第二章 7 ギャンブルっての熱しやすく冷めやすい

「ふぅ…もうすぐ二時間か……」


 ボクは集合場所の大時計が見える広間のふかふかな長椅子で、みんなの帰りを待っていた。


「ルーレットっていうのをやってみたけど……ボクは結局、金貨十枚のマイナスか…」

 姉さんに渡されたお手製の金貨袋を大事に握りしめる。


 金貨十枚なんて大金を、たった二時間で失ってしまったことの恐ろしさに少し足が震え、胸が締め付けられる。


 どうやら、わかりきっていたことだが、ボクにはギャンブルの才能なんて、まったくなかったらしい。


 ここはやっぱり龍之介達に頼るしかなさそうだ。


「待たせたのう……」

 頼もしい龍之介の声。


 ボクはその自信溢れる声に期待して声の方を振り向くと――


「りゅうの――ってお前なんでになってんの!?」


 パンツ一丁になった龍之介が立っていた。


「めんぼくないのう。ちょっと熱くなってしもうてな。気が付いたら身ぐるみはがされとった」


「馬鹿なの!? ちょっと前まであんなに自信満々だったじゃん! どうすんだよ! お前を頼りにしてたのに!」


 こいつ! 姉さんから渡された金貨も身につけていた服も全部失いやがった!


「ヘタ……ワシを信じてベッドしてくれんか。あと数回やれば当たる気がするんじゃ」


「パンツ一丁のやつなんて信じられるわけねぇだろ!」


 最悪だ! ボクらは三百枚の金貨を均等に山分けした。

 そして、たった二時間程度で、龍之介の百枚とボクの十枚――合計弱十枚という大金を失ってしまうなんて!


「なんだテメェら……負けたのか」

 集合時間丁度、虎二さんも現れた。


「――ってお前もパンツ一丁じゃねーか!」

 虎二さんもパンツ一丁だった。


「クソッ……あそこで万馬券のクソザコレクイエムがそのまま勝っていれば……」


 いや名前から察しろよぉぉぉ! そんな奴が勝つわけないだろ! ってかなんで虎二さんも万馬券狙い!?


「万馬券は男の夢だ……ゆずれねェ」


 いや、その夢の果ての姿が、パンツ一丁になってんですけどぉぉぉぉぉ! 夢もなにも失った姿になってるんですけどぉぉぉぉ! なんなんだよ! あんなに自信満々だったシュヴァリエが二人とも負けてんじゃねーか!


「皆さま……なかなか苦戦していらっしゃるようですね」


 この声はサーシェスさん! サーシェスさんは、家事もすごいし、聞いた話ではどこかの貴族の長男だったらしく、すごく教養もあった。カードゲームに嗜みがあるとも言っていたし――


「ってお前は全裸なんかーい! ボクらの中で唯一の常識人だと思ってたのに、なんであんたが一番ひどい状態になってんだよ!」


 全裸のサーシェスさんが――


「恐縮です」


 していた。


「いや、恐縮してるなら隠してよ! なんで堂々としてんの! 周りがガン見してるんだけどぉ!」


 たった二時間で身ぐるみを剥がされた三人――


 「にゃーお」


 と猫一匹。


 僅か二時間でボクらの半分が持ち金をすべて失ってしまった。

 なんて不夜城は恐ろしい場所なんだ……。


「しかし、これはまずいのう……まさか全員が全滅とは……」


 パンツ一丁で言うな。


「リスク回避のため、それぞれがバラバラになったのが間違いだったのかもしれねぇな……」


 お前らを信じたのが間違いだよ。


「恐縮です」


 だから隠せぇぇぇぇぇぇぇぇ!


「――まったく。お前達は何も知らずにここに来たのかね?」


 そんなボクらの会話を聞いていた誰かが、声をかけてきた。


「なんじゃお前さんは――」

 そいつはボクらのすぐ側に立っていた。


 背丈はボクとほとんど変わらない。大きな血まみれのブルッグベア(王都で話題のコワカワキャラクターらしい)のを被っている。


「おっと。別にお前達と話したいわけじゃない。誰かとコミュニケーションを取るなんて、私には面倒なことだからね」


 着ぐるみの中の隠った声から、はっきりとはわからないが……もしかしたら、ボクとそう歳の変わらない男の子?


