概要
心に疵(きず)持つ大人ためのラブ・ストーリー
―――生涯ただひとり出会う相手の手相は、自分と相似形なのだ、と言われます。
ふとした偶然で知り合った誰かと、それが『運命の相手』であると気づかずにすれ違ってしまったことがありませんか?
いえ、一度すれ違ったらそれがその相手であることにすら気づかず、私たちは“すれ違いっぱなし”になるのかもしれません。
そしてさしたる確信もないままパートナーらしき人と出会い、生涯の約束を交わすのです。
その後、そのボタンのかけ違いを悔やみつづけ、離別にいたる人々もいるでしょう。
あるいは長い時間をかけて、かけ違えたボタンがいつしか運命の相手に変わってゆく場合もあるのかもしれません。
自分自身が人生の折り返し地点を過ぎて、残り時間について少しずつ意識が向いてゆくと、そんな若い時の出会いや
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?