23 翌日からの日々
朝、昨日の内に話をつけたので、メイドが空の壺を積んだ台車を引っ張って住居(と言う名の倉庫)まで来るので合流する。
そしてメイドが水を汲み、私は壺の運搬と固定。帰りは私も後ろから押していく。
私達が食堂についたのを合図に食事。
終わったら昨日の晩飯の皿を含めた皿洗いや昼飯や晩飯の料理の下ごしらえの手伝い。明るいうちに終わらせたほうが、ろうそく代がかからなくて良いということで日がでたらすぐに行うそうだ。
そして食堂の掃除や昼の下ごしらえを次のチームに渡したあたりで本日解散。食堂の隣の物置で昼飯を作る音を聞きながら二度寝だったり外で昼寝したり、いちいち戻るのはめんどくさい距離。
昼前になると人が集まるのでその音で起きるか誰かにたたき起こされる。それに合わせて食事、そして食べ終わったらすぐに豚小屋に向かい、そこでおじさんたちと合流し豚の餌やりだの壊れた柵の修理だの、豚小屋の掃除だの。
私は知らなかったが、豚というのは出産の回数が多い。年に3回程度、一回に10頭程度は産むので30頭は生まれる計算になるそうだ。
ちょうどその出産が重なり、しかも難産だと言うのでおじさんの手伝いをしたときは朝方までいることになった。
しかしこれについては親方様の家は大変物分りがよく
「明日の屋敷の仕事は免除する。だから管理人と明日は豚小屋の仕事をしてなさい」
と執事のお言葉で翌朝の屋敷の仕事は免除。徹夜あけの朝の餌やりをさっさと切り上げ管理人のおじさんと一緒に昼すぎまで寝ていた。
そして生まれた子豚の世話も仕事のうち。かわいいものだ。あと何年かしたらステーキだか煮豚だかになるのに。
そんなことをやりながら一週間もすぎた。
慣れてしまうと、特にコメントも驚きもない。あえていうなら、一度寝坊してメイドに置いてかれた。
あの時は迷惑かけまして申し訳ございませんでした。
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