概要
しょぼい観光農場、異世界で一大テーマパークとなる。
山奥にある零細観光農場、『たなか農場』がまるごと異世界にぶっとび、現代農業で(農業技術的に)無双するお話です。
第26回電撃小説大賞三次落選作です。
第26回電撃小説大賞三次落選作です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!農業って素晴らしい
この作品、異世界転生ものですが、変わったところが一つ。
主人公が一人で転生するのではなく、家族が丸ごと。家族が住んでいた農場も一緒に異世界へやってきたという点です。
家族が一緒だからこその、実家感あふれるやり取りがなんだか微笑ましいです。
異世界へやってきた一家は、元の世界から持ち込んだいろんなものを使って観光農場を開きます。
イチゴやチーズで異世界の人たちの胃袋を掴み、みんなが遊びにくるテーマパークとなるのです。
異世界へ来てしまった以上、もう元のように買い出しには行けませんし、異世界には存在しないものもたくさんあります。
あれがないこれがない、これがもう切れてしまう、と言いながら新…続きを読む - ★★★ Excellent!!!愛想のいい農家の異世界経営スローライフ
ある日発生した大地震によって、そこで暮らす一家丸ごと含めて異世界に転移してしまった観光農場『たなか農場』。
信じられない大事態のはずなのだが、もともと山奥でひっそりと経営したこともあってか、家族のみんなは妙にのんきである。お爺ちゃんはドラゴンをでかい熊みたいなのものだと言って撃ち落そうとするし、お母さんは朝ドラが見れなくなったことを嘆くし、お父さんはとりあえず牛乳を売る算段をつけるし、びっくりするぐらい全員マイペースなのだ。
そんなたなか農場の人々の生活感あふれる日常が本作の読みどころ。朝から鶏の声で起こされたり、牛の出産で慌てふためいたりと農家ならではの日常は異世界とは違った意味で…続きを読む