迷える者①への応援コメント
木の枝の鳴った音で枝を捨ててしまったのは、鞭の音を思い出したからなのですね。
一度目に拝読した時にこれに気づいて、読後もずっとこのシーンが記憶に鮮やかに残っていました。その事実に微かに触れられただけである分、とても強烈に感じます。
自分から大切な人に向ける愛情だけは、これからも変わらないと信じられる。積み上げたものを何度も失ったジュールにとって、確かだと思えるのはそれだけだったのかもしれないですね……
こう考えると、人は皆何一つ確かなことなどない中を歩いているんですよね……。
作者からの返信
このひと言、残すか削るか迷ったものでした。同じ事柄が昔と今とでは違って感じてしまうってありますね。世の中には「余計な経験」をしてしまうことが多々あると思います。楽しい時間の中に一瞬の影が差す部分を入れておきたかったです。前回読んで下さったときから感じ取って下さったんですね。丁寧に読んで頂けることが何より嬉しいです。
ジュールの砦はヤン自身ではなくてヤンへの自分の気持ち、というところを書いておきたかったです。モノや人は失くすけど、自分の気持ちは自分が守る限り失くさないですもんね。
ジュールはあまりセリフで感情を吐露しませんが、ここで言わせたいことがしっかりと伝わってよかったです。
丁寧なコメントにいつも感謝しています。
同棲①への応援コメント
ジュールは散々傷つけられた側だというのに……それなのに、ヤンに強く許しを請う。愛おしい人から貰う「ゆるす」という言葉が、ジュールを癒すのですね。彼の心がどれほどの痛みに満ちているかが、ひしひしと伝わります。
作者からの返信
コメントありがとうございます。このくだりは何度も直してすごく苦労したのでw 拾いあげて頂けて嬉しいです。確かに傷つけられた側ではあるけれど、ヤンの前では自分の通ってきた道に罪の意識しか持てないんですね。このジュールの気持ちをヤンは察してくれたんでしょう。「ゆるす」という言葉をどう響かせられるか悩みました。この部分を汲んで下さって本当にありがたいです!
編集済
新しい生活⑤への応援コメント
運命を変える出来事は、いつどこで起こるかわからないものですね。大きな幸せに繋がったり、時に闇へ向かったり……
けれど、ままならない運命を好転させる唯一の方法は、どんな状況にあっても目の前のことに真っ直ぐ向き合うしか結局ないのだろうなと、改めて思います……人生というのは、本当に山や谷ばかりですね´д` ;💦
作者からの返信
コメントありがとうございます!
予期しないことが多いですよね。物事の大小に関わらず。
この章は珍しく幸せな時期ですが、ジュールの人生はちょっと谷が多いですね。
結局目の前のことに向かい合うしかない、その通りだなと思います。つい楽なほうへ逃げたくなりますけどね…(笑)
明暗②への応援コメント
ギヨーム先生、ジュールの姿に自分の欲求を自制することに決め、それを崩さないという人間性が素敵ですね。金も払った部屋で二人きりなんて、男ならつい流されてしまう環境なのに……ジュールを本当の意味で愛したいと、そういう思いに変わったのですね。
恋しい相手には性の欲求がつきまとい、愛と性欲は近い場所にあるような錯覚を起こしやすいけれど、性欲と真の愛情とは、実は全く別の場所にある感情ですね。
作者からの返信
aoiaoiさん、コメントありがとうございます!
ギヨーム先生よく我慢できますよね(笑)絶対流されたくなるはずなんですが。
僕も愛と性欲は近い場所にあると思います。でもこの場所ではジュールは「商品」なので、そういう風に扱いたくないという気持ちと、そうして他の客と自分が同等になるのが、先生としては嫌だったのではないかとも思います。ジュールの本当の価値を見つけた自負もあるのではないかと。
その時の刹那的な性の欲求を満たしても、結局は虚しさが残るというのも先生には分かったのでしょう。ジュールにはきっとそれ以上のもっと大きな喜びを見出したんでしょうね。
でもやっぱり触りたいはず……!(笑)
ギヨーム先生は書き甲斐がありました。真の愛情というのがどういうものか掘り下げて考えると尽きないです。
故郷⑤への応援コメント
わあ、凄く幸せな結末でよかったです!! ジュールがあんなふうに家を飛び出して故郷に帰ってしまったので、ヤンと再会できるかどうか気がかりで仕方なかったです。
悩み苦しんだ末のハッピーエンド……。゚・(>Д<)・゚。。痛みを知る2人なら何があっても支え合っていけるでしょう。そんな希望に満ちたラストシーンでした。素敵な物語をありがとうございました。
作者からの返信
橋本様、
読了くださり、誠に誠にありがとうございます!!
