妹と海

「うーみーはひろいーな、おおきーいなー♪」


 青い空、広い海。なんて海水浴日和なんだろうか。


 俺は約束通り、妹と海に来た。電車とバスを乗り継いで1時間半。これだけ時間をかけても、海に着いたとたんに移動の疲れなど吹っ飛んでしまう。


「うーん、気持ちいいねー!」

「おう。久しぶりの海だ。せっかく来たんだし、目一杯楽しむか」


 妹も浮かれているようだ。まあ、この浮かれっぷりでもまったく目立たない海のにぎわいである。


「楽しもう楽しもう。でも、人が多いねー」

「そりゃ、夏真っ盛りの海水浴場なんか、こんなもんだろ」

「それもそうか。じゃ、目一杯楽しむために、早いとこ着替えて来よっか」

「わかった。じゃ、あそこの青い看板の前で待ち合わせしよう」

「うん! それじゃ、着替えてくるね」


 妹は荷物を抱えて、自由に利用できる更衣室の方まで駆けていった。さて、俺もとっとと着替えてこよう。


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー


 男の着替えなど早い。とりあえずサクッと着替え終えて、看板の前で妹を待つ。

 久しぶりの潮のにおいだ。辺り一面に広がるこのにおいが、俺たちがいる場所を非日常に変える。

 お、大胆な水着のお姉さんがいる。妹と違って、ガン見しても問題ない。なかなかどうして素晴らしい。これだけでも海に来た甲斐がある。


「……何を見てるの、兄貴……」


 後ろから声をかけられて振り向いたら、ジト目の妹がそこにいた。何やら怒りのオーラをまとっているような気がするのは気のせいですか、妹さん。


「いや、まあ……」

「……まったく。ほら、何か言うことはないの?」


 腰に両手を当てながら、妹がそう言ってくる。


「……ん?」


 何やら、まわりの視線がこちらに集まっている……気がする。いや、気のせいじゃないな。特に男の視線が。


「……ああ」


 そうか、普段から見ているから麻痺してる感はあるけど、よく考えたら、客観的に見てこいつは超絶のつく美少女だったんだ。そりゃ水着姿になりゃ注目くらい集めるよな…………………おい。


「……なんだその黒い水着は」


 健全な水着にしたんじゃなかったのか。いや確かにシンプルなビキニだけど。黒のビキニって高校一年生が着ていいのか。しかもレースのスケスケパレオってやたらエロくないか。


