概要
――そのとき、少年は妖精と衝突った。
虹界(こうかい)と言う名の異世界より、世界に虹霊が虹力とともに訪れてからおよそ八〇年――。
五年ぶりに帰って来た日向太一(ひなたたいち)の故郷は大都市として、すっかり様変わりしていた。迎えを待っていると、頭上から脚で地面を強く蹴り抜くような音が響く。見上げた空で、太一は追われる〈妖精〉の姿を目撃した。「避けてくださーーーーーーい!!」弾丸の如き速さで跳んで来た彼女との初めて衝突(であ)いであった。
〈妖精〉――赤護湖都奈(あかもりことな)は虹霊の一人で、太一の持つ虹霊の虹力を納め、安定させる能力【納虹剣(ペイドソード)】を使い、虹霊を助けるための協力を求めてきた。
湖都奈が虹霊の中でも原色の強大な虹力をその身に保有する〈アルカンシエル〉だということ、世界を闇に飲み込もうとする〈闇塗者(
五年ぶりに帰って来た日向太一(ひなたたいち)の故郷は大都市として、すっかり様変わりしていた。迎えを待っていると、頭上から脚で地面を強く蹴り抜くような音が響く。見上げた空で、太一は追われる〈妖精〉の姿を目撃した。「避けてくださーーーーーーい!!」弾丸の如き速さで跳んで来た彼女との初めて衝突(であ)いであった。
〈妖精〉――赤護湖都奈(あかもりことな)は虹霊の一人で、太一の持つ虹霊の虹力を納め、安定させる能力【納虹剣(ペイドソード)】を使い、虹霊を助けるための協力を求めてきた。
湖都奈が虹霊の中でも原色の強大な虹力をその身に保有する〈アルカンシエル〉だということ、世界を闇に飲み込もうとする〈闇塗者(
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!虹色に輝く…これぞまさに現代ファンタジー!
突如として繋がった虹界と呼ばれる異世界と現代の世界。
やがて世界間で戦争が起こり人類が辛くも勝利した。
それから80年後…
主人公である太一と美少女妖精が出会う事で世界は大きく動き出す。
タイトルにもある通りこの物語は彩りがとても綺麗です!
文章から感じられる「色」
それが物語の中核はもちろん随所に散りばめられていて
繊細な美しさを表現されております!
心優しくも芯の強い主人公と魅力溢れるヒロインの初々しいやり取りも…
街中で始まる緊張感高まる戦闘シーンも…
見事な文章力と表現力で描写されております!
第31回後期ファンタジア大賞 一次選考通過作品というのも納得です。
ぜひこの美しい…続きを読む