人を人たらしめるモノとは?

魂なのか、身体なのか、はたまた名なのか。
人を人たらしめているモノは何なのだろう?
そんな疑問を掻き立てられる、とても怖く、切なく、暖かな作品です。

歴史物という舞台設定がとてもよく効いていて、まだ科学に染まっていない文明で、人が何を信じ、何を重んじたのか。

光司郎さんと東吉さんの対立構造もそこに焦点が絞られていて、どちらも正しく、また、どちらも間違っている。
そんなある意味で円環構造を構築している世界観に打ちのめされました。