「シンプルなものを選んだつもりだけど?」

「色のチョイスがおかしい」

「店員さんが、『あなたは色白だから、この水着はとても映えますね』って言ってたから、この色にしたのに」


 店員惜しい。妹相手じゃなきゃグッジョブだったんだが。


「……まあ、前のよりマシか」

「マシってどういう意味よ」

「男の劣情をそそりすぎない、という意味でだ」


 やべえ、よけいなこと言ったわ。自分で言ってて顔が赤くなりそうだ。


「…………あ、あれは、兄貴専用だし」


 おっと、俺より妹のほうが真っ赤になってる。よかった、それを見て冷静になれたわ。…………だが、兄貴専用とはどういう意味なのか。トラウマふたたび。


 ……ま、いっか。俺は考えるのをやめた。


「……とにかく行こうか」

「あ、うん」


 妹がトテトテと後ろからついてくる。妹が歩くと、それに合わせて視線がついてくることに気味悪さを感じる。その気味悪さのせいで、ついつい早足になってしまう俺。


「ちょっと、歩くの早い。待ってよ兄貴」


 妹に後ろから左手を掴まれ、まわりの視線が俺にも向いてくる。俺は兄だぞ、兄だからな。誤解なきよう頼むぞ。


「お、おう。悪い」

「まったく……こんなに可愛い妹ほっといて先に行くなんて。海は逃げないよ?」


 いや、海のことなんてこれっぽっちも考えてなかったけどな。あと、自分で可愛いとか言うなよ、否定できないけど。


「……手を離してくれないか」

「却下します」

「俺はどこにも行かないぞ」

「どっか行っちゃいそうで、なんとなく……怖い」


 俺はまわりの男どもが投げかけてくる視線の方が怖いんですが、どうしよう。


「視線が集まるから、やめろ」


 もうストレートに言うしかない。


「別に、見せつけちゃえばいいんじゃない?」

「俺はここで命を落としたくはないぞ」


 後ろから刺されたりしたらイヤだからな。前から来られるならともかく、死角から来られたら何もできん。


「……なんで命を落とすの? 強盗でもくるの?」

「言い得て妙だ。もう少し自覚しろ、おまえは」

「?」


 こいつも普段から見られすぎてて、感覚が麻痺してるのかもしれん。危なっかしいにもほどがある。


「……とにかく、ヘンな奴から声かけられても、ホイホイついていくなよ」


 そう言ったら、少し間をおいて妹に腕をつねられた。痛い。


「痛いだろ。なにしやがる」

「……このすかぽんたん」


 妹を思う兄心から忠告したのに、なぜこいつは怒っているのか。怒りのオーラがレインボーになってるぞ。


「なんで怒ってるんだ」

「…………あのさ。わたしは誰と海に来てると思う?」

「……俺」

「うん。…………で、それなのに、なんで他の人にホイホイついていく理由があるのかな?」

「……意味が分からん」

「だーかーらー! 兄貴と遊ぶ予定なのに、なぜ他の人のところに行かなきゃならないの、って言ってるの! 兄貴のそばを離れるわけないでしょー!」

「…………そうか。じゃあ、好都合だな。今日はずっと俺のそばにいろ」


 少し考えれば……確かに、それならナンパ男を追い払う手間も省けるな。……ヘイトが俺へ向いてくるのはこの際仕方ない。こいつが危険な目に遭うより百倍マシだ。


「…………………………うん」

「いや、別に腕を組めとは言ってないぞ」

「わたしがしたいからするの。文句ある?」

「…………別に」

「ならいいじゃん」


 いや、おまえはいいのか。何かが当たってるぞ、しかもダイレクトに。……不意打ちにドキドキするのはセーフなんだよな、セーフ。


「……なんかいつもと違う。海のせいかな」

「……そうだな」


 潮のにおいに包まれた非日常。よし、これからみんな海のせいにしよう。こいつの顔が赤いのも、俺がドキドキするのも海のせいだ。海は寛大だから、きっと許してくれるだろ。


「じゃ、とりあえず……えーいっ!」


 海に入ると同時に、妹が水かけをしてきやがった。まわりが注目してきて、視線が痛い。


「ほらほらーっ!」


 バシャ、バシャ。


 しかし妹は、はちきれんばかりの笑顔という感じである。楽しそうだ。……まあ、この笑顔だけ見ていればいいか。


「……やられっぱなしと思うなよ。覚悟しろ、ほらっ!」


 第三者からの視線を遮断するかのように、俺も水しぶきをあげた。


―・―・―・―・―・―・―


「……疲れた」

「おまえ、はしゃぎすぎもいいとこだぞ」

「はしゃぎたいときにはしゃがないなんて、ただ損してるだけだよ?」

「……いや、海を満喫してるならいいけど」


 砂の上で体育座りをして休む兄妹。暑いのは暑いが、心地よい暑さだ。


「……ところで兄貴、砂に埋まりたくない?」

「ご遠慮願いたい。あれ、ほんと重くて身動きとれないんだぞ」

「え、そうなの? 是非一度体験してみたい。兄貴、埋めて」


 あーあー、目が好奇心で輝いておるよ。仕方ない、埋めてやろう。


 ………………………………


「ねえねえ、こんなときくらいは巨乳気分味わいたいから、おっぱい盛って!」

「……はいはい」


 もう充分だろおまえは、とは思いつつも、言われたとおりに砂を盛って形を整える。


「ほら、これでどうだ」

「兄貴に胸さわられちゃった、いやん」

「砂のな。顔まで埋められたいか」


 さっきまで当ててたくせに、今更何を言うんだこいつ。


