11.みんなで海へ

 次の日、大学はオープンキャンパスに来ている高校生で溢れていた。大学生とは少し違った風にみんなキラキラしていた。昂宗はそれを懐かしく思いながら、図書館に入った。

 昂宗はこのオープンキャンパスに高校2年生の頃に参加していた。あの時みた、キャンパス内を歩く大学生たちは皆、大人でかっこよく、そして自由で、心底憧れた。今の自分は高校生たちには、どう映っていたのだろうか。そんな風に思い出していると、気が付いた。よく考えると、オープンキャンパスは主に高校2年生が参加するもので、今年受験の朝水が来るのはおかしい。今更だと遅いのだ。少なくとも昂宗の通う大学は、受験まで半年切ったこの時期に迷っているようでは合格が難しいレベルだ。

 と言っても朝水はきちんと勉強しているだろうから、心配無用だろう。やはり、昂宗の様子を見るために母に派遣されただけのようだった。その割には、どういうわけかあっさりと昂宗のもとから離れていったものだ。せめて帰るときに見送りたいとも連絡したが、大丈夫だからと断られた。

 聞こえないことを誤魔化せたのはいいが、その代償にいな穂との関係を誤解された節がある。母に余計なことを言わないでくれると助かるのだが。

 とにかく、無事朝水の襲来を乗り切った昂宗はホッと胸を撫でおろして今日も今日とて勉強に励んでいる。

『それで、毎日勉強ばかりなの?』

 隣の席でいな穂が揶揄うように書いた。夏休みに入っても「喫茶ちくわ」は二人の憩いの場だ。昂宗は唇を尖らせながら、

『別にいいじゃないか。大学生の本分は勉学なんだから』

『オシャレに目覚めてくれたのかと思ったのに』

 そう言っていな穂は昂宗の服を見た。

『やっぱり、似合っているよ』

 昂宗はいな穂に会う時はできるだけ、いな穂に選んでもらった服を着るようにしていた。そのたびに褒められているのだが、未だに慣れない。昂宗は照れた。

『なかなかひとりでは、難しいね』

『たしかにね』

『こっちもゆっくり勉強するよ』

『勉強熱心だね。たまには息抜きしないと』

『いまいな穂ちゃんと話してる。十分いい息抜きになっているよ』

『わたしばっかりじゃダメ!』

『だっていな穂ちゃん以外、友達いないんだもん』

 拗ねる昂宗を見て、いな穂は笑った。

『そう言えば、わたしは友達増えたよ』

『そうなんだ。どんな人?』

 そう言っていな穂はスマートフォンを見せた。そこには朝水のSNSのアカウントが表示されていた。

『今ではすっかりトーク仲間だよ』

『いつの間に……あ、ぼくが買い物に行っていたときか! なんの話をしているの?』

『そりゃ、昂宗くんのむかしの……こほんこほん!』

『な!? 恥ずかしいからやめてくれ!』

『まあまあ。だからさ、昂宗くんも友達増やそう! と言っても紹介できるのはわたしの友達だけだけれど』

『ああ、知大さん?』

『そうそう! それでなんだけれど……明後日、海にいかない?』

『ん? 海? 急だね』

『あのね、いま知大のお兄さん——知明くんって言うんだけど、いつも忙しいのに珍しく1週間も休みが取れたって言って帰ってきているみたいなんだ。その知明くん、すごく優秀な人で、普段お仕事がほんとうに大変みたいだから、せっかくのお休みぐらいちゃんと休めばいいのにね……。けど、その……重度のシスコンだから、どうしても知大と遊びたいらしくて。それで海に行くのに二人じゃ絶対来てくれないからってわたしも誘ってもらったんだ。友達誘ってもいいよって言われたから、じゃあ昂宗くんもどうかなって』

 昂宗は悩む。

『そうなると4人?』

 そんな親密な関係の人たちのなかに自分ひとり飛び込むのは少し勇気がいることだ。加えて自分のハンデも考えると、かなりの勇気がいることになる。

『いや、わたしバイト先の先輩ちゃんも誘ったから、その子と、あとその子の彼氏もくるかも。その子は知大と知り合いじゃないし、彼氏くんにいたってはわたしも面識ない。だから疎外感とかも絶対ないし、楽しいよ!』