この結末はすでにありまして、そこへ向かっての暗い展開でしたが、最後まで見届けて下さったことに本当に感謝です。
きっと二人は支えあって生きていくと思います。
応援やコメントなどとても励みになりました。たくさんの星も頂戴してすごく光栄です。この長い話にお付き合い下さいましたこと、心からお礼申し上げます。
ありがとうございました!
編集済
ヤンの話③への応援コメント
コンスタン、コンスタント、英語も同じ意味ですね。ずっと続くと思っていた永遠の愛しい日々。続かないから美しいのか、美しすぎて続かないのか。出会いもそうですが、始まったものには終わりが必ずある。でも美しいものには出来る限り長い間触れていたいものですね。
追記.零れ落ちた何か(英題something dropped)にお星をありがとうございました♡また暗いやつ書いてるでしょ。すいません、性分は治んないですね苦笑
作者からの返信
コメントありがとうございます。
最初に名前ありきでこの章を書いたような記憶があります。ヤンの語りですけど、ある意味コンスタンが主役ですね。
物理的な別れが避けられない人生で、恒久的な、というのは、人間にとって望みの概念でしかないのでしょうかね。
御作品、抽出されてますね。ほんとに短い言葉に凝縮されるのが上手いなあと(こんな言い方は失礼かも知れませんが)思います。
明暗①への応援コメント
やはり、とても素敵なお話です……苦しみや怒り、悲しみをしっかりと感じられる、ずしりと重みのある物語はやはりいいな、と改めて思います。
ジュールとヤンの微笑み合う美しい表紙の本になったら、どんなに素敵だろう……そんな想像をしながら拝読しています(*´꒳`*)✨
作者からの返信
ありがとうございます…!!丁寧に読んで下さって(しかも再読・涙)、本当に嬉しいです。しっかり汲み取って頂けるのは作者にとって至福です。
関係ありませんが、今日たまたま「オリヅル」のレビューを拝読して、感服しました。あそこまで書いてあったら僕もう何も書けない!素晴らしいレビューだと思ったので、こちらでちょこっとお伝えしたかったです。失礼しました。
編集済
出会い①への応援コメント
フレデリックがジュールに言い渡した「罪」っていうのは、つまりフレデリック自身の「嫉妬」ですよね。ただの八つ当たりで、罪でもなんでもない。そこに追い打ちをかけて「罪は罪で償え」なんて、どれだけ腐り果てた人間なのか……フレデリックの地獄へ堕ちて行く人生も、読んでみたくてたまりません……スカッとするだろうなあ´д` ;(笑)
作者からの返信
コメントありがとうございます!
客観的に見ればそうですよね。フレデリックの言う罪は彼自身の頭の中にしか存在しない理屈ですが、それを本人が真実として信じているのが厄介なのだと思います。腐っているというか、病んでいるというか…。でもこのお方は世の中をうまく渡る術を持っているので、分かりやすく地獄に落ちないんですよね。スカッとしたいけれども。
ジュールの話④への応援コメント
コメント失礼します。
苦痛に抗おうともどうにも出来ない弱者に手を出す輩はいつになっても無くならない。
世界が進んでも人間の欲望は悲しいかな不変で。
寒くなってガタガタ震えるジュールの姿は読むたび心を焼かれます。最後を知っているから今は耐えられますが初読の際はもう悲しくて堪らなかったんですよね…それ程この作品に入り込んでいたのを思い出します。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
弱者だからこそ、つけ込まれるし、手を出されるのでしょうね。悲しいかなディディエや三人の男たちのような人間は世の中に必ずいるわけで。
この章の後半は初稿は生々しさばかりが目立ってしまったので、とりあえず書き出したものをどんどん削って大幅に直したのを覚えています。
歯がガタガタ鳴るような感覚。ショックを受けた時の震えとでもいうんでしょうか。痛みに沢山共感してくださり、嬉しいです。ジュールも救われると思います。
ヤンの話④への応援コメント
コンスタンのご両親の穏やかな態度が……何か堪らなく複雑な気持ちになりますね……
