異世界転生したから活躍できるわけじゃないと思うのでそれなりの人生を求めてまずは豚小屋で豚の餌やりから始めます

飛騨牛・牛・牛太郎

この話の要約

「そういう特技的な物はありませんね」

私はそう答えました。

「いやまぁ、わかりますよ?どこか遠くからやってきた人がなんかすごい技能持ってるって話でしょう。ですけど、そこまで都合よく人生生きられる人はわざわざどこか遠くから来ずに生まれ育って土地勘や諸々の経験が生かせる場所で活躍すると思うんですよね。ですから私みたいに送られてくる人にそういった期待をしないで欲しいと。なにも知らない人間が活躍できるなら生まれたての赤ん坊のほうがいいでしょ?」

そういったら親方様と衛兵はそろって笑って

「そりゃそうだな」

と一言。

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