 昂宗に拒否権はなかった。そんな権利を行使する気もなかった。もともと知大のことも、バイト先の高校生の先輩のことも、昂宗は知りたいと思っていた。いい機会だ。

『うん。じゃあ行こうかな』

『うん! 行こう行こう!』

 海となれば水着がいる。買わなければならない。

『いな穂ちゃん、あした一緒に水』

 ここまで書いて、これはダメだと思った。幸いにもいな穂は知大に連絡するためにスマートフォンを操作していて見ていない。急いで消しゴムで文字を消して、

『楽しみにしてるよ』

 そう書き直した。それを読んで、いな穂は嬉しそうに昂宗を見た。それからなぜだか首を傾げて不思議そうに書いた。

『どうしたの? 昂宗くん、顔が赤いよ?』


 今日はいな穂たちと海に行く日だ。海まではいな穂の親友である知大の兄、知明が車で送ってくれるので、昂宗は待ち合わせ場所である駅前のバスロータリーに早朝から立っている。まだ始発は走っていなければ、日も昇っていない。朝早くの大学と同じで、普段にぎわっている所がこんなにも静かだ不思議な感覚になる。世界に一人取り残されたような孤独感と、謎の高揚感。

 知大に会うのも、知明に会うのも、今日が初めてだ。そして先に昂宗を拾ってからいな穂たちを拾いに行くので、しばらく三人になる。だから、昂宗はかなり緊張した面持ちだ。

 しばらくすると、強烈なハイビームを放つ真っ白のSUVがバスロータリーに入ってきた。車に興味のない昂宗ですら名前を知っている、高級外車のエンブレムが輝いている。

 怖い人だったらどうしよう。周りに人がいないので、なすすべもなく連れ去られてしまうだろう。

 そんな風に恐怖していると、SUVは昂宗の目の前で停まった。昂宗は動揺して、今にも逃げ出そうとしたとき、助手席のドアが開いて、黄緑縁のメガネを掛けた綺麗な女性が長い黒髪をサラリと弾ませながら出てきた。

『おはよう』

 日がそろそろ顔を見せ始めた薄暗い中ではあったが、バス停の電灯に照らされているおかげで、なんとか女性の口がそう動いたのが分かった。

「おはようございます」

 昂宗は何とか声を出した。緊張で上手く発音できた自身がない。

『須賀屋昂宗くんだね』

 昂宗は頷く。女性は微笑んで、スマートフォンを取り出した。

『連絡先を交換しておこう』

 昂宗もスマートフォンを取り出した。そして女性のスマートフォンに表示されたメッセージアプリのQRコードを読み取った。

 紫吹知大。アカウント名にはそう表示されていた。

『うむ。私が紫吹しぶき知大ちひろだ。今日はよろしく、昂宗』

 彼女が、いな穂の親友。知大だったらしい。

 知大はそう言って手を差し出した。少し照れながら、昂宗はそれを取った。

『いや、その、荷物を……』

 知大は苦笑いを浮かべた。よく読み取れなかったが、知大は握手を求めたわけではなかったらしい。昂宗が手を放すと、知大は昂宗の荷物を指さした。それを渡すと、助手席を開けて、

『先に乗って』

 そう言ってから、キビキビとした動きで荷物をトランクにしまった。

 その間に、昂宗は恐る恐る助手席に乗り込む。ハンドルを握っていたのは眠たそうなたれ目にぼさぼさの髪、そして大きなマスクを付けた不審者のような男だった。手を挙げているのでおそらく挨拶しているのだろう。しかしマスクの中がモゴモゴ動いているのが分かるだけで、当然何を言っているのかわからない。昂宗が怯えていると知大が後部座席に乗り込んだ。そして運転席の不審者に何か叱るように言っている。それを受けて、不審者は昂宗に対し、やたらと大きなメガネを差し出した。フレームもレンズの分厚さも普通の物の1.5倍ほどある。受け取るとかなり重い。

 それから、不審者はそれを掛けろというジェスチャーをした。だから昂宗はそれに素直に従って、メガネをかけた。

 すると、視界の左側に薄く文字が書かれているのが見えた。

【知大:どう? 上手くいった?】

【知明:まあ二人だとまだ余裕だろう。えーっと、もしもし?】

【知大:昂宗、伝わっているか?】

 昂宗は驚きながら、何とか頷いた。

【知明:成功したね。とりあえず自己紹介する。俺は知大の兄の紫吹知明ちあき。君は須賀屋昂宗君だったね。タカ君。今日はよろしく。説明なしに次々と申し訳ないが、君のスマホを貸してくれないか】

 昂宗はポケットからスマホを取り出し、ロックを解除してから渡した。

 一分ほど操作してから、返却された。

【知明:それじゃ、行こうか。知大、説明頼むな】

 そう言って知明は車を発進させた。

【知大:お兄ちゃんが何の説明もなくめちゃくちゃですまない。いまから少し説明する。

 いま昂宗がかけているのは、お兄ちゃんが仕事で開発を進めている試作メガネの改造版だ。特殊なレンズを使って、メガネをかけるだけで景色にプロジェクションマッピングのような効果をかけたり、インターネットと連動して、見たものの情報をレンズに表示させたりするようなものを作っている。VR の進化版といえばわかりやすいか? それを今日、昂宗用に少し改造を加えたのがそのメガネというわけ。登録した人物の声を認識し、それを文字にしてレンズに表示させるって機能が搭載されている。今日の四人はすでにみんな登録済みだから安心していい。

