一話 異世界転生した理由について
異世界転生する理由とか私に聞かれても困るんですよ。
いやね、まぁ、私だってそういう異世界転生しただの、過去にタイムスリップしただのと言った話くらいはしってますよ?
大体話の定型としては神様がどうだとか、トラックにひかれたとか、鉄パイプが降ってきたとか、ブラック企業だとか。
基本的に誰かの安全確認が足りない。法律や人権を守る意識がない。
そういう感じで始まるって感じでしょ。
私にそういった記憶はないのですよ。いやまぁ、あるちゃあるんですが
「バイト先の接待飲み会。話す相手もいなくて飲み過ぎて帰りに階段から滑った」
って記憶です。
そんな話してもしょうがないでしょ?ですからしないことにします。
じゃぁ何をするかって言えば身の上話でもするべきなんでしょうが、するような話はあるがろくでもない。
生まれたときには親はいない。天涯孤独ってやつです。
じゃぁ不良少年にでもなったか、言われればそんなこともなくただ普通に施設で暮らして、奨学金で高校と大学まで出してもらいまして、社会人になりました。
まぁその会社は直ぐに倒産しましたけどね。
そういったわけでバイト暮らし。
そしてバイト先のお付き合い(年下の先輩の大学生が就職先をきめた祝いですって。羨ましい)での飲み会。その帰りに階段から転倒。それでこうなったわけです。
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