰的に物事を見て失望だけじゃなくて前向きな方向へ舵を切ろうとしてくれるので、僕もコメントをもらうたびに気づかされることが多いです。呪文堂さんの作品群もそれが根底にあるのが魅力なのでしょうね。
葵さんも、いつも「それが言いたかった!」みたいな的中の言葉でご感想をくださるのでとてもありがたく、言語力が羨ましいです。
それから工藤さんの作品も教えてくださってありがとうございました。今はエッセイを読んでいますが、自分には逆立ちしても書けない文章で見上げるような気持ちで読んでいます。こちらこそご紹介くださり、改めてお礼申し上げます。
ミーハー男の悲劇「夜会 Une Soirée」への応援コメント
柊さん、こんにちは。
こちらの話は軽妙で笑ってしまいながらも、随所に人間の本質が描き出されていて、分かるなぁと唸らされました。
俗にまみれた生活をしていても素晴らしい芸術を生む人もいるし、自然の中から生み出す芸術家もいるし。自分がどこでならイキイキできるか己を知る(器も含め)ことが大事ですね。虚栄心も分かりますけれど。
最近、カクヨム文学界隈の中心部を離れ、山あいを散策しており、瀟洒な邸宅を見つけました。工藤行人さんの作品群で、特に現代ものはどことなく柊さんのような美しい情景描写と品を感じられ、ご紹介したいなと思ったのです。実は、工藤さんの方は数年前からこちらの御作を始めとする柊さんの作品を幾つか読まれ、素晴らしいと思いつつもあまりの人気に跡を残せなかったようです。
もし、お時間がある時に気が向かれましたら…
掌編『La grande ville de l'art一芸術の都にて』→『春の終わり』をぜひm(_ _)m
もし既にお読みになっていて…という事でありばスルーしてくださいませ。
それでは、またお邪魔させてくださいね。
作者からの返信
葵さん、コメントありがとうございます。
主人公を笑いものにする流れで書かれていますが、実際は主人公みたいな人間の方が多いですよね。外側は高尚な感じでやってても中身は承認欲求のかたまりだったりする人もいるし。別に承認欲求が悪いわけではないですが、満たされないと嫌がらせする人もいるので怖いです。
仰るとおり、自分を発揮する環境は人によって違うもので、そこには優劣はないですね。このおじさんや絵描きなんかは人間味があってかわいいと思います。
その方のお名前は見かけたことがありますが読んだことはないです。お勧めの作品を教えてくださってありがとうございます。ぜひ読んでみます。
復讐のとき「パラン氏」③への応援コメント
前話を読んだ時点で、ブラッスリーの店員さんがジョルジュなのではと期待していました。寂しくてもそんな嫁いない方がいいよ!よく追い出した!と考えていましたが、復讐の機会が巡ってくるとはモーパッサンますます好きになりました。
ジョルジュは気の毒だけどパラン氏にしか同情はできません…。
作者からの返信
芽花さん、コメントありがとうございます。
ああ、ジョルジュとそんなドラマチックな再会ができていれば、ハッピーエンドになったでしょうに。
パラン氏の復讐は溜飲を下げるような気分にさせておいて、あとからくる虚しさを最後に書かれているのが素晴らしいなと思います。誰もが救われない話ですね。ジョルジュ君がこのあと荒れそうな気がします。
夫に欠けていたものとは──「初雪 Première Neige」への応援コメント
柊さん、こんにちは。
今回の話は心に沁みました。きっと似たような体験をしている人は自分に寄り添ってくれるように感じて癒されたのではないでしょうか。
モーパッサンもそうですが、私は文学のこういうところが好きです。現実の苦しみから離れて異世界で冒険し、エネルギーを満たして現実に戻るのもいいですが、現実を叙情的に表現した世界に入り込むことで、苦しい現実から離れられつつも慰みや気づき(客観視)も得られるというところ。
私は夫に対してはワガママですが(笑)、生まれた家庭では我慢したり仲裁役になる事が多かったので、こういう物語に救われたなぁと思い出しました。読ませて頂き、ありがとうございました(*´-`)
作者からの返信
葵さん、コメントありがとうございます。
この話の主人公にどこかしら自分を投影する人も多いのではないかと思います。反対に、自分の持つ夫的な部分には意外と蓋をしがちでもあります。物語としては自然と奥さんの方へ感情移入して読むようにできていますが、夫のような、自分に関わらないことであれば無神経になれる部分も持っているはずだということを、あとで考えさせられたりします。客観視というのはそういう視点も得られるということなのかも知れませんね。
あえて嫌な現実を追体験することでカタルシスを得る読書というのでしょうか。そこで得られる感覚は体の芯に沁みるような慰みや救いがありますね。とても共感します。いつも的確な言葉にされていて感服します。こちらこそありがとうございます。
後戻りできない男のプライド「臆病者」②への応援コメント
そんなにビビッて尚、決闘に出向くなんて漢じゃないか・・!と思っていたら出向かないんかい。敗けて死ぬよりは、という点で誇りは守れたのでしょうか。しかも原因がアイスタイム台無しにされたから。
“ド”ってそうなんだ!?決闘って手袋投げたりするんだろうか(((o(*゚▽゚*)o)))と読み始めたらビンタスタートだし何処を切っても面喰らう凄まじいお話でした。すごい。ありがとうございました。
作者からの返信
芽花さん、こちらこそコメントありがとうございます。
まさかこう来るとは、最後のがっかり感がすごいです。しかも発端はアイスタイム台無し問題という。どこから突っ込んでいいのか分からない力技を感じますね。
決闘する前に自分に負けてしまったら誇りもなにも飛んでいきそうな気がしますけど、そこにいたる心理描写の説得力もすごいです。
もしかしたら本当にこういう事件が巷に起きていたのかも知れませんね。
あなたはこのオチを笑えるか?「首飾り」③への応援コメント
柊さん、こんにちは。
「首飾り」、とてもよく出来たお話ですね。身の丈以上に自分を飾り立てたいというマチルドの自意識は、理想とは違う自分の暮らしに対する卑屈さからきているのでしょうね。
ブランド品や高級な物って、見合った者には生活の彩りになるのでしょうが、自信のなさを露呈させる場合もありますよね。「足るを知る」というのは、若いうちは特に難しいのでしょうね。
ジャンヌに正直に告白した上で償いをするという道を選ばなかったところに夫婦の矜持というか、プライドの高さの結晶を見たように思いました。
※旅行記の方も楽しく拝読しております。情景描写の美しさと柊さんのワクワクがこちらにも伝わり、続きが楽しみです⭐︎
作者からの返信
葵さん、コメントありがとうございます。
主人公の自意識の高さとか恨みがましい卑屈さとかは、感謝するより足りないところをほじくる人間の典型的な思考回路ですよね。気の毒な展開ではあるけど、身から出たサビみたいなところがあるから喜劇になるんだと思います。(モーパッサンは「足るを知る」じゃない人間を意地悪な目に遭わせるのが好きな気がします)
ジャンヌに頭を下げて本当のことを言えなかったのは、攻撃されるのを恐れた気の小ささもあるのかも。もしかしたらジャンヌは笑って許したかも知れないのに、自分の中で完結させる性格(それをプライドというのかも)が招いたことですね。
エッセイにもおつきあいくださってありがとうございます!雰囲気が伝わったら嬉しいです。次回はモーパッサンをちょっと引用します。
人生の選択を悔やむとき「洗礼 Le Baptême」への応援コメント
お久ぶりです。ひさしぶりに先生の作品を読みかえし、やっぱり先生はすごい、と思いました。何かをして後悔するという話は(性格にもよりますが)よくありますが、それはただの記事で、レベルの高い小説とは別のものですよね。
この神父さんは若いですが、赤ちゃんに洗礼を与えるのは初めてというわけではないはずです。ただこの赤ちゃんは甥なのですよね。
冒頭に生命力に満ちたノルマンデーの春の描写があり、白い服の赤ちゃんと黒い司祭服が対照的。この神父さんは赤ちゃんを抱くことで、生命の神秘感に触れますが、また家族という輪から切り離された存在であることにも、気づかされます。尊敬はされていますけれどね。
彼がどういう経過で、どういう決断をして、この道を選んだのかは書かれてはいませんが、暗闇の中で赤ん坊の枕に額を押し付けて嗚咽するシーンは、ただこの道を選んでしまったことの後悔だけではなく、神に仕える人間の孤独を描いています。いいえ、神に仕えなくても、そういう孤独はありますよね。
今日、フランシス教皇が88歳で亡くなられたという訃報を聞き、このモーパッサンの「洗礼」のことを思い出しました。彼はどんな人生を生きた方なのでしょうか。
作者からの返信
九月さん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。
この作品は構成力もすごいですね。冒頭の春の描写で生命の繁栄を描写しておいて、そのあとにその営みから外れた神父の葛藤が描かれるのが巧みだなと思います。そして仰る通り色を使った対比も効果的ですね。
赤ちゃんに洗礼を施すのは経験があるはずですが、自分の甥という身近な存在だとまったく違った感覚になるのかも知れませんね。そこはどうしても血のつながりを感じさせます。
この家族の中で彼がどういう立場で、どういう経緯で神父になったのか、他の方が仰っているように、大きな家族だと一族でひとりは神職につくということも理由だと思います。だから彼が本心から望んだ人生ではないとも考えられますね。だとしたら最後のシーンは本当に切ないです。
フランソワ教皇(フランス語ではフランソワと呼ばれています)は開けた考え方の人というイメージですが、どうなんでしょう。教皇も今は柔軟性が求められる時代なのかも知れませんね。
こんにちは。
なんとなく、男性の方がフェチの種類と深さがあるように思っておりましたが、誰のものか分からない髪の毛とはまた独特ですね。
妄想力と女性崇拝の極みといいますか…。誰のものか分からないからこそ、自分の理想を投影できて唯一無二なのかもしれませんね。興味深いお話、堪能させて頂きました。
作者からの返信
葵さん、コメントありがとうございます。
男性のフェチの方が妄想力とか理想化の度合いが強いのでしょうかね。そういう意味では誰のものか分からない髪の毛なんて格好の対象物になってしまうかも。せめて家から連れ出さずにいれば誰にも知られなかったのに、彼自身が研究対象になってしまったのが気の毒です……
編集済
SOSドクターの大活躍「奇策 Une Ruse」への応援コメント
連投失礼します(*- -)(*_ _)
ドクターがノリノリで協力的で笑いました。協力的というよりは率先しているかのようにも笑
この若い患者も心当たりありそうだなと邪推。モーパッサンは手広いけれどブレないという印象が固まりつつあります。とっても面白いです!
