概要
【和風ダークファンタジー】少し不気味でどこか優しい、切ない愛の物語。
妻を失った東吉は、山奥のあばら家に身を寄せ、酒に頼るさびれた生活をしていた。
そんなある日、東吉は「生きた人形」を拾う。
最初は恐ろしく思ったものの、失った妻と自分の子のように思えるようになった。
「瑠璃」という名を与えて日々の成長を見守る東吉は、少しずつ生きる意味を見出していた。
しかしそんな生活も無残な終わりを迎える。
東吉の目の前に現れた宮江光司郎と名乗る男は、瑠璃の魂を奪っていった。
そして、東吉の妻の魂をも奪った張本人であると告げて姿を消した。
何もできず光司郎が去るのを見てるしかできなかった東吉は、復讐を誓い、旅に出る。
魂を操る両手を持った宮江光司郎。
彼の噂をたどり、彼の住む山奥の屋敷を目指して。
しかし東吉を迎えたのは、思わず復讐を踏みとどまらせてしまうような、光司
そんなある日、東吉は「生きた人形」を拾う。
最初は恐ろしく思ったものの、失った妻と自分の子のように思えるようになった。
「瑠璃」という名を与えて日々の成長を見守る東吉は、少しずつ生きる意味を見出していた。
しかしそんな生活も無残な終わりを迎える。
東吉の目の前に現れた宮江光司郎と名乗る男は、瑠璃の魂を奪っていった。
そして、東吉の妻の魂をも奪った張本人であると告げて姿を消した。
何もできず光司郎が去るのを見てるしかできなかった東吉は、復讐を誓い、旅に出る。
魂を操る両手を持った宮江光司郎。
彼の噂をたどり、彼の住む山奥の屋敷を目指して。
しかし東吉を迎えたのは、思わず復讐を踏みとどまらせてしまうような、光司
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!人間の物語です。だから幸せな物語です。悲しくとも、そうでなくとも。
妻を失った男、魂を与えられた人形、人形に魂を与えた人形師という登場人物が織りなす物語は、室町時代という時代設定も相まって、独特の雰囲気を持っています。
雰囲気に飲み込まれる文体で、そこで見る光景は、私は墨絵、水墨画の世界のような感じられました。墨の濃い黒と和紙の上質な白の背景に、極彩色の登場人物がいる、そんな雰囲気です。
そう感じるのは、やはり人を書いているからだと思います。
物わかりが良い訳ではなく、頑固なところも多分にあり、直情家の主人公二人は、どこか「この程度の事、いわなくても分かっているだろう」という風な人付き合いの下手な点があります。
その不器用さは色々な他の物語…続きを読む