概要
伝われ。叫べ。
この春から大学生になった須賀屋昂宗は、自由と幸福と発見に満ちたキャンパスライフを送れると思っていた。しかし現実は非情だった。友達もできずひとり孤独にただ大学で講義を聞くだけの味気ない灰色のキャンパスライフ。
ある日、朝早くにから講義室に向かうと歌声が響いていた。
その歌声は魂を震わせる、魂の叫び。昂宗が愛してやまなかったシンガーソングライター「Mune」と同じ歌声だった。
昂宗は一度本気で音楽に取り組み、絶望した過去があった。しかしその歌声に触発されて、もう一度、今度は純粋に音を楽しむことを始めたのだった。そうして灰色のキャンパスライフが少しずつ色づき始めた頃、昂宗は突然——
——昂宗は「始まり」に出会う。
※以前投稿していたものの書き直しです。更新頻度はゆっくりかもしれませ
ある日、朝早くにから講義室に向かうと歌声が響いていた。
その歌声は魂を震わせる、魂の叫び。昂宗が愛してやまなかったシンガーソングライター「Mune」と同じ歌声だった。
昂宗は一度本気で音楽に取り組み、絶望した過去があった。しかしその歌声に触発されて、もう一度、今度は純粋に音を楽しむことを始めたのだった。そうして灰色のキャンパスライフが少しずつ色づき始めた頃、昂宗は突然——
——昂宗は「始まり」に出会う。
※以前投稿していたものの書き直しです。更新頻度はゆっくりかもしれませ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!『魂』で叫びたかった。誰かの魂を震わせたかったんだ。
憧憬、奮闘、挫折、出会い、再起……などが骨子だと言うと、軽い気持ちでは読めない印象になるかもしれませんが、生活感とユーモアを大切にした、瑞々しい青春群像劇です。
誤解を恐れずに言えば、たしかに本作において、音楽は最も重要なキーではあるのですが、音楽以外の要素もまた欠かすことができません。
むしろ、主人公の昂宗(たかむね)と、彼が出会う人々がどんな人間なのか、どんな息遣いで、どんなリズムで、何を大切にして日々を生きているのか、といったことの方が主題と言えるでしょう。
本作では、確かな文章力と人間洞察によって、それが色彩豊かに描き出されています。
音楽を愛する人はもちろん、音楽に詳…続きを読む