作者からの返信
こちらにもコメントありがとうございます。
ドクター、機転がききすぎてどれだけ場数を踏んできたのかと思いますね。医者の条件って演技力も大事なのでしょうか?笑
新婚の潔癖さなんかひと月もすれば吹っ飛んでしまうのをたくさん見てきてるんでしょうね。
そうそう、手広いけどブレない。どの話もモーパッサンの芯を感じますね。興味を持っていただけたらとても嬉しいです。ありがとうございます!
編集済
これは酷すぎる。全員呪い殺してしまえばいいのに。まずは両親から一人ずつ狂ってゆく続編を是非ホラーで。
被害者という理由から葬儀を拒否されてしまうという点も予想はしていましたが、救ってあげないの?と思ったら悲しいです。参列されている方は旦那さん以外も理解のあるまともな方だったのだと思いたいです。
不躾に素朴な疑問をば失礼致します。たまたま見かけた葬列の埋葬に立ち会うということは、よくあることなのでしょうか?
作者からの返信
芽花さん、コメントありがとうございます。
こういう被害者を侮辱する流れは本当に今も変わらないですね。この作品は犯人や家族だけじゃなく、群衆という隠れ蓑の中で興味本位で面白がれる人間に焦点を当てているのが肝だと思います。罰されない人間の卑怯さって今のSNSなどでもすごく感じます。それから宗教の偽善というか、本当に救われるべき者が排除されるというのは、結局うわべだけなんじゃないかと思わせます。
ご質問に対して実際の答えが分からないので申し訳ないですが、普通は通りすがりに参列することはないのでは、と思います。彼女のために立ち合いたいという主人公の気持ちが夫やこの葬列の人たちにはとても嬉しかったのではないでしょうか。赤の他人であっても痛みを分かち合ってくれる人に参列してもらえる、そこだけがこの話の唯一の救いだと思います。
孤独と恐怖の果てに…「山小屋」②への応援コメント
入浴後に読んでいる人はどうしたら…( ;∀;)
しかし、雪山は想像を絶する過酷な環境なのだということを、改めて思い知らされました。『アイガー北壁』という映画を思い出します。あちらは望んで登攀する人たちの話ですが、こちらはあくまで生活の中で生まれる極限状態。山に慣れているはずの人間でも狂わせてしまう、自然の大きさに畏怖の念を感じますね。
コズミック・ホラーの範疇にある作品のようにも思えます。
作者からの返信
こちらにもコメントありがとうございます。
お風呂後にこのような寒い話で恐縮でした( ;∀;)
その映画は知りませんでしたが、想像しただけでエグイです。。主人公のように里に気持ちを残したままだとよりこの閉塞感や恐怖感が堪えるでしょう。
コズミック・ホラーという言葉、調べました。自然の大きさを見せつけられるような怖さという意味でなるほどです。色々勉強になります。ありがとうございます!
列車で出会ったひとときの叙情詩「牧歌 Idylle」への応援コメント
二人ともなんかエロスとは別の意味でいっぱいいっぱいで、本当に助かった!という雰囲気になるのがいいですね。
牧歌的で純情。恋の芽生える余地は二の次だけど、あんたら勝手に何か期待してませんか?と読者にニヤリと笑いかけるモーパッサン先生のユーモアもある気がします。
お乳で胸が張ると本当にコンクリートみたいにガチガチになって痛いし、乳腺炎になる危険もあるので、吸ってもらってwinwinで良かったです。それにしても、先生はなぜこんな女性の苦しみに詳しいのか(笑)
作者からの返信
鐘古さん、コメントありがとうございます。
ドキッとする展開ですが、二人にとってはたしかにエロスどころではなかったかも。表面的なシーンと人物の本音とにギャップで、わざと読者にいろいろと気を揉ませるように楽しんでいるのかも知れませんね。
女性の苦しみ方がかなり具体的なのですが、やっぱり大変なんですね。先生、いったいどこで経験したのかと思えるほどです(笑)
人生の選択を悔やむとき「洗礼 Le Baptême」への応援コメント
うーん、この神父様、本当に優しい方なんだろうなと……。
一度知ってしまったぬくもりは忘れられないし、これからどんなに神様に祈っても満たされることはないのかと思うとちょっと切ないです。
それにしても、モーパッサンってこんなに面白いんだと柊さんのおかげで触れることができました!
なんだかこれで読んだような気分になってしまうところですが、そのうちにちゃんと本家に手を出してみたいと思います(*^^*)
ありがとうございます!!
作者からの返信
五十鈴さん、コメントありがとうございます。
自分が決して得られないものを肌感覚で思い知らされるという感じですね。自分がこの道を選んだのか、あるいは選ばざるを得なかったのか、いずれにせよ爪痕を残すような出来事で、一生記憶に刻まれるに違いないでしょうね。
もうここまで読み進めてくださって、とても嬉しいです!少しでもモーパッサンの魅力がお伝えできていたら何よりですが、やはり原文の機敏は書ききれません。ぜひお時間があるときに手に取ってみてください。
こちらこそ、じっくりお付き合い下さり感謝です。ありがとうございます!!
編集済
あたしの方があんたよりずっと──「寝台29号」②への応援コメント
柊さん、こんにちは。
手元の翻訳本の短編分は読み切ってしまったので、柊さん訳で未知の物語の扉を開けます。
自己愛と虚栄心の強い男エピヴァンと、芯のあるイルマが対照的でした。敢えて梅毒を治さずに、自分が敵を「殺す」側だと認識して、矜持を保とうとしたところが特に。心身共に深く傷ついていたからこそかな、と。「それよりも生き延びよう」という太々しさとは対極にある、女性としての繊細さと矜持。高級娼婦は主体的ですが、こちらは被虐ですものね。
自尊心にも質や深さがありますが、二人のそれが戦争を背景に、対照的で鮮やかに浮かび上がりました。
※追記
純文企画の応援、お忙しい中誠にありがとうございました。素晴らしい作品を書かれる柊さんにお読み頂き、大変心強く、また企画に美しい花を添えることができましたm(_ _)m 心より感謝いたします✨
作者からの返信
葵さん、コメントありがとうございます。
翻訳版を読み切られたとは、お忙しい中すごいです。どんな話が入っていたのか気になります。
この話も普仏戦争なので「脂肪のかたまり」の陰に隠れてしまいそうですが、対になったふたりの生き方が鮮明で、こちらも読みごたえがあると思います。エピヴァンのような男は言ってみればどこにでもいそうな虚栄心の強い男ですが、イルマの復讐は狂気の領域に入るほどの矜持ですね。うまく言えませんが、自暴自棄の心に無理やり使命感を持たせているようなところも感じます。そこまでの痛々しい自尊心を見せつけられると、いかに男の自尊心が薄っぺらいかを浮かび上がらせてきますね。
ところで純文学の自主企画、たくさんの参加でしたね!全部読むことはできないので結局他薦をすることができないままでしたm(__)m 気になった作品だけ読んだのですが、皆さんさすが日本語力が高くて感服しました。葵さんもお忙しかったと思います。なのにこちらにまで来てくださって感謝です^^
つ、つらいお話です……。
仲良くなって、彼らに直接の恨みがあったというわけではなかったのに、最後の希望を奪われたら人は何をしてもおかしくないんですよね。
この苦しみはどこで止まるんでしょうね。
繰り返され続けたらこの世の地獄ですが、ただ『母親』を責めるだけであってほしくないですし。
ただただ民にとって理不尽なのが戦争と……。
作者からの返信
五十鈴さん、コメントありがとうございます。
立場を超えて仲良くなってしまっただけにこの展開が余計にきついですよね。「自分と同じ気持ちを味わえ」という部分に本音というか感情の生々しさを感じます。この母をこんな行動に移させる戦争そのものが理不尽なのですよね。
あなたはこのオチを笑えるか?「首飾り」③への応援コメント
柊様
ひどい。ひどすぎるひどすぎる。。
なるほど、モーパッサン、推せそう。。
というわけで、本屋にあったモーパッサン、
買ってきました!
新潮文庫版の「脂肪のかたまり」と、「女の一生」。
髪の毛の話も読みたかったんですが、福武文庫だと書店では厳しそうですね💦
(図書館行き)
いや、良い作家さんを教えていただきました。
作者からの返信
西奈さん、コメントありがとうございます。
これはひどいですよね(笑)
夏目漱石がこれを読んで嫌いだと言ったって話があるみたいですが、どういう意味だったのだろうと思っています。
ところで本を買われたということで、先生に代わってありがとうございます。まずはこれを押さえたいという感じの二冊ですね。
よい読書時間になることを祈っています!