 そして、スマホを見て。さっきお兄ちゃんがそのメガネに連動したアプリを入れてくれた。起動させると、そこでも音声が文字化された文章が見られると思う。けれどメインは下にあるメッセージ欄。ここに打ち込むと、その文字を逆に音声化してメガネから流してくれる。試しに何か打ってみて】

 そう促され、昂宗は『すごいです』と感想を打ち込んでみた。送信ボタンを押すと、

【知明:ああ、すごいだろう!】

 きちんと返事が来た。

 ほんとうにすごい。

 そう自分で言葉にして伝えたかった。

【知大:だけど、あくまでもそれは会社の製品の試作品だから。お兄ちゃんの私物ではないし壊さないように気をつけて。それに後で試用の「報告書」を書いてもらうことになっているから覚えておいて。

 君にプレゼントっていうわけにもいかないんだ。だからそれを使えるのは今日だけなんだけど、それでも今日一日だけは、みんなの会話についていくことができずに仲間外れになることは絶対にないようにと思ってさ。今日は楽しもう!】

 そう言われて、どうしても涙が止まらなかった。

「ありがとう……ありがとう。……ありがとう……」

 昂宗は必死に何度もそう発音した。

 バックミラー越しに昂宗を見えた知明の目は優しく微笑んでいた。

【知大:はやく泣き止まないといな穂に笑われちゃうよ】

 知大はクツクツと、綺麗な顔には似合わない笑い方で笑うのだった。


 昂宗はどうにか泣き止んだが、目を赤く腫らしていた。それがまだ収まらないうちに、いな穂と合流することになった。

【いな穂:おはよう! 久しぶりだね! ということで本日はよろしくです、知明先生!】

【知明:久しぶりだね、イナちゃん。元気そうで何よりだ。って、イナちゃん的には引率の先生ってイメージなのかな? うん、よろしくね。今日は先生の指示にきちんと従うように!】

【いな穂:はい!】

 いな穂が後部座席に乗り込んだ。それからもう一人、乗り込んできた。

【ふじ乃:初めまして。霧切いな穂の後輩兼先輩の菱川ふじ乃です。今日はお世話になります。よろしくお願いします】

【知明:ふじ乃ちゃんね。フジちゃん。俺は紫吹知明。よろしく。今日は怪我の無いようにね】

 知大が二人の荷物をトランクに積み込んで最後に乗り込んできた。

【知大:いな穂の先輩で、知明の妹の知大だ。わたしもいな穂と同じ高校だったから、ふじ乃の先輩になるな。よろしく】

 それから、四人は昂宗の方をみた。今度は自分の番だ。スマホに文章を打ち込む。少し緊張して打ち間違いながらも、どうにか文章になった。

『どうも。須賀屋昂宗です。いな穂ちゃんと同じ大学に通っています。耳が聞えません。今は知明さんのメガネのおかげで皆さんとコミュニケーションをとることができるのが嬉しいです。今日はどうかよろしくお願いします』

 周りを見るとぱちぱちと拍手をしていた。恥ずかしくてジワジワと頬が熱くなるのを感じた。

【知明:じゃあ、車出すよ】

 そういって車は再び走り出した。外はそろそろ太陽が昇り始めている。

【いな穂:なんかかっこいいメガネかけていると思ったらそういうことだったのか!】

 いな穂はメガネに興味深々だった。加えてどうやらメガネを掛けていることで目の腫れが目立たないおかげで、泣いていたことはバレなかった。海に着くまでの間、昂宗はいな穂とたくさん話した。

 知大はほとんどふじ乃と話していた。同じ高校の出身だと話題があるようで楽しそうだった。ときどき会話に混ざってくるどう見ても不審者の知明にも、ふじ乃は全く警戒することなくすぐに打ち解けていた。

 だが、メガネはいちいちこの三人の会話も拾うので、少し煩わしかった。

 それから2時間ほど、車は休憩をはさみながらも走り続け、そして海に着いた。

【いな穂:海だ!!】

【知大:こら! 待て! 荷物!】

 着いた瞬間、車から飛び出していったいな穂を追って、知大も走って行った。マスクをしているのでどういう表情なのかわからないが、知明はボーっとそれを見送ると、トランクから荷物を出した。