「じょーだんじょーだん。夢のおっぱいだー」


 つかの間の巨乳になった妹が喜びの声を上げた。虚しい。だいいちここまでの巨乳、品がないぞ。


「わー、でも本当に動けない! 新発見!」


 そりゃ結構砂かけたし。水に濡れた砂ってすごく重いから、当然といえば当然である。


「埋められる恐怖がわかったか」

「えー、楽しいんだけど?」

「そうかそうか、じゃあ恐怖を味わえ」


 はしゃぐ妹が埋まってるのを尻目に、俺はスタスタと歩き出した。


「……え? ちょっと、兄貴? ねえ、どこ行くの? ねえ、ねえってば、ちょっと」


 妹が何か言ってるが気にしない。俺は、妹の視界から消えるふりをした。身動きとれない状態で知り合いに去られるのって、すごく怖いんだよな。

 しばらくさとられないところから見守り、その後、妹のところへ戻る。放置プレイ時間にして、およそ五分。


「……ねえ、本当にどこ行ったの……おにいちゃぁぁぁん……」


 妹が心細そうな声で何か言っているようである。あ、マジで涙目だ。やりすぎたか。


「悪い、冗談だ」


 姿を現してすぐに、妹の上にかかってる砂を払って、身動きがとれるようにすると。


 ボスッ。

 妹に砂をかけられた。


「……………………こんの、クソ兄貴!」

「……埋まってるの、楽しいんじゃなかったのか」

「楽しい理由が見えなくなって、楽しいわけないでしょーーー!」

「?」

「………………本当に、心細くて、怖かったんだからね……三十分も放置するなんて……ひどい……」


 いや、五分だぞ。……あ、やべえガチ泣きしそう。慌てて俺は妹の頭を撫でた。


「冗談が過ぎた。すまん」


 思ったより恐怖を植え付けたらしい。大事にしなかった。兄として反省。


「…………ん。じゃ、焼きそば奢って」

「ブルーハワイのかき氷もつけてやろう」

「ほんと? やったー! なら許す」


 妹が落ち着いた。今泣いたカラスが何とやら。ま、機嫌直ったなら、いっか。


「ごめんな。……よし、じゃあ、キリもいい時間だし、焼きそば食いに行くか」

「うん。……あ、待って。その前に」

「どうかしたのか?」

「水着の中まで砂だらけになったから洗ってくる。……もー、ツルツルなのにジョリジョリするよー」


 俺は見事に吹いた。……不意打ちにドキドキするのはセーフなんだよな、セーフ。これもみんな海のせいだ。


―・―・―・―・―・―・―


「ほれ。焼きそば特盛りマヨネーズ付きだ」

「わーいありがとー!」


 とりあえず、俺たちは適当な海の家に来た。しかし混んでるから、席が空いてない。店の外に出よう。


「兄貴、青ノリちょーだい」

「いいけど。……おまえ、青ノリだらけじゃないか、焼きそばが」

「焼きそばと青ノリは切っても切れない関係でしょ?」


 歯につくぞ、と言いたいだけなんだが。こいつが青ノリを歯につけてる姿を想像する。……なんかシュール。


「……ま、いっか。いただきます」

「いただきまーす! ……ん、ペ〇ングもいいけど、こういうとこで食べる焼きそばはまた違った趣があるねー」

「……いや、ペヤ〇グと比較するなよ」


 要はこいつは、焼きそばならカップだろうが生麺だろうが関係ないわけか。

 ……頼むから音を立てて焼きそばすするな。上品に食べろとは言わないけど。


「ごちそうさまでした。とりあえず満足したよ」

「そりゃよかった。……おまえ、食べるの早すぎないか?」

「兄貴が遅いだけじゃない。…………あっ、こんなところにキャベツが」


 妹が俺の口元に手を伸ばし、くっついていたらしいキャベツをつまんだ。


「ん、ああ、悪い」

「…………ぱくっ」


 頬を少し赤くして、妹がつまんだキャベツを口にする…………おい。


「ん、おいしいキャベツ。兄貴の味がする」

「……するわけねえだろ」

「可愛い可愛い妹は、兄エキスを摂取して生きのびているのです!」


 ……兄エキスとか初耳な健康成分だぞ、発売したら誰が買うんだよ。購買者が身内限定じゃねえか。市場価値皆無。


「……なんだそのエキスは。それじゃ、妹エキスとかもあるのか?」

「もちろん! 妹エキスは、兄しか味わえない貴重なエキスだよ!」

「じゃあ味わわせてみろ」

「仕方ないなあ、特別だよ? ……んー♪」


 妹は何を思ったのか、目を閉じて唇を突き出してきた。……俺にどうしろというのだ。


「……何のまねだ、おまえ」

「だから、妹エキスの味見。はい、どーぞ」

「いや、はいどーぞ、って言われても」

「妹エキスは、口からしか補給されない、貴重なエキスなの!」


 なるほど。だからほとんどの兄は、存在すら知らないわけだな。俺が知らないのも当然だ。納得。


「……こんな公衆の面前で補給できるか、阿呆」


 妹が突き出してきた唇を、人差し指ではねる。デコピン……とは言わんか。この場合、なんて言うんだろう。


「いだっ……もー、遠慮しなくていいのにー」

「人前では未来永劫にご遠慮願いたい」

「じゃあ二人きりのときに……あ、二人きりなら、上じゃなくて下の」


 べちん。

 妹を大事にするとか言いながら、思わず力が入ってしまった。これもみんな海のせいだ。


「兄をおちょくるな。ほら、かき氷にいくぞ」

「はーい。残念」

「……もしそんなんしちまったら、俺は首くくるからな」


 真剣に。真面目に。


「……ごめんなさい。冗談です」

「わかりゃいい」