またご感想など教えてくださると嬉しいです。
好奇のまなざしの中で「ボワテル」②への応援コメント
とても考えさせられるお話ですね……。
現代であればそれほどの障害にはならないのでしょうし、二人がもっと後の世に生まれていてほしかったですね。
その後、彼女が良い人と巡り合って幸せになったとしても、受けた傷は塞がらなかっただろうなと思うと切ないです。
作者からの返信
五十鈴さん、コメントありがとうございます。
二人が現代に生まれていればこんな気持ちを味わずに結ばれたかもしれませんね。あとは土地柄とか。今でも田舎の方へ行くと僕自身も少し居心地の悪さを味わったりしますので。
彼女がこのあとどんな人生を送ったのか、色んな想像ができますね。一生ひとりを通したのか、他の誰かと一緒になったのか。どちらにしてもこの経験の痛みが大きく影響したのだろうと思います。
更年期の夫婦にスパイスを「温室 La Serre」への応援コメント
以前ある記事に、日本人女性は6割がセックス嫌い、というデータが載っており、ほおおと思いました。
うーん、国民性なのか、お互いが楽しいと思える幸福感の高いセックスができていないのか……やはり侘び寂び枯山水を尊ぶ国なのでしょうか^^;(笑)
作者からの返信
こちらにもコメントありがとうございます。ほお、そういうデータが(笑)
歳を取るにつれてカップルというより家庭内の役割が大事になるからでしょうかね。
幸福感の高いセックスもねえ、初めのころだけじゃないの?と思いますが(笑)
でも手を繋いで歩いているお年寄りのカップルなんかは可愛いですね。フランスと日本を足して割るとちょうどいいのかも?
編集済
夫に欠けていたものとは──「初雪 Première Neige」への応援コメント
いやあ、うーーん……
日本人の夫婦はこれ多いですよ、絶対。
全く分かり合えていないのに、夫婦は言葉がなくとも分かり合えるものだし実際こうしてわかり合えていて何の不自由もないと思い込んでいる夫……という構図。夫が何も言わずとも妻は甲斐甲斐しく夫の希望を叶え、夫の要求を呑むのが当たり前、的な空気が絶対にあります。日本の伝統文化である家父長制的男尊女卑。
この作品では、妻は身をもって夫に自分の訴えを示すのですね。それでも夫は一向に彼女の本心を理解しない。やっぱりこの方の書く作品には底冷えするような無情さがあるのですね……💦
作者からの返信
aoiさん、コメントありがとうございます。
ああ、こういう幻想を抱いているのは圧倒的に夫の方かもしれませんね。その幻想が何をおいても妻の我慢や妥協のもとに成り立っているのに、それが見えていないという……ひと昔前のあからさまな男尊女卑と違って表向きは平等とか言っているから余計にたちが悪い気がします。根本的なところを変えるのは地道に次の世代を教育していくしかないのかも。
この妻が心身を病んでいく過程がとてもつらいですが、この結果でもなお自分基準の夫には残念なリアリティがありますね。全国の「夫」がこれを読んでどう感じるか、聞いてみたいです(自分はこうじゃないと言いそうですが💦)
臨終のお値段「悪魔 Le Diable」への応援コメント
すごい題材を持ってきますよね。笑えないんだけど面白い。人間の残酷さは時に滑稽、滑稽さは残酷ですね。
貧すれば鈍するって本当にその通りで、持てる者しか他者を思いやる余裕はないんだと思います。母親は何を思って死んでいったのかな。
悪魔の扮装をした自分を滑稽だったと思う日がラペ婆さんに、金勘定ばかりしていた自分を恥じる日が息子に、いつかは来るのかしら。
日常に潜む人間の狂気ですよね。
作者からの返信
鐘古さん、コメントをありがとうございます。
貧すれば鈍するってすごく怖い言葉だなと思いました。生活が苦しくなればなるほど思考力とか視野を狭められていくというのは事実ですよね。自分しか見えなくなる、その具体例をラぺ婆さんと息子を通して見せられているようです。彼らが自分を顧みる日は来ないんじゃないかなと思います。そして今度は彼らが誰かに邪魔にされて死んでいくような……その循環が乾いた感じで続きそうなのがまた残酷ですね。
ボクの褐色の恋人「ボワテル Boitelle」①への応援コメント
コメント失礼いたします。
体中が黒いの?他にも黒い人いるの?布に色が付かないの?というご両親の素朴な疑問が可愛らしいと思いました。難しいとは思いつつも、このピュア?な両親が彼女の人間性を受け入れてくれると良いなあと期待します。アントワーヌは変わった趣向をお持ちですが良い奴ですね!彼の愛あるフォローが良いからイケる気がしなくもない。
作者からの返信
芽花さん、コメントありがとうございます。
可愛らしいと感じられるのはきっと芽花さんが心が広い方なんだろうなと思いました。無知を理解してあげられる許容量があるというか。自分だったらこの質問は悪意がなくてもイラっとしそうです(笑)
逆に純粋な無知だからこそ、頭ごなしの拒否じゃなくて彼女の人間性を受け入れてくれる可能性はありますね。ただ、人間が集まって社会を作っている限り、当人たちだけの問題じゃないのが一番つらいところで。それは後半の方でお読みくださった通りなのですが。
自分をどの立場に置くかで見方も変わってくる、客観性のある優れた作品だと思います。
思わぬどんでん返し「家庭」③への応援コメント
モーパッサン、読んだことはなかったんですけど、柊さんの語り口調のお上手さもあってどれもすごい面白いですね( *´艸`)
そのうち読んでみたいなと思います!
しかしこのお話もオチがなんて秀逸な……。
作者からの返信
五十鈴さん、コメントをありがとうございます。
モーパッサンは残酷で悲しい話が多いですが、こういうコメディでの皮肉の利いたユーモアもまた面白いですね。日本語にするのは難しいですが、拙いなりに少しでもそういう雰囲気を伝えられたらと思っています。この話もまさかの展開ですね!
あなたはこのオチを笑えるか?「首飾り」③への応援コメント
はわー……。なんと言いましょうか……💦
これを書き切ってしまう、これでジ・エンドにしてしまう作家の歪みっぷり……清々しいです。後世に名を残す文豪はやはりこうでなきゃですね……!
作者からの返信
aoiさん、コメントありがとうございます!
この後味、言葉にならないですね。歪みっぷり(笑)意地悪さにかけては抜きん出ている作品かもしれません。むしろ清々しいですよね!
読んでくださって、たくさんの星までありがとうございます!励みになります!
キューピッドの悪戯「ラテン語問題」②への応援コメント
うふふ、今回犠牲になったのはラテン語だったというわけですね♪
モーパッサン先生の皮肉の利いたハッピーエンドも、面白くて素敵です!
悪戯とはいえ、僕は八方ふさがりの先生を救ったわけで、清々しくて良いラストだと思いました(*‘∀‘)
作者からの返信
こちらにもコメントありがとうございます。
ラテン語は死語なのにやたら箔がつくというのは今でも変わりませんね。先生みたいな人には幸せになってほしい。たまにはこういうハッピーエンドがあると救われますね!
夢見る一夜の結末は…「パリの経験」②への応援コメント
寝てる男の人をまじまじ見ちゃ駄目ですよね。あ、女の人もね(´艸`*)
憧れは憧れのままにしておきましょう、という苦い教訓ですね。でも、やらずに後悔するよりやって後悔した方がいい……って誰か偉い人も言っていたようなと思って検索してみたら、元ネタはマキャベリの名言みたいです。
マキャベリ先生的には、彼女は正解です!
作者からの返信
鐘古さん、コメントありがとうございます。
寝顔って、フィクションにあるような美しいもんでもないというか、むしろ幻滅する危険性が……
やって後悔するほうがいいってすごく前向きなんだけど、やらなければよかった的なことも多々あって、人生勉強って難しいですね(笑)
人生の選択を悔やむとき「洗礼 Le Baptême」への応援コメント
なんだか切ないお話ですね。神父さん、退職しちゃえばいいのに。こちらも極道のようなものでしょうから、足を洗うのは難しいのですかね?新しい生命のパワフルさに打たれてしまったのですね。
作者からの返信
神原さん、コメントありがとうございます。
本当に、普通の農民に戻れたら……でもそれができない世界に入ってしまった重たさですね。
極道とか足を洗うとか予想外のボキャブラリーが新鮮でした(笑)さすが神原さんです。ありがとうございます!
