概要
そして、始まる第二の人生と新たな力。
相対するは、槍の化身に神の頭脳、輝く黄金騎士に、かつての友人!?
互いの想いと願い、そして第二の人生が引き合い、交錯する時――
そこに戦いの火蓋が切られる!
「さぁ!ゲーム開始です!私を楽しませてください!」
痛快爽快異世界バトル!ブラッド・バレット・バーサス!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!この作品のタイトルは、最初、英文字で書かれていたように記憶している。
英語でブラッドバレットバーサスと書かれても意味がピンと来ない。カタカナでもピンと来ないが、英語表示の時は、西洋かぶれの浮わついたラブロマンス物なんだろう、と早合点していた。
そうじゃなかったんだなあ。
転生物のライトノベルとしては良品の部類ではなかろうか。
軽快なテンポで展開するし、程々に感情移入も出来る。
転生物を読み慣れない私でも十分に楽しめました。私は専ら歴史物を中心にハードノベルっぽい作品を読み渡っているのですが、そんな人間でも楽しめます。だからこそ、良品の部類と推察した次第。
ただ、主人公の使う「ワシ」の自称だけは違和感を覚えたかな。文脈から推測するに三十路前だと思うが、老年…続きを読む - ★★★ Excellent!!!精神力は肉体を凌駕する。その精神力の源は、優しい愛に他ならない。
初めの方で、この作品を読まないとするならば大きな間違いである。
この物語は、ごく自然に展開を見せる。最後はもう終わりなのかとさえ思える。
初めの設定から読者側も無理なく、左程の矛盾もなく主人公に、自分を重ねながら
同じ様に旅ができる。物語には人としての大事な部分も多く描かれている。
ただ、現実は物語とは行かない主人公のように選ばれし者ではない。
決して死後の世界が良いと思わせる描写ではないところも大切な事だ。
だから今を一生懸命に大切に生きていこうと言う風に考えさせてくれる。
この事は、物語を伝える側にとって本当に大事なことと最近は思える。
日本は、かなり古くから死を美化する傾向があるよ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!血を燃やし、異世界を駆ける。
かっこいいです。爽快です。痛快です。痛快という言葉がしっくり来ます。
極道に生き、そして殉じた龍之介は女神セレスヴィルによって異世界に喚ばれます。「偉業を成しましょう」とフランクに誘ってくる女神ですが、その世界では龍之介をはじめとするどこかの世界で偉業を成し遂げた存在を「シュヴァリエ」として召喚するシステムがありました。シュヴァリエは彼らを呼び出した主人こと「マジェスティ」の願いのために生きる。それを女神はゲームと称して龍之介を送り出します。
様々なシュヴァリエが出てきますが、龍之介の言葉が熱く、真っ直ぐで男気があり、ストレートだからこそ燃えるものがあります。龍之介と彼のマジェスティ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!闘いの始まりも、終わりも、全ては必然の名の下に
本作で目を見張るもの、それは、圧倒的な必然性ではないかと感じました。
何故今、この地に、この人物が転生し、どうしてこの闘いが起き、この結果になったのか。読み進めるうちに、それら全てに納得がいく。
読み易いのに、迷いのない文章で、その答えへと導いてくれる展開は、まさに、主人公の一貫した信念そのもののように思いました。
そして、もう一つ感心したのが、本作に登場する全ての人物に何かしらの意味があること。
敵も味方も関係なく、この者と敵対したから得たものがあり、この人と関われたことにより変われたものがある。
一人として無駄な出会いがないのです。
さらには、敵でさえ、絶対悪とは言えず、悪となってし…続きを読む