寧ろちゃんと詰ったりしてくれた方が、ヤンの気持ちは落ち着くかもしれないのに……しかし、誰に怒りをぶつけても最早仕方ないというご両親の気持ちもわかる気がして……
うーんこれは全員が苦しいですね……(´;ω;`)
作者からの返信
aoiaoi様、
コメント、ありがとうございます。
怒鳴られたり殴られたりした方がよっぽど気持ちの上では楽でしょうね。両親の胸のうちには色んな思いが絡まり合っていたのでは…と思います。でも表面に出る態度としてのこの寛大な優しさは、むしろヤンには酷ですね。
ひとつの章にまとめるのが難しい話でしたが、全員が苦しい、というところを汲み取って頂けて感謝です。
そしてこうして読み進めて下さることにも、感謝です。本当に、ありがとうございます。
編集済
同棲①への応援コメント
こんにちは。
彷徨の末に、戻るべきところへ戻った、という気がします。
なにもかもが、この日のためにあったのだ、と思えるといいですね。
――といいながら、まだこれで終わりではないようで。この先の展開を楽しみにします。
作者からの返信
久里 琳さま、
コメントありがとうございます。
やっと本当の再会になりましたね。この部分は難しかったのでコメント頂けて嬉しいです。
…とはいえ、ジュールの葛藤はまだ続きます。大河並みに長くてごめんなさい~。どうか今後の展開も見守ってやってくださいませ。
それから、沢山の星を頂戴して感激しています。お読みいただけることが大きな励みになっています。本当にありがとうございます。
編集済
報復④への応援コメント
エレーヌも今までよく頑張りましたね。
ギヨーム先生も最初から真実をエレーヌに話して欲しかったところですが、妻に男娼の話はできませんものね。エレーヌ、これからもギヨームと生活していかなければいけないですが、頑張って生きて行ってほしいです。
いつも思いますが、1話あたりの文章量、タイトル、起承転結、素晴らしいです。ストレスなく世界観にすっと入り込めます〜♪
作者からの返信
シェリーさん、エレーヌを応援して下さりありがとうございます。事実を知るのは残酷ですね。苦しんだ末の家庭を守らねばならないという決断も悲しいものだと思います。二度と昔の夫婦には戻れないですしね。
嬉しいお言葉ありがとうございます~。一つの章を分割しているので、変なところで切れているのもあるかも知れません。が、ストレスなく読めるというお言葉、すごく安心します。本当に嬉しいです。^^
故郷⑤への応援コメント
良かった……良かった……(滂沱
辛いこと、悲しいこと、数え切れないくらいありました。
取り返しのつかない形で喪ったものもありました。
だけど、これまで辿ってきた道にあった何もかもが、無駄ではなかったのだと思いました。
またジュールとヤンが再会して、あの手紙の続きを直接やりとりできたことが、たまらなく嬉しいです。
これまでジュールを酷い目に遭わせた誰より、幸せな未来がやってくるでしょうね。それが何よりです。
繊細で美しい、心震える素晴らしい物語をありがとうございました!
素敵な読書時間でした。
(レビューはまた後ほど、感想をまとめてから投稿させていただきます)
作者からの返信
陽澄様、
まずは読了頂きましたこと、本当にありがとうございます。
この笑いどころすらないひたすら暗く長い話に最後までお付き合い頂けただけでも嬉しいのに、あたたかいコメントも残して下さり、とても励みになりました。一章ごとコンスタントに読み進めて下さったことにも感謝です。長かったでしょう。毎日「あっ、陽澄さんだっ」とコメント頂くたびに気持ちが上がっていました。お時間を頂戴してしまったと思いますが、素敵な読書時間と言って下さって嬉しいです。
そして、素晴らしい推薦文を頂戴したことも感謝感激しています。「少年愛」という言葉いいですね。レビュー文、面白くって、締めるところはしっかり締めて下さって、もうほんと有難いです…!このレビューでごはん何杯もいけます。
改めて、お礼を申し上げます。
陽澄さんの御作品にまたお邪魔するのを楽しみにしております。
ありがとうございました!!