人生の選択を悔やむとき「洗礼 Le Baptême」への応援コメント
こんにちは。
司祭さんの涙、やっぱり人間なんですよね。
生身の肉体に直面した戸惑いと喜び、というのがしっくりきました。
昔は名家だと一族の中からひとり聖職者を出すのが当然みたいなところもあったようですから、半ばはそういう空気に強制されて、半ばは自分の意思で選んだ道だったのかも、、と想像しました。あくまで運命に抗っていたら・・・と思わないではいられないのかも、と。
作者からの返信
久里さん、コメントありがとうございます。
最後のシーンは司祭の人間味を感じて胸がぎゅっとなりますね。
>名家だと一族の中からひとり聖職者を出すのが当然
原作を読んでいると、そういう地元では大きい家族って感じがします。だからきっと敷かれたレールのようなものがあったのかもしれませんね。自分で選んだにせよ、得られないものを目の当たりにするほどつらいことはないですよね。
人生の選択を悔やむとき「洗礼 Le Baptême」への応援コメント
正直、ラストまでドキドキして拝読しました。
ほら、以前紹介して下さったお話に母乳を飲ませちゃう場面があったので。
父性愛を授乳させることで満たしたかも?って想像しちゃいました。
この神父さん、今までも色んなバブちゃんに洗礼を施してきたのですよね。
それが神父としての役目ですものね。職に忠実ですが、抱くことで体温を感じ、
一気に思いが溢れてしまったんでしょうか。黒と白の対象が印象的でした。
ふと、聖書の記述、一生神に仕えた女性の話を思い出しました。
今回も素敵な紹介をありがとうございました♪
作者からの返信
ハナスさん、コメントありがとうございます。
母乳の話ありましたね!いやあさすがにそれは……笑
でも何が起こるか分からないのがモーパッサンですもんね。
今までも洗礼を施してきたのでしょうが、儀式的なことと、実際に赤ちゃんを抱くってことの違いが感じられます。観念的なことと肉感的なことの違いというか。自分は命を生み出す存在じゃないってことを思い知らされた感情が最後のシーンに繋がりますね。
聖書の女性はどんな思いでその選択をしたのでしょう。
こちらこそ、いつも励みになります。ありがとうございます♪
人生の選択を悔やむとき「洗礼 Le Baptême」への応援コメント
柊圭介さん。
農家に生まれた2カ月になる男の子の洗礼式が行われた牧歌的な田舎の春の様子から始まる一日。
咲き誇った満開のりんごの花のように柔らかな雰囲気の中で牧師さんが初めて甥っ子を抱いた時に感じたぬくもり。
そこからこみ上げてくる感情が今まで感じたこともないほどの温かさと切なさだったのでしょうか。
眠っている赤ん坊のそばで泣きじゃくる牧師さんの最後のシーンが何とも切ないです。
本当にシンプルなお話ですがその中に深い意味が込められていますね。
作者からの返信
この美のこさん、コメントありがとうございます。
花や豚の描写とか、農民の生活感あふれる喋り方とか、お祝いの賑やかさ、とにかく動物的なエネルギーに満ちていて、そこに神父が別の空気を背負っているというか、浮いているような感じがしますね。
赤ん坊のぬくもりって理屈じゃないなにかを見せられるような。
自分に欠けているものを目の当たりにさせられるほど残酷なことはないと思います。
短くあっさりと終わりますが、あとから重たいものが残る作品ですね。
人生の選択を悔やむとき「洗礼 Le Baptême」への応援コメント
バブちゃんに誰もが生命の神秘を感じるわけではなく。父親なのに父性が育たないままの人もいますし。
そう考えると、バブちゃんに命や種の保存や世界を感じ取ったこの司祭は、感受性の豊かな立派な人だと思います。だからこそ、残酷さとか悲しみが浮き立ちますね。
苦悩と命の崇高さを知ったからこそ、良い司祭になれるではないかと思います。
人生って、何もかもを手に入れられるわけではないのだなって改めて思いました。農家の人たちは司祭がたどる道を歩めないと思うし、司祭は子供のいる人生を歩めない。どちら良い悪いということはなく、自分が選んだ(置かれた)人生を懸命に生きるのがいいのかなって。
いろいろと考えさせられますね。
作者からの返信
遊井さん、コメントありがとうございます。
確かに、自分の子だからといって誰もが神父のような感覚を持つとは限らないですね。神父さんがもし普通の人生を歩んでいたらいい父親になったのかな、と思うとまたちょっと切ないですね。
この時代にどれぐらい自分の意志で人生を選べたのかは分かりませんが、この神父さんも自分の置かれた道を進むしかなく。この日のことがその後の彼の人生をどんな風に作っていくのかにも想像が膨らみますね。
編集済
戦渦に散った親友たち「ふたりの友 Deux Amis」への応援コメント
戦争中の悲劇を描いたいたたまれない内容なのですが、脂肪の塊を書いたモーパッサンですので、世論で普仏戦争を起こさせ軍隊を戦場に送り込み敗勢になるや皇帝を追い落として政府の方針に背いてパリで蜂起したパリっ子達への皮肉も有るんじゃないか、と感じてしまいますね。勿論、敵であったドイツへの嫌悪も感じさせますが。
追記
モーパッサン自身もこの戦争に従軍して敗軍の中に身を置いています。戦後、パリでは喉元過ぎれば、とドイツへの復讐論が沸き立ったりもしましたが、そういった意見に一貫して冷淡な態度で反戦の立場を貫いたモーパッサンが、そんなに簡単に戦争を唱えてはいけない、戦禍は不意に身近にやってくるものなのだ、と警鐘を鳴らす為にもこの作品を上梓したのではないかな、と。
作者からの返信
@Screwshopさん、コメントありがとうございます。
普仏戦争にお詳しく細かな考察ですね。脂肪の塊の主人公はボナパルト主義の愛国者でしたね。皮肉、そうですね、この話の二人はパリ市民でも何も知らないうちに巻き込まれていた無垢な庶民という感じがします。平凡な人生を送っていたはずの人が簡単に犠牲になるところに戦争の普遍的な罪を書いていて、ドイツへの嫌悪に加えて戦争自体への強い憎しみを感じますね。
追記もありがとうございます
そうですね、実際に戦場を見た人間として、この立場だけは絶対に譲れなかったでしょうね。普仏戦争に関しては色んな立場の人間を登場人物に据えて書いているのも興味深いです。どの立場からもその虚しさが伝わってくるのですが。
特にこの二人の友は、不意に身近にやってくるのだというのがまざまざと感じられて、戦争の記憶が薄れてプロパガンダに流されやすい現代の社会で読み直されるべき物語だと思います。
人生の選択を悔やむとき「洗礼 Le Baptême」への応援コメント
ショーン・コネリーの映画『薔薇の名前』をふと思い出しました。人の営みの外にいるモノの悲哀や滑稽さ、怖さがある映画なのですが、このモーパッサンのお話はとにかく哀しいです
強固な宗教共同体のなかでなぜ彼が神父になったのか(次男三男だからとかかなぁ)わかりませんが、圧倒的に外側にいると実感した時の孤独ははかりしれないですね
安定の素敵なご紹介、さすがです
ありがとうございます!
作者からの返信
ぴゅうさん、コメントありがとうございます。
『薔薇の名前』そういえばずっと前に見ました。修道士たちが怖かった覚えがあります。
長男が神父になるってあまり考えられないので、たぶん仰る通りでしょうね。(ちなみにあと二人結婚する予定の息子がいます)家族にも「神父さん」と呼ばれているところも印象的でした。色んな意味で孤独を感じさせますね。
久しぶりの更新ですが安定ってお言葉とても嬉しいです。こちらこそいつもありがとうございます!
人生の選択を悔やむとき「洗礼 Le Baptême」への応援コメント
モーパッサンって、「女の一生」でも、カップルを眺めながら泣き出す独女のことを残酷なまでにそのままの姿で描いていましたよね。
赤ちゃんが欲しいのにどうしても子供が生まれなかった人や、結婚したくても出来なかった人などの、寒々しいまでの辛さを、「ほら、辛いだろう」とドライなまでに活写するんですが、あれ、ちょっとゾッとしてしまうんです。下手な気遣いや思い遣りなど届かないことをあの書き方でかえって浮彫にしているようで。
作者からの返信
こちらにもありがとうございます。
そういえばそんなシーンありましたね。個人的にはその辛辣な描写が好きです。ありのままをごまかしたりせず書いてあるから、信頼というか、安心して泣けたり笑えたりするんですよね。今はやりのポリコレとか、先生なら鼻で笑いそうです。でもちゃんと人間への情があるからずるいんですよね(笑)
そのブランデーは貪欲の味「酒樽 Le Petit Fût」への応援コメント
一発でシコを疑ってー!涙
胸糞ですね本当。
ところで「シコ」ってフランスに実際にある名前なのですね。日本でいうならどんな印象の名前なんでしょう。ジム→次郎、スミス→田中みたいな感じで。
作者からの返信
朝吹さん、コメントありがとうございます。
本当ですね、誰もおかしいと思わないのか?
ところでシコって名前、歯が腐ってる状態のことです。だからシコの旦那っていうと歯の欠けたおっさんが浮かんできます。日本語だと何でしょう? 虫歯欠男さん?
人生の選択を悔やむとき「洗礼 Le Baptême」への応援コメント
情景描写と司祭の心理のコントラストが鮮やかですね。甥やお嫁さんとの年齢差から察するに司祭もまだ青年期か壮年前期なのかもしれませんね。決して今が不幸なのではないけれど、選ばなかった道ややり残した道への悔恨が湧き上がる。老年期に入れば、きっとそれすらも甘美な感情として懐かしく想い出すのかもしれません。そして間接的ではあっても多くの生を祝い、死を弔った仕事に誇りを持ち、穏やかに過ごすのではないでしょうか。ノルマンディーの田舎の人々の飾らない野次や、柊さんの「バブ」にほっこりしました。
作者からの返信
葵さん、コメントありがとうございます。
ここには書いてませんが、父親が30歳ってことなので、たぶんその弟(20代)ではないかと思います。きっと村の司祭の職には誇りを持っているだろうし人望もあるのでしょうが、今まで触れなかった柔らかい部分に触れた痛み、みたいなのがすごく切ないですね。
このあとの彼の人生、そういう風に歳を取れたらいいでしょうね。こちらまで想像が膨らみました。優しいご感想、ありがとうございます。
人生の選択を悔やむとき「洗礼 Le Baptême」への応援コメント
こんにちは、柊さん。
柊さんの解説を読んでいると、この作品が本当によくできてると思いました。明と暗、白と黒、様々な対比がうまいですね。それをまとめて語る柊さんの解説もさすがだと思いました。
まだ若い頃、映画のタイトルは忘れましたが、少年と一緒に寝転ぶことになってしまった司祭さまが、ためらいながら思わず少年の体にそっと触れてしまう場面を見たことがあります。
神に仕え、禁欲を余儀なくされる生活は、私には想像もできないほど辛いのだろうと、その時思いました。
この物語の司祭さまの涙は、そういう面もあるのだろうと感じました。苦しいでしょうね。
作者からの返信
レネさん、コメントありがとうございます。
冒頭の風景描写からすでに意味があって、このあと登場する神父との対比になっているのが鮮やかですね。
村人たちは親しげに冗談を言ったりしていますが、家族からですら名前ではなく「神父さん」と呼ばれるところに、その道に入ったことに対する敬意というのか、線引きを感じました。
動物としての本能とは真逆のところに自分を置くのは並大抵ではないですね。
人生の選択を悔やむとき「洗礼 Le Baptême」への応援コメント
知らない方が幸せだった感情なのでしょうね。
小説には神父さんの心情がもっと詳細に書かれているのでしょうか?
