僕を無価値という、この世界へ

――幽霊、化け物、超能力。これらは本当に都市伝説なのだろうか。
答えは否。
日本にはいまだ魑魅魍魎がはびこり、人知れず社会を脅かしていた。
秘密の学園、「帝陵学園」は物の怪達を討伐するための最重要国家機関である。
学園に集められた超能力者は「異能」と呼ばれ、太古の昔からこの国を操っていた。

この物語は、自分が何者か知らない孤児「藤契汰」が突如、
少女陰陽師「総極院永祢《そうきょくいんとおね》」の式神として勧請されるところから始まる。

……だが一つ問題があった。
契汰には全く、「異能」の力が無かったのである。

現代日本が抱える矛盾、異能が集う最重要機密学園、物の怪が巣食う森。
「無価値」のレッテルを張られた少年と少女が、自分の生きる道を見つける物語。

注：小説処女作です。読みにくい部分等ございますが、ご了承ください。