編集済
別離③への応援コメント
登場したてのフレデリック兄さんはなんだか怖かったのですが、
ピュアな方だと知ってからは、なんだかほっこりしています。(引き続きジュールに何かしないか危ういですけど)
まるで「好きだけど話しかけられない!素直になれない!」な10代の恋する乙女のようです♡
ピュアな心を持つフレデリック兄さんからすれば、ヤンの言葉の数々は本当に「下品な言葉」なんだろうな、とまた可愛いと思ってしまうのでした♡兄様好きです♡
作者からの返信
フレデリックを恋する10代の乙女に例えられるとは斬新でした!そういう目線もあるんですね…やっぱり色んな方に読んで頂けるのは有難いですね。
ただ、このあとの展開が…。
またご感想を聞かせて下さると嬉しいです。
袋小路④への応援コメント
フレデリックの卑劣さが光る(?)回でしたね。絶対に自分は手を下さないという。
こういうタイプがどんな惨めな落ちぶれ方をしていくべきか、想像すると心が滾ります。私も大概だ。
エドガーが好きです。世間擦れしていて小器用で、自分の境遇も割り切っていて。
だけど全てを諦めた訳ではなく、生きるための意思を感じます。
エドガーがいてくれて良かった。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
卑劣さが光っていたなら何よりです。惨めな落ちぶれ方、して欲しいところですね。でも現実ってそうしてくれないんですよね。
エドガーのこと気に入って頂けて嬉しいです。個人的にとても好きだったキャラで、この辺りの章も彼目線で書くことで助かったことが多いです。
故郷⑤への応援コメント
La belle foret……美しい森を歩き終えて……上等な映画を観終わった後のような気持ちです。手紙の続き、分かっていたけれどジュールに問うヤン。答えて愛を結晶させるジュール。
「一緒に生きよう。ふたりで同じ人生を歩こう」と、手を取り合えること、温め合えること、真実に尊いです。ラストで、ふたりが心から寄り添う場面。その美しさ……言葉を失うほどです(と言いながらレビューを書かせてください。熱いうちに、この感動の中で書かせていただきます。的外れの変な感じになっていましたら修正しますので、ご遠慮なく教えてください)。
ケンローチの映画は、鑑賞の際に気を付けます。
ショパン論は、先人に語り尽くされた分野で難しいかも。今は物語の中に織り込んで楽しんでいますが、未来に書けたら良いでしょうね。夢を与えてくださる御言葉、ありがとうございました。
なにより、もういちど、この物語を結晶させてくださった柊さん、ありがとうございました。
作者からの返信
宵澤様、
読了いただき、誠にありがとうございます!
決して愉快ではない展開を知っておられながら、ジュールに寄り添って、他の人物を分析して、丁寧に読み込んで下さったこと、心から感謝申し上げます。
そして、細部までちゃんと感じ取っていただいているのが伝わる沢山のコメントに、毎度頭が下がる思いでした。
こんなに大事に読んで頂けるなんて。もう一度掲載することができて、本当によかったです。
そして、素晴らしいレビューをありがとうございます。ひいなさんの熱量が伝わってきました。
この小説を幸せな作品にしていただき、心から、お礼申し上げます。
ありがとうございました!
故郷④への応援コメント
アランはすべてを知っていて、後悔していて、父を殺し、家に火をつけて、自分を壊した(涙)。ジュールのお父さんは繊細で孤独な、ひとりの若者だった。ジュールのお母さんは何もかも知って、夫を愛した。神父さんにより明らかになる最終章の展開、やはり至上です。
「何をしてきたかなんて具体的なことじゃない。痛みを知り、生き残る強さを持った人間のことを言っているんだ」……神父さんのセリフ、まさにジュールと云う若者を言い当てていますね。
四年後、ギヨームの推薦状も活躍して、ジュールは教師に。ヤンは医師に。ふたりとも「先生」と呼ばれる立場に成りました(T_T)うるうるします。
作者からの返信
宵澤様、
最終話は神父とのやりとりの中で全部明かしていこうと思っていました。この展開を納得していただけてよかった。ほっとしました。
四年後のジュール、新米教師になりましたね。穏やかな日々の空気が出ているといいのですが。
再会④への応援コメント
ヤンのばか!
あんぽんたん!
見ず知らずの男を信じるのかよーっ!ヽ(`Д´)ノ
作者からの返信
まあ、ねえ。でもこんなこと聞いちゃったら気になりますよね......