気になります。
でも、子供に恵まれない夫婦もいるわけですから、ぜひこの経験を糧に立派な神父さんになって欲しいですね~。
作者からの返信
陽咲乃さん、コメントありがとうございます。
この小説、とても短くて、神父の心情は赤ん坊に対して「生」を感じる部分ぐらいなんですよね。状況描写を淡々と書いているので、この部分だけが感覚的で、神父の動揺が浮き出すように見えます。
確かに子供は誰もが授かるわけじゃないですね。この神父が翌朝どんな顔で教会にいるのか、そういうのもちょっと想像してしまいます。
人生の選択を悔やむとき「洗礼 Le Baptême」への応援コメント
短い話の中に心の深淵を覗き込むような瞬間。
まさに、そんな物語ですよね。大きな事件ではないのに、そこに人の性が見えて、さすがというしかない作品だと考えさせられました。
作者からの返信
雨さん、コメントありがとうございます。
暮らしのワンシーンを切り取っただけの短い話なのに、なんかずしんと残りますね。こういう話を読むと、物語そのものじゃなくてそこに何を書くのかが大事だなと思わされます。
人生の選択を悔やむとき「洗礼 Le Baptême」への応援コメント
ここでの司祭は結婚を許されないのですね。
ノルマンディーの田舎の美しい風景の中、光と闇、残酷な一幕かもしれませんが、この神父さんを含めて美しさを感じてしまいました。
この赤毛の若い神父さんはこの時自分の選択を後悔したかもしれませんが、ここを乗り越えて素敵な神父さんになったのではないかと想像します。(楽観的に見過ぎかな?)
作者からの返信
風羽さん、コメントありがとうございます。
切ない話ですけど、風景も司祭の心情も、村人たちの人間臭さも全部含めて、ピュアで美しいですよね。
神父さん、泣くだけ泣いたら、きっとこれからたくさんの子供たちを祝福してくれるんじゃないかと、自分も思っています(そう思いたい)
人生の選択を悔やむとき「洗礼 Le Baptême」への応援コメント
僕は宗教が好きではないのです。それはたぶん、宗教が本質的に持つ純粋なまでの拗らせ具合を、自分もまた深い部分に宿している故の近親憎悪的感覚だろうと、拝読し思い知りました。求めているものはごく当たり前の事象として眼前にあっても、抽象化し体系化しないと納得できない。失って初めて持っていたことを体感できる。その矛盾を頭では痛いほどに理解している。でも、求めてしまう。
しかし、また。人間性とはこのような苦悩の深淵から育まれていくようにも思えたりして。…神父さんの嗚咽は、彼が生を得ようとしている姿のようにも思えてしまいます。
あーっ、月曜日の朝から濃く深いお話でした!ありがとうございました!
作者からの返信
呪文堂さん、コメントありがとうございます。
>純粋なまでの拗らせ具合
すごいな、ひと言で端的に表されてますね。人間の種の保存も動物としての営みのひとつにすぎないんだけど、それを抽象化して体系化して、なんか理由づけるような感じなのかなと思います。神学校でそういうことを詰め込んだ司祭が、理屈抜きの生身のぬくもりに触れてはじめて自分が捨てたものに気づくのは残酷ですね。生を得ようとして得られない自分に気づくような。でも仰る通りここから司祭の人間性が深まるとも考えられますね。
こちらこそ月曜の朝から深いご感想、嬉しいです。ありがとうございます!
そのブランデーは貪欲の味「酒樽 Le Petit Fût」への応援コメント
そういう制度があるとは知りませんでした。
確かに一発で疑われそうですね(;'∀')
わたしだったら15万くれるなら、すぐにオッケーします!
作者からの返信
陽咲乃さん、コメントありがとうございます。
買い手は契約が成立したら不用意に売り主に近づいてはなりませんね。
ああ、陽咲乃さん、欲がなくていいですね。この婆さんもがっつかなければ……
そのブランデーは貪欲の味「酒樽 Le Petit Fût」への応援コメント
こんにちは。
仰るとおり、おばあさんががめついところがミソですね。モーパッサン先生の筆の冴え!
この仕組み自体はそこそこ理に適っているような気がします。財産を残したところで墓場に持っていけるわけでなし、死んだあとは全部あげるかわりに生きてる間は養ってちょうだい、と。
でも、「早く死ねばいいのに」なんて思われながら生きるには、このおばあさんぐらいしたたかでないといけないかもしれませんね。
作者からの返信
久里さん、コメントありがとうございます。
ノルマンディーの暮らしぶりや人間像を知っているモーパッサンならではの、現実味のある人間像ですね。
ヴィアジェ自体は仰る通りで合理的な制度だと思います。ただ、なんとなくモヤっとした気持ちで支払いが続きそうなのが、なんだか……ですね。まさに、婆さんのようなメンタルでなくては売り手になれないかもしれません笑
そのブランデーは貪欲の味「酒樽 Le Petit Fût」への応援コメント
ヴィアジェ、ダークなシステムですね~~それが現実に成り立っているというのが驚きです。本当にお互いどんな腹の内でいるものか・・・想像に難くないですよね💦買い手が売り手の死を待つって、あからさますぎますね。
作者からの返信
神原さん、コメントありがとうございます。
なんか人間のピュアさ✨を試されてるようなシステムですね。この話は極端としても、腹の内になにを抱えているかまでは分かりません。。
編集済
赤ちゃんはどこからやって来るの?「車中にて En Wagon」 への応援コメント
ここまで3つのお話を拝読して、どれもテイストが全く違うので、すごいなあ~とただただ感心。このお話はドラマで見たいようなコメディですね!
神父さんは災難でしたが、きちんとお役目を忘れず洗礼を施すところは偉いです。というか、ママたちに頼まれて子供たちを迎えに行くって、どんだけ親切なお人なのかしら。
時代や歴史やお国柄、全てが絶妙にマッチした最高のコメディだと思います♪
作者からの返信
鐘古さん、続けて読んで下さり、コメントありがとうございます。同じコメディ系でも味わいが違うところが名人芸ですよね。この話は時代を考えると怒られるぎりぎりを攻めてると思うんですが、軽快なコメディにしつつも、洗礼のところなんかはちょっと感動的だったりして、匙加減が上手いなあと思います。ママさん方と神父さんの関係、寄宿学校、機関車など、さりげなく当時の習慣や風俗も垣間見られて、短いながらも読み応えあるコメディですね♪
そのブランデーは貪欲の味「酒樽 Le Petit Fût」への応援コメント
うーん。これ、シコはそんなに悪人じゃないところが、なんとも考えさせられますよね。婆さんの言い値を三年きちんと払ってたんだし……まあ三年ではまだ不動産価格には程遠いのでしょうが。。。
比べて婆さんは、袖の下まで要求して、典型的なごうつくババアですよね(^^; ピンピンしてるのを見るたびに殺意が湧く気持ち、すごくわかるかも(苦笑)
そして婆さん……粗食で長生きしてお金をずーっともらうより、美味しいお酒を楽しんで大往生、って考えようによってはいい死に方じゃないのと思っちゃいました……。シコは農場を手に入れたあともずっと、婆さんの墓に参ってお酒をあげたりしたんじゃないかしら、なんて想像も(それもある意味いい話じゃなくてブラックな気もする)
とてもモーパッサン先生らしい、肚に残るお話でした。紹介してくださってありがとうございました!
作者からの返信
烏丸さん、コメントありがとうございます。
シコが根っからの悪人で婆さんが優しい人とかだったらもっと単純なんですけど、そうじゃないところがじわじわくるんですよね。生身の人間ぽいというか。土地の価値からすると、婆さんが10年生きようがシコは払わなきゃいけないんだけど、ここでこういう心理になるのが本音を書いてるなと思います。
美味しいお酒を飲んで大往生って、見方によっては幸せなのかもしれませんね。
ところで、お墓でお酒を……のところ、実はYouTubeでこのドラマ版を参考に見たんですが、ラストシーンがまさにそんな場面で、おお、と思いました!烏丸さんも演出家ですね^^
肚に残るって言い得て妙です。こちらこそコメントありがとうございました!
そのブランデーは貪欲の味「酒樽 Le Petit Fût」への応援コメント
これはカラッとした皮肉が効いた作品ですね。
「テヘペロ」等、柊さんのマグロワール婆さんの描写がいい味を出しているのもありますが、ノルマンディーの人々のしたたかな話、結構好きです(笑)。あと…お酒を飲み過ぎてひっくり返って死ぬってあまり悪い死に方じゃないかも。
日本って国民健康保険制度や医療レベルの高さから長寿国だけど、健康寿命ならいいけど…それこそ年金欲しさに胃ろうを外さない家族もいたり、ね。少子化が加速する今、長寿国というのも若い世代の負担や国の未来を考えると、色々考えてしまいます。
作者からの返信
葵さん、コメントありがとうございます。
胸糞展開って書いちゃったけど、みなさんのコメント読んでるとそこまででもなくてカラッとした皮肉って感じなのかなと思いました。なんとなくお年寄りを死なせる話がアレかな~と思っていたんですが、この婆さんも結構したたかなんですよね。酔っ払って分からないうちに死んじゃうのは幸せなのかもしれないし。
確かに長寿ってひと口に言っても、どんな状態で、というのが大きいですね。年金のために……なるほど、色々考えさせられます……
編集済
そのブランデーは貪欲の味「酒樽 Le Petit Fût」への応援コメント
これはまた。非常に考えさせられるお話でした。人生って、損得なのか?長短でその重軽を測ることができるものなのか?
貨幣経済社会の限界を見据えていたようなお話だと思いました。『タイパ』なんて言葉を聞いたら、先生にやりと笑いそうですっ 優れた科学者や文豪は、未来が視えちゃっているのでしょうか。マグロワール婆さんの心情が隠されているのがまた秀逸ですね。一体、誰が得して誰が損をしたのか?そもそも損得ってなんだっけ?