【知明:タカ君、フジちゃん。すまないけど、手伝ってくれる?】

 昂宗とふじ乃はそれを運ぶのを手伝うことになった。

 前に知明を見ながら、ふじ乃と並んで海まで歩く。

【ふじ乃:知明さんすごいですね】

 そう話しかけてきた。確かに知明は昂宗とふじ乃の3倍ほどの量の荷物を一度に軽々と運んでいた。

 そう言いながら隣を歩くふじ乃の持っている量も相当だ。少なくともそんな風に軽々と持てる量ではなかった。同じぐらいの量を持っている昂宗の腕はすでに悲鳴をあげていて、いったん休みたいぐらいであった。そのスラリとのびた腕のどこにそんな筋肉がついているのか不思議だ。しかし、あいにく昂宗の両手も塞がっているので何も伝えることはできない。ただ相槌を打ち、我慢するだけだった。

 疲れてきてノロノロと歩く昂宗を置いて、ふじ乃はスタスタと知明のあとを追う。

 ふじ乃の後ろ姿を見つめる。なぜか、どこかで見たことがあるような気がした。

 オーバーサイズのシャツにホットパンツとかなりラフな格好。身長は170センチ半ばある昂宗と同じぐらいで女子の割にはかなり高い方だが、驚くほどスラリと細い。しかし出るところはきちんと出ている。まるで美しさを極めるように作られたマネキンのようなスタイルだ。

【ふじ乃:どうしましたか?】

 心配するように振り返った。その姿につい、見惚れてしまった。

 完璧なプロポーションを持つふじ乃は、完璧な美少女だった。

 いな穂もかわいいが、それは基本的に愛嬌の面も大きい。少なくともいな穂のことを絶世の美人だと評する人は少ないだろう。もちろんかわいいことに変わりはないが。

 知大も美人だが、顔が特別にいいというのではなく総合値だ。スタイルの良さや立ち居振る舞い、身にあふれ出る知性も彼女を美人たらしめる要因のひとつになっていると言っていい。だから知大が美人かと一〇〇人に聞けば、それを否定する人は数人出てくるかもしれない。もちろん昂宗は正真正銘の美人だと思っているが。

 ここまで偉そうに他人を批評する姿勢に対する誹りは免れない。昂宗はそんなことを言えるほど、たいそうな人物ではないからだ。それに人のルックスを比べるなんて失礼にもほどがある。

 しかし二人をそう評価せざるを得ないほどに、ふじ乃は完璧だったのだ。顔も、スタイルも、立ち居振る舞いも、心遣いも素晴らしい少女だった。100人に聞いても、1000人に聞いても、何人に聞こうと、彼女を完璧な美少女だと言わざるを得ないだろう。

 そんな人に昂宗は出会ったことはない。会ったとすれば憶えているに間違いないからだ。それにも関わらず、彼女をどこかで見たことがある気がする。『ぼくたち、どこかで会ったことない?』なんて軟派みたいな言葉を使うわけにはいかない。ではこの心のモヤモヤはどうすればすっきりするのか。昂宗は進むのも忘れて、険しい顔で考え込んでしまっていた。

【ふじ乃:すごい顔ですよ?】

 そう言って昂宗を覗き込んできた。

【ふじ乃:もしかして、のこと、気になってます?】

 ニッコリと笑うふじ乃を見て、そして僕という一人称を、思い出した。

【ふじ乃:そうです。正解です。あの時の僕ですよ。またお会いできました。不思議な縁ですね】

 ふじ乃とは昂宗がバイクに轢かれかけたとき、助けてくれた女子高生だったのだ。あの日、すでに日が暮れていて、少し見えずらかったこともあって、すぐに思い出すことができなかった。

 昂宗は荷物を持ったまま、「あのときはありがとう」と伝えた。

【ふじ乃:いいですよ。前にも言ったでしょう。『情けは人の為ならず』自分の為なんですから】

 そう言ってふじ乃はフワリと微笑む。

【ふじ乃:さあ、早くいきましょう。みんな待ってますよ!】

 見れば、知明はとっくに荷物を置いて場所取りを終えており、砂浜にパラソルを開いて寝転がっていた。いな穂と知大はすでに水着姿で、海で遊んでいた。こちらに気が付いたようで、手を振っている。何か言っているが、さすがにメガネのマイクでは拾えないようだ。

【ふじ乃:わかってます! けれどお二人さん、日焼け止め塗らないとあとで後悔することになりますよ!】

 その途端に二人は知明のいるパラソルの下に駆け込んでいった。

【ふじ乃:楽しい一日になりそうですね!】

 ふじ乃も駆け出した。昂宗はいきなりフラフラになりながらも、それを追いかける。

 海に来た!

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