 これ以上不意打ちでドキドキさせるのは許さん。


―・―・―・―・―・―・―


「あー、一年分遊んだよー!」

「……遊びすぎて疲れた」


 結局、俺と妹は、日が暮れてくるまで海で遊んでいた。俺、受験生なのにこんなんでいいのだろうか。



「兄貴、勉強ばっかで体力落ちてるんじゃない?」


 否定できん。健全な精神は健康な肉体に宿るのだ。体力づくりもしなければ。


「……ま、いい気分転換にはなったわ。それじゃ、そろそろ帰る準備するか」

「うん。今日は楽しかったよー」


 さすがに日も暮れてきた時間となっては、人もまばらになってきた。着替えて帰ろうとして、フナムシがいそうな岩場の陰を横切ったその時。


「……兄貴、なんか声が聞こえてこない?」

「ああ。………………まさか」


 妹と二人で岩場の陰の隙間を覗くと、そこにいたのはフナムシではなくカップルだった。


「……やっぱり」

「わ、わ、わ、ちょっ、すご、えっ、なに、あれ、きゃっ」


 ヤってやがる。いや、下品だな。おやりになってらっしゃる。これも海のせいか。

 そして妹は指を広げたまま、手で顔を覆った。……すべてがお約束すぎるな。


「……行くぞ」

「う、うん」


 しばらく金縛りにあっていた俺たちだったが、こんなのをこいつに見せられんと思い直し、妹の手を引っ張って、その場を逃げるように離れた。


「……………………」

「……………………」


 気まずい。気まずすぎる。あんのバカップルめが、こんなとこでいたすな。海が嫌いになりそうだぞ。


「…………ね、兄貴」

「…………なんだ?」

「兄貴は、あんなこと、したことある?」


 吹いた。思い切り吹いた。


「あるわけねえだろ!」


 ……ある意味童貞宣言だな、これ。まあ別によかろう。


「……そっか。よかった」

「……何がよかったのか意味不明」

「なんでもなーい。ふふっ」

「……まさかおまえは既に……」


 ドゴッ。


 俺は膝をついて悶絶した。みぞおちはやめろ、みぞおちは。


「そんなわけないでしょー! 人をバカにしてんの兄貴は! このすかぽんたん!」

「……吐きそう。おまえな……思いっきり急所攻撃しやがって……」

「あ、ご、ごめん。でも、ヘンな疑いかけないでよね。わたしはまだ処女だよ」


 そのひとことで吐いた。さっき食べた焼きそばが、もんじゃ焼きになって出てきた。


「あ、兄貴! ごめんなさい、本当にごめんなさい!」

「……物理攻撃より精神攻撃のほうがきつかった……」

「……???」


 まあいい。吐いたら楽になった。暗くなる前にここから去りたい。


「……………………」

「……………………」


 だが、またまた無言。気まずさは失せず。何を話していいのか、まったくわからんわ。これだから童貞は。


「…………わたしも、兄貴もさ」

「……ん?」

「いつか恋人ができたら、ああいうこと、するのかな」


 さっき下品な言葉で兄をおちょくっていた妹が、全然違う態度でそんなことを言ってきた。生々しさにやられたか。


「まあ、するんだろうな。そのための恋人だろうし」

「わたし、他人とはあんなこと、ムリ」

「いや、他人じゃなく恋人だろ」

「他人じゃん」


 わけわからん。恋人ですら他人か。他人じゃないってなんだ。


「……じゃ、誰なら他人じゃないんだ」

「……家族とか?」

「家族は普通、あんなことしない」

「……………………」


 妹がそれきり黙ってしまった。ちょっと待て、いったいどういう話の流れなんだよ。


「……ああいう行為はな」


 仕方ないので、気まずさより会話を選んでみるか。


「お互いをよく知らない者同士が、お互いをよく知るためにする行為じゃないか?」

「…………」

「家族はな、あんな行為をしなくても、分かり合えるんだよ。だから、する必要ないんだ」

「……兄貴とわたし、みたいに?」

「ああ。そうだな」

「……わたしのこと、押し倒したくせに」


 ぐはっ。


「正直すまんかった。……あれは忘れてくれ、別にそういう行為をしたかったわけじゃない」

「…………ふふ、ふふふっ。そうだよね。わたしより兄貴のこと知ってる人なんて、この世にいないし」


 ちょっと妹の雰囲気が変わった。……最近、妹のことが少しわからなくなってきた。何がどうなってこうなったのだ。


「……おう。その逆もそうだと思いたいよ」


 自分の自信のなさがセリフに出てしまう。いつから俺は、こんなにこいつのことがわからなくなってしまったのだろう。以前は妹マイスターを名乗れるくらいだったはずなのに。


「……なんでそんな自信なさげなの?きっぱり言い切ってよ、そのくらい」

「ああ。……きっぱり言い切れるよう、自分に自信をつけたい」

「そっか。……ん。自信をつけられるまで、わたしは兄貴の大事な大事な妹でいてあげるよ」

「おう。よろしく頼む」


 ……自信か。


 もし俺が、その自信を取り戻したら。こいつは、ただの大事な妹じゃなくなるのかな。

 妹に手を引かれ、夕暮れの海辺を歩きながら、俺は漠然とそんなことを考えていた。

 その答えは、いつ出るのだろう。近い未来か、遠い未来か。もしくは……




「いつか、お兄ちゃんが苦しまずに、わたしが幸せになれたら、いいな……」

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