しばらく、ウロウロと考えたくなるお題を、ありがとうございましたっ!
作者からの返信
呪文堂さん、コメントありがとうございます。
損得や長短で幸せが測れるのか、というのは大きな疑問ですが、人生は(というか社会の価値観が)そうできているのは否定できないですよね。自分がそこに染まっている現実も。
タイパとかコスパとか、きっと先生の時代にも概念としてはあったでしょうね。だからこそこういう話ができてしまうという。ずっと昔からの人間の業だなと思います。もしかしたら今の社会も見抜かれていたかもしれません。これも普遍的なテーマのひとつですね。こちらこそお読みくださって、ありがとうございます!
そのブランデーは貪欲の味「酒樽 Le Petit Fût」への応援コメント
更新ありがとうございます!
お婆さんが月150フランで手を打っていたら、もうちょっと長生きできていたかもしれないですね。寿命がどれくらいなんて誰にもわかりませんけれど。
でも反対に考えると、粗食だったお婆さんが美味しいブランデーをたくさん飲めて、苦しむことなくスッと死ねたのは、ある意味幸せなのかもって思ったり。
損得勘定が働くと、人間って変わってしまいますよね。損したくない。相手が自分より得するのはずるいという感情。他人もそうだし、家族間も損得勘定が働くとギクシャクしますよね。気持ちの良い人間関係って難しいなと思います。
作者からの返信
遊井さん、コメントありがとうございます。久しぶりの更新ですが読んでくださって嬉しいです!
そうですね、150フランなら少なくとも酒樽を持ち込んだりはしなかったかな。いずれにせよ寿命なんて分からないものですよね。
美味しいブランデーを飲んで死ねるのは幸せ、確かにそうかも。遊井さんお優しいです。
損得勘定って色んなところについて回りますね。そこに囚われたら肝心なことを忘れそうです。この二人も決して食うに困る人たちじゃないのに。結局は心の余裕の問題なのでしょうかね。。
そのブランデーは貪欲の味「酒樽 Le Petit Fût」への応援コメント
なんて合理的な契約って思いましたが、人間ですものね。
お互い欲が出ると危険ですね。
少し話がずれますが、日本では年金受給年が65歳から70歳になっても諦めモードなのに、フランス人は2年伸ばそうとしただけで、デモが起きたそうです。
将来についてちゃんとしているお国柄なのかなって思いながら拝読しました。
モーパッサン先生の時代から、フランス人は将来設計が出来てるんですね。
今回も面白く紹介して下さりありがとうございます♪
作者からの返信
ハナスさん、コメントありがとうございます。
合理的に見えてなかなか微妙な契約ですよね。お互いが心に余裕がないと、この話のように欲に負けてしまいそうな。
ところで日本の年金の受給年のことは知りませんでした。70歳とは、ずいぶんですね。
年金制度の大規模なデモが続いたのは2年ぐらい前だったかと思います。結局は政府が憲法を濫用して無理やり法案を通したのですが。。
労働の種類によってはこれ以上引き上げられたら年金をもらえないうちに亡くなってしまう人もいるはずで、ブルジョワ育ちの政治家にはそれが想像できないというか、見捨てているのでしょう。
デモには学生なども多くて、やっぱり若い人たちは自分にも降りかかることだから真剣に将来を考えるのだと思います。
この短編は後味は悪いですが、とてもモーパッサンらしい作品なので、久しぶりにアップしました。こちらこそいつもお付き合い下さり、ありがとうございます!
そのブランデーは貪欲の味「酒樽 Le Petit Fût」への応援コメント
柊圭介さん。
不動産売買、お互いにとって一見良い取引に思えますが、売り手と買い手の邪険な駆け引きを彷彿させるようでもありますね。
そんな盲点を皮肉に描いた物語ですね。
モーパッサンらしい人間の心理が面白くもあり悲しくもあります。
作者からの返信
この美のこさん、コメントありがとうございます。
笑顔で取り引きしても、その裏でどんな思惑があるのかを想像すると、ドロドロしたものが出てきそうですね。今回は不動産の話でしたが、色んな事に通じるような気がします。そこを遠慮なく書いてくれるのがモーパッサンの面白さで怖さでもありますね。
そのブランデーは貪欲の味「酒樽 Le Petit Fût」への応援コメント
この売買契約、日本でもできましたね。
ただ、長生きすればするほど、買い手は損って、なんだか怖いことを考えそうです。
モーパッサンって・・・
本当にシニカルな人物ですよね。
作者からの返信
雨さん、コメントありがとうございます。
あ、日本でも登場したんですか!そうですねえ、日本は長寿の国だから…………買い手としてはどうなのだろう。。
この話もシニカルな目線で乾いた文章で書かれているのがモーパッサンらしいですね。
そのブランデーは貪欲の味「酒樽 Le Petit Fût」への応援コメント
最初はこの契約いいな、とちょっと思いましたけど、こうして一編のお話を読んだ後ではとてもいや〜な契約だなあ、と思いましたし、何となく、フランスらしい発想のような気がしてしまいました。
買う方も売る方も、何だか喉に食い物がひっかかったような、そんな気分になりそうですね。
作者からの返信
レネさん、コメントありがとうございます。
発想としては悪くないと思うんですが、なんか、人間性を試されますよね(笑)心の奥の気持ちにどれだけ蓋をできるのでしょう。
モーパッサンは「これが本音だろ」というところを正面から書いているのでむしろすがすがしいです。
そのブランデーは貪欲の味「酒樽 Le Petit Fût」への応援コメント
こんな不動産売買システムがあるんですね!
日本でもあるんだろうか?
今度知人の銀行マンに聞いてみようかな。
作者からの返信
叶さん、コメントありがとうございます。
「この物件おいしいな」と思ったらほとんどこれです。きれいな気持ちで支払い続けられる人が素晴らしいですね!
編集済
そのブランデーは貪欲の味「酒樽 Le Petit Fût」への応援コメント
いたっ!! と思いました、二重の意味で。
ひとつは、年寄る一方の自分に引き寄せて。
ひとつは、日米のトップの駆け引きを思い。
ことに後者はジャストフィットなタイムリー、みごとなご手腕に驚きました。
日本にもリなんとかという、得なのかどうかわからないシステムがあります。
作者からの返信
上月さん、コメントありがとうございます。
日米会談のことは念頭にはなかったのですが、そう聞くとこの短編の内容があとから効いてきますね。人だけじゃなく国同士の関係も……メタファーとして考えると恐ろしいですね。。
しょうもないコメントを失礼いたします。
最近原作を読んで大好きになったオスカルと、昔読んだ『太陽と月に背いて』の彼らが出てきて嬉しいです!かっこいい女には憧れるだろーと思うので(オスカルは容姿もイケメンですが・・)
このポールのように明らかなヘイトが黙認?されていたというのが“そういう時代”と考えれば悲しいですが、罰せられる国があることにも驚きでした。本当に面白いし勉強になります。結末が楽しみです。
作者からの返信
芽花さん、コメントありがとうございます。全然しょうもなくないです!ヴェルレーヌとランボーもこともご存じで書いといてよかったと思いました。
同性愛は1980年代まではフランスでも精神病扱いだったので……この時代であればポールのような人の方が普通であったと思います。やっぱり宗教とか教育の影響は今でも大きいと感じます。あ、でも最近は日本のBLも人気が出てきているようです笑
編集済
マルセイエーズの意味──「脂肪のかたまり」②への応援コメント
こちらを拝読しただけで脂肪のかたまりが可哀相で泣いてしまいました。志望のかたまりって呼ばれ方がもう可哀相・・笑
口笛が救いになっていればいいなあ
フランスには結構残酷な印象を持っているのですが、隠さずにドロドロの醜さを見せてくれるのならば逆に清々しく感じられそうです。読み進めるのが楽しみです!
作者からの返信
芽花さん、こちらにもお越しくださってコメントをありがとうございます。
拙い紹介で恐縮ですが、深く汲み取ってくださったようでとてもありがたいです。ラストシーンはやるせないですね。
フランスは確かに辛辣な印象があるかもしれませんね。モーパッサンの作品も残酷な話が多いのですが、ドロドロの醜さを書きながら人間味が感じられるところが魅力だと思います。
またお時間があるときに気になったタイトルから覗いていただければ幸いです。嬉しいコメントに沢山の星までありがとうございます!
報われぬ愛は不幸なのか「椅子直しの女」②への応援コメント
同感です。この世界が残酷で平等でないことは衆知の事実です。「薬屋の少年」はこの世界の現実を体現していますが我々を含めた市井の1人です。我々はこの残酷な世界を構成する薬屋であり椅子直しの女でもあります。現実に押しつぶされしまう事なく生きて行くのは決して容易いことでは無い。それでも人は夢をみて前をみて生きて行く。「椅子直しの女」もまた与えられた人生を彼女なりに創意工夫して全うした善き人の1人であり、黒澤明監督「どですかでん」にもそのようなエピソードがあったように記憶します。「だから何?」と問いながら自分も日々人生を無為にすり減らしてい者ではありますが、そんな人生の断片を、モーパッサンのような稀有な創作者が物語にしてくれている。柊圭介さん、
おかげさまでで今宵もウイスキーに文庫本を片手に椅子直しの女の生涯に思いを馳せ、至福の時間を過ごさせて頂きました。モーパッサン、忘れてました。色褪せた文庫本、しばらく楽しめます。
作者からの返信
@redmayneさま、お読み下さり、丁寧なコメントまでありがとうございます。
我々の中に薬屋と椅子直しの女の両方が存在しているのかも知れませんね。薬屋のようについ目先のことばかりにとらわれそうになりますが、報われなくても幸せだった女の小さな喜びを大事にして生きているような部分もあり。人は無味乾燥な現実だけでは生きていけないようになっているのかもしれません。
モーパッサンはとても辛辣でストレートな書き方をしますが、冷たさではなく情や体温のようなものを感じるところが好きです。
個人的な趣味の連載ですが、再読のきっかけになれたら光栄です。素敵なコメントに感謝です。
あたしの方があんたよりずっと──「寝台29号」②への応援コメント
すごく面白い小説ですね。
全然、知りませんでした。
モーパッサンの怖いくらい突き放した視線が、たまりません。
食わず嫌いで、何となく避けていましたが、読んでみようかな?
それにしても、素晴らしい小説案内です。
一つ一つ、丁寧に読ませていただきます。
作者からの返信
たてのつくしさん、お越し下さりありがとうございます。
「脂肪のかたまり」などは有名ですが、短編集の中にはほかにもいい作品がたくさんあるので、なるべくバリエーションが豊富になるように選んでいます。
モーパッサンの突き放した視線の中に人間味を感じるところが好きです。
嬉しいコメント励みになります。興味を持たれたタイトルからでもお読みいただければ幸いです。
一本の紐を拾ったばかりに「紐 La Ficelle」への応援コメント
ずーーーん。落ち込みました。
柊さんの言うことをきいて、準備しておいて良かったです。
でも不思議なことに、私、このお話を知っていました。あれれ? なんでだろう? どこで読んだのか全然思い出せないのですが、オチも知っています。
モーパッサン先生の作品に触れるのは柊さんのところが初めてなのにな??
としばらく考えて、思い出しました。興味が湧いて青空文庫でいくつか作品を読んでいたのです。その一つがこれでした!
一応調べてみたら、そちらは「糸くず」というタイトルで、よく見たら翻訳しているのは国木田独歩でした。教科書に出てくる人だよ……!
すっきりしましたが、思い出したところで立ち直れるわけではありません。ずーーーーん。
作者からの返信
鐘古さん、コメントありがとうございます。
青空文庫、僕もどんな翻訳がされているのか覗いたことがあります。この話も載っていたので読んでみました。なんか日本語自体がけっこう古くて読みにくかった印象があります。モーパッサンの文章の方が現代的に感じたぐらいです。国木田独歩、僕は恥ずかしながら名前をどこかで見たことがある程度で、そんなにすごい人と知りませんでした。
新訳もあるでしょうが、訳が古くても新しくても、この話に救いがないのは変わりませんね。。
家族の行きつく先は…「遺産」③への応援コメント
変なところで家族の気が合っちゃって、マーズはいい面の皮でしたね! ちょっとくらい遺産をあげてもいいような……いや、駄目か(笑)
それにしてもシャルロットさんも、そこまでしてなぜ姪の子の顔が見たかったのか、人間って不思議です。
向田邦子作品のもじり再びも、面白かったです( *´艸`)
作者からの返信
鐘古さん、コメントありがとうございます。
それぞれが腹の底で色々抱えながらも利益が合致しているからOKみたいな流れが不気味なんですけど(笑)マーズは使われ損というやつでしょうか。
お家を潰さぬよう、みたいな魂はフランスにもあったのでしょうね(そういうシャルロット本人は独身という)
また図々しく向田作品の名前を借りましたがちょっとでもクスッとしてもらえたら救われます^^
復讐のとき「パラン氏」③への応援コメント
柊圭介さん、こんにちは😊
冒頭のジョルジョ君との癒しの時間があっただけに、全てを失った後の孤独や喪失感、裏切りへの屈辱感、それらに押しつぶされていったパラン氏が哀れです。
あの時を境にパラン氏はお酒におぼれ時間は止まってしまったようですね。
20年後の復習も結果的に救われるものではなかったし。
パラン氏は決して悪い人ではなかっただけに報われない人生に虚しさを感じます。
モーパッサン自身が隠し持っていた痛みとしたら切ないですね。
作者からの返信
この美のこさん、こんにちは😊 コメントありがとうございます。
この話は中編で、心理描写にもたっぷり文字数が割いてあるんですが、特に前半のジョルジュを愛するパラン氏の父親の心理と、後半の孤独の時間は、一緒に体験するような現実感があって、読んでいても重たい気分になります。
三人に会う場面は人が変わったような迫力があるのですが、最後に待ち構えている空虚が何よりも強い後味になって残ってしまいますね。
復讐のとき「パラン氏」③への応援コメント
どの時代の人であれ、失ってから(過ちを犯してしまってから)気づくものってありますよね。それを繰り返してしまうのが人間というか。
パラン氏がどうしたら幸せでいられたのか考えたのですが、この妻と結婚したのがそもそもの間違いだったのではないかと。年を召したお金持ちが、性格が良いとはいえない若い女と結婚するってあるあるですよね。そうした女性を選んだ以上、目を瞑らないといけないことは多いのかもしれませんね。
この女を選んだのは自分。そう割り切って、不倫に目を瞑ることができたなら、ジョルジュ君と良い親子関係を築けたでしょうね。
パラン氏は哀れな男性だし、復讐したくなる気持ちもわかるけれど、ジョルジュ君を傷つけるのは違うんじゃないかって思います。復讐するなら、元妻と親友に直接やらないとね!(お金を送らないぞって脅せばいいのにね、と思ったり。でもそうせず、お酒に溺れるのがパラン氏なのでしょうね)
作者からの返信
遊井さん、コメントありがとうございます。
そうですね、そもそも結婚したのが間違いってことになってしまいますね。原作では妻の背景が少し書かれていますが、持参金のないどこかの店の娘がたまたまお金持ちに見初められたというパターンですね。パラン氏は育ちのいい坊っちゃんですが、逆に妻のような女に免疫がなかったのでしょう。だからあんなに冷たくされても信じていたという……。
女中の暴露にしろ、「あなたのため」といって真実を告げることが正しいのか、そこも考えさせられます。一番の不幸は、あれだけ愛していたジョルジュがパラン氏の中で敵になってしまったこと、そして彼を傷つけたことですね。
お金を送らないと奥さんが大騒ぎしてスキャンダルになるでしょうから、外聞も気をつけなきゃいけない人たちは気苦労が多いと思います。そうなるともうお酒に逃げるしか……。ある日ブラッスリーの片隅で眠るように亡くなれば幸せなのかもな、なんて想像します。
復讐のとき「パラン氏」③への応援コメント
実に、色々と考えさせられるお話でした。特に僕は今、愛情とはなんなのだろう?というテーマに雁字搦めの状態にある為、このお話は突き刺さりました。
経済と修身の問題。倫理礼節の問題。次世代への承継問題。これらをひっくるめた、自身、他者、種、存在といった多層においての、愛の考察と追究について。たぶん僕らは、真剣に考えねばならないはずだと思うのです。
近視眼的だと、どうしても袋小路に嵌りやすい。そこで、僕は『最後の子問題』というテーマを勝手に打ち上げて、ウロウロと考えることにしてます。人類が徐々に滅ぶとしたなら、最後の子が残されることになるはず。僕はその子を想うことができるか、その子のために何かし得るか。
そこから愛情というものを見出だせないだろうかと夢想しているのですが、数年経っても全然進みませんっ!
すみません、無駄話をしました!ご紹介、ありがとうございました!暫く、ウロウロ考えたいと思います!
作者からの返信
呪文堂さん、コメントありがとうございます。
この作品から現代、未来への視点へも繋げられるとはさすが。
子どもが愛情と絡んで題材になったとき、なかなか人は冷静でいられないというか、感情的なものが勝ってしまうのではと思います。もうひとつ倫理という「正しさ」に縛られるところもあると思います。「地球最後の子」が「自分の子」と同列で愛せるか、なにかできるか……それは決して先のことではなく今目の前にある課題ですね。価値観同士がぶつかるときは答えが出ないものだと思いますが、意外と答えはそこにあるのかも知れないし……ああ、僕もウロウロしてきました。
いつも深い考察に刺激を受けます。ありがとうございます!
復讐のとき「パラン氏」③への応援コメント
こんにちは。
復讐してスッキリ!…ではなくむしろ空しくなってしまうあたりがモーパッサン先生の深さであるような気がしました。あたたかさとつめたさとを併せもっていて、正義を希求していても現実の厳しさから目をそらしはしない。
先生自身の痛み、、、仰る通り、それが昇華されているような気がしますね。
作者からの返信
久里さん、三話お付き合い下さりコメントもありがとうございます。
この「復讐」のやりかたは読み手によって是非が問われるようですが、パラン氏の衝動的な気持ちはすごく分かります。衝動的だからこそ、この苦いラストシーンなのだろうとも思います。全編を通してパラン氏寄りの主観的な文章なので、最後に突き放すところが余計冷ややかで現実的に感じますね。内面を昇華しつつそれを冷めた目で見ているもうひとりの先生がいるような……
復讐のとき「パラン氏」③への応援コメント
これは、ぜんぜんスッキリする復讐ではないのですね。例の家族へ暴露したところで・・・でも吐き出すべき場所へ吐き出せて、虚しさしかなかったとしても起こるべき出来事だったのかもしれませんね。パラン氏、悲哀に満ちたキャラクターです。モーパッサンの一部なのでしょうね。
作者からの返信
神原さん、全話お付き合い下さって、コメントもありがとうございます。
吐き出すところへ吐き出したものの……これは全然ざまあじゃないですね(あまりざまあの定義を分かってないですが-_-;) 復讐がブーメランになって自分に刺さってしまった感じがします。
モーパッサンは孤独な男を描くとやたら身につまされるものになりますが、少なからずご本人が投影されているところもあると思います。。
復讐のとき「パラン氏」③への応援コメント
隠し子がいたというモーパッサン。後悔や懺悔、またお相手の女性への侮蔑的な感情や憐憫等を長年抱いていたのかもしれませんね。自分はいわゆる「いい親」になれず「あたたかい家庭」を手に入れられなかったという想いが、執拗な孤独描写に表れているのかも。
モーパッサンが描く人間の弱さや残酷さは、悪ではない人や生き物を一番苦しませる形で終わる事があり(この作品ではジョルジュ君)、それがまたリアルで読者の心に響くのかもしれません。彼の作品を読むと、その生い立ちも相まって切なくなります。自身の弱さ・残酷さから目を背けなかったその姿勢に。
作者からの返信
葵さん、最後までお付き合い下さってありがとうございます。
子供や相手の女性に対する感情、確かに一色ではなく、複雑な気持ちが入り混じったものですよね。そして自分自身の男親としての感情もそこに交わって。遊び人的な独身貴族の表面とは逆に、底に溜まっている弱みみたいなのが、この方の親子ものには浮き出てくるのかも知れません。
弱い者に優しい目を向けるのと同時に、残酷な仕打ちもしますよね。なかなか今は自然主義って流行らないかな、なんて思います。人が見たくないものを掘り出してくるようなところ、ありますから。でもそこを隠さず書いてくれる姿勢にやっぱり惹かれるのですよね。
復讐のとき「パラン氏」③への応援コメント
奥さんがひどすぎる……(;´・ω・)
ここまで追いつめられるなら、いっそお金をあげない方が良かったかもしれませんね。
元妻と子供が困っていたら助けてあげたんじゃないかなあ。
根っこはいい人なんだし、と思いました。
作者からの返信
陽咲乃さん、ここまでお付き合い下さりありがとうございます。
奥さんのしたたかさよ……。托卵とかいう言葉があるみたいですが、そういう人ですよね。
この時代は夫がお手当を出すのが当然だったと思われるのですが、それに乗っかるリムザンが男としていかがなもんかと思います。救いのないお話ですみません。コメント、ありがとうございます。
復讐のとき「パラン氏」③への応援コメント
虚しいラストシーンでした。
パラン氏の名前の意味を知り、余計に(泣)
モーパッサン先生は自分の痛みを作品で昇華させているのでしょうか。
後世に名を残す文豪たちのあるあるですね。
今回もありがとうございました♪
作者からの返信
ハナスさん、三話お付き合い下さりありがとうございます。
苦さと虚しさばかりが残るラストですね。「親」という意味の名前なんて残酷なアイデアだなと思います。
モーパッサン本人の私生活はそこまで知らないのですが、親子を書くときにほかの作品と違う粘着感と痛さがあるように思います。フィクションを通して自分の何かを昇華させていたのでしょうかね。
こちらこそコメントをありがとうございます。励みになります♪
復讐のとき「パラン氏」③への応援コメント
パラン氏は復讐すべきではありませんでしたね。柊さんが書かれている通り、ジョルジュ君は大変なショックでしょう。
復讐をするなら、もっと早く、別な方法を考えるべきでしたね。
でも、よく考えると、この復讐によって1番深い悲しみを覚えたのは,パラン氏かもしれませんね。
うう、なんか、救いようがないですね、この話。
でも、とても面白かったです。
作者からの返信
レネさん、最後までお付き合いいただき、コメントありがとうございます。
原作の中には、「ジョルジュも今では敵だった」というような文があって、全てが恨みつらみの対象になってしまったことが分かります。そうなるともうジョルジュの気持ちなんて思いやる余裕はないのでしょうね。でもいざ復讐を果たしたところで虚しさしか残らないという。。人間の弱い正直なところを抉っていると思います。しんどいけど、そこが小説の面白さですね。
復讐のとき「パラン氏」③への応援コメント
これは、父親として最低ですよね。
どっちが父か、そこはわからないですけど、でも、パラン氏にその資格はないです。
作者からの返信
雨さん、最後までお読みくださり、コメントありがとうございます。
この暴露の部分があるから、人間って弱いなと思わされますね。酒に溺れているだけの方がまだ「被害者」でいられたのに。
パラン氏の主観で進めておいて最後に苦い虚しさで落とすところなど、うまいなと思います。
復讐のとき「パラン氏」③への応援コメント
こんなふうに続けてみたのですが、甘すぎでしょうか。
あれから数年後、パラン氏のところに若い父親が訪れます。それは三歳の息子を連れたジョルジョでした。パラン氏が荒れた夜から、リムザン家ではあの話題が出たことはありません。しかし、ジョルジョが結婚し、子供を公園に連れていった時、昔、自分のことを愛しい眼で見守っていたくれた人の姿がよみがえってきました。それは父親のリムザンかと思っていたのですが、違いました。それはあのパラン氏でした。それに、彼は自分たち家族のために、二十年間も給料の半分を送ってくれていたのです。ジョルジョは「あなたは私のムッシューParent(親)です」と言います。
(笑)
作者からの返信
九月さん、三話お付き合い下さってありがとうございます。
二次創作(というんでしょうか)、ああ、こういう風に続いてくれたら少しでも救われるなあと思いました。九月さんの優しいお人柄が出てますね。原作のポイントをしっかり押さえておられるところがさすがです。
この思わせぶりな名前は、どういう意図でつけたのかなと自分ではまだ理解できていません。読んだ方にお聞きしてみたいです。
復讐のとき「パラン氏」③への応援コメント
う~ん、やっぱりな展開でしたね。((((oノ´3`)ノ
復讐を遂げたパラン氏が得たものは苦い自己嫌悪だったとは……。
愛憎は過ぎてしまえば滑稽だったりしますが、渦中の人たちは懸命で。
生涯独身のモーパッサンさんだからこその観察眼がおもしろかったです。
作者からの返信
上月さん、連続でお付き合いくださり、コメントありがとうございます。
苦い自己嫌悪、そうですね。復讐して溜飲を下げることができる人なら20年も苦しんで来なかったでしょうね。
愛憎を過去にできない人はずっと渦中のまま老いていく、それも残酷ですね。
モーパッサンがどういう気持ちでこの長い話を書いたのか、聞いてみたかったです。
失意と孤独のなかで「パラン氏」②への応援コメント
パラン氏、かわいそう・・・この時点での救いようのない感じがモーパッサンですね~容赦ない・・・パラン氏、なにも悪くないのに涙
作者からの返信
神原さん、コメントありがとうございます。
ほんと、なにも悪くないのに……。
ここでは短くまとめてしまいましたが、原作ではパラン氏の感情に重点がおいてあって、孤独な日々が彼の目線で切々と語られていて、読んでてつらいです。
失意と孤独のなかで「パラン氏」②への応援コメント
自ら墓穴を掘ってしまった、バラン氏の20年後は、興味が尽きないです。
続き、すごく楽しみです。
作者からの返信
雨さん、コメントありがとうございます。
墓穴を掘ってしまいましたね。一度知ってしまったものはもう取り返しがつかないって、残酷ですね。
次回が最後のエピソードです。
編集済
失意と孤独のなかで「パラン氏」②への応援コメント
これは壮絶ですね。
妻に出て行けというだけでなく、同時に息子も失って、そりゃ生きる気力も失いますよね。可哀想なパラン氏。街の中で,5年後偶然3人を見かけるのも残酷ですね。
しかしパリ郊外で何があるんでしょう?
またまた楽しみです。
作者からの返信
レネさん、コメントありがとうございます。
そうですね。原作では喧騒や酒で孤独を紛らわそうとする姿が執拗なぐらい長く書いてあります。3人の姿を見てからは糸が切れたような空虚感がすごく印象的です。
次回、最後のエピソードです。
失意と孤独のなかで「パラン氏」②への応援コメント
私が興味があったのはここです。この孤独地獄の部分、小説の他の部分(そちらはコメディ的ともとれる)から浮きあがるように、すごい熱量で書かれていますよね。泣きながら書いていたのかも。実体験した人しか書けないような描写があります。先生は大切に取っておいた題材(体験)を、ここで使ったのだと思いました。この小説がどんな時に書かれたのかはわかりませんが、渾身の投球で、新聞の毎日の小説のひとつとしたはもったいないというか、重いですよね。
柊さんはあの長くて辛い葛藤部分を、こんなふうにさらりと要約するのは簡単じゃなかったと思います。この三倍くらい書かれて、削られていったのではないでしょうか。拍手。
作者からの返信
九月さん、コメントありがとうございます。
やっぱりこの孤独地獄の部分ですか。本当に、執拗に書いていますね。二人を追い出す第一章でのジョルジュへの執着と疑念が膨れ上がるところも長いですが、この二章での孤独と喪失の描写は特に熱がこもっていると思います。
これは仮定ですが、先生も自分の子どもとこっそり会う機会があって、そのときの子どもに対する皮膚感のある愛情がジョルジュに投影されているかも知れないし、ひとりになったときの虚しさがパランに投影されているのかも。
いずれにせよパランに憑依して書いているような真実味がありますね。
要約してあっさりしてしまうのももったいないですし、どこを使ってどこを削るかは難しいです。だからこの作品はぜひ原作をお勧めしたいですね。
子どもの幸せって何だろね「田舎にて Aux Champs」への応援コメント
柊様
>実は先生の話の中でも「最も出来がよく最も残酷な短編のひとつ」として知られているそうです。
今までご紹介いただいた中でのベストは、「髪の毛」だったんですが、
こちらも同列一位か、一位に躍り出た感じがします。。
これはもう、私はシャルロが気の毒でならないですし、
彼の「俺は絶対にあんたたちを許さない!」という叫びも、
そうだろうなと思ってしまいます。
先日のご返信でもありましたが、
自分ならどうなる?というのが、モーパッサン作品をご紹介いただきながら、
最近思うようになったことです。
作者からの返信
西奈さん、コメントありがとうございます。
おお、そうですか。この連載をしていて面白いのは、コメントを下さる方の視点や琴線に触れるところがそれぞれ違ったものがあって、それは当然とはいえ、とても新鮮で興味深いです。
自分ならどうかという想像も、作品の人物の誰から見るかによってまた違ったものになったりしますね。モーパッサンの冷たいぐらいの客観的な書き方がかえって読者の心の温度を上げるという気もして、心を動かされるってそういうことだなと思います。