「これは私の独り言。だから嫌だったら聞き流せばいいし、聞きたかったら、そのまま静聴したまえ。私はお前らに興味はない。私に興味のあるものなんて、最早この世界のどこにもありはしないのだから」

とずいぶんと変に、遠回りな口調で説明する。


「――なんか変な奴だのう」

 龍之介がボクに耳打ちする。


「まず、カジノって言うのは基本的に儲かるからできる商売だ。まぁ何事も儲からない商売なんて商売じゃない。儲からなければ、ただの浪費ろうひかボランティアだからな。そして、ちゃんと儲かるように、ここのディーラーは鍛えられている。場の雰囲気を読み取り、培った技術イカサマたくみに流れを作り、客の心理を読む。連日やってくる暇そうなヤツには一度大勝ちさせて勝利に酔わせ、数日かけてゆっくりと回収。狂ったジャンキーには大敗させてあおる。ビクビク怯えるやつにはシーソーゲームを演出して、ゆっくり負荷をかけていく――」


 ブルックベアの説明はまわりくどいのに、例にしてくれるから、不思議とわかりやすい。


「たまにお前らみたいな一発勝負だとかを仕掛けてくる奴にはきっちり勝つ。そうやってここは毎日儲けを出しているのさ」


 丁寧な説明にボクはついそのブルックベアに質問をしてしまった。


「そ、そんなイカサマなんてズルじゃ――」

とボクが文句を言おうとするが、ベアはその大きな手でボクをおそらく指さして


「おいおい、それイカサマは技術だ。お前たちだって、勝てる方法があればそれを実行するだろ? ディーラーはこの不夜城での花形。そんな彼らは一朝一夕で身につく技術ではなく、血のにじむような努力を重ねて挑んでいる」


 ブルックベアの中の顔はボクには見えない。だけど、その声は淡々としていたが、どこかボクを叱るようだった。


「ここは地上じゃない。不夜城の中だ……発言には気をつけたまえよ」

と、最後にボクの無配慮な発言をいさめた。


 確かに、ここは地上ではなく地下……発言には気をつけなければいけない。


「だけど、あっちのダイスはプレイヤーが振ってるし…あっちのボールくじのやつも、ちゃんと当たりが見えるように公開されているよ? あれのどこにイカサマが?」


「ああいうのは期待値計算が少し分かれば誰にでもわかることなのだよ。確率は収束する。一度や二度損をしても、数百回やれば、最終的にはカジノ側が勝つように、ちゃんとできているんだ」


 期待値? 確率が収束? ボクが星晶石で召喚する前に小石で試したあの実験みたいな話かな?


 でも、この話を聞いていると、ボクにはそもそもこの不夜城で勝つなんて、無理な話だったのかも。


「うむ……。だが、まぁ、そうだな。今話したのはあくまで、常識の範囲での話だ。なにか特別な……人より『優れたもの』を持っていれば、だいぶ話も変わってくるがね」


 小さな呟き。ボクはどういう意味かと尋ねようとしたが、今度は答える前に、


「まぁ、いい勉強料になったんじゃないか。これに懲りたらこんなところで遊んでないで、真面目に汗水流して働きたまえ。まぁ、私は絶対にごめんだがね。苦労して働くなんて馬鹿のやることだ」


 ブルッグベアはそう言い残して、その場から離れて行こうとする。


ひねくれた子供じゃのう。ちょっと顔が見たくなったぞ。どれ、その被り物を取ってやる」

 龍之介がブルックベアの着ぐるみ頭を手で掴む。


「やめたまえ。やめたまえよ。そいつはマナー違反だ。ここのルールは守りたまえよ」


 そして、パンツ一丁の男と着ぐるみブルックベアのじゃれ合い始まった。


「でも、この話が本当なら姉さんも――」


 そう。まだ姿が見えないが姉さんもこいつら同様に身ぐるみを剥がされているんじゃ……。


 いや、いや。あの姉さんが、こいつらみたいに我を忘れるはずが――


 いや、でも姉さんはお金に執着心があるし、馬車の時のギャンブルみたいに、負けず嫌いなところもある。だから、失ったら取り戻そうと熱くなるのかも! もしそうだったら……


「おい! あっちでやってる女がすごいことになってんぞ!」

 一人のデュラハン(首なし騎士が声を上げた。


「マジかよ! 女ってさっき見た、あの色っぽいだよな!?」


 色っぽい獣耳メイドって――まさか!


「まずいのう。ニーナがワシら同様に身ぐるみをはがされたら――」

 いつの間にか、あのブルッグベアを解放した龍之介が、パンツ一丁で腕を組んで呟く。


「間違いなく、このカジノの連中は全員生き埋めにされるぞ……」


「いやそっちの心配!? 確かにあり得ない話でもないけど!!」


 馬車広場で生き埋めにされた龍之介の姿が思い出される。


「たしか、ニーナ様はカード勝負の卓『クラウンカード』の卓に着いておりました。

 あのゲームは、ディーラーとプレイヤーの心理を読み会う手役てやく勝負――まずいですね」


 さっきのブルッグベアの話が本当なら、ディーラーっていうのはみんなイカサマをしている。


 そんな相手と勝負なんてしたら、姉さんは――


「身ぐるみをはがされる前にニーナを俺達で助けるしかねぇみたいだな」


「まったく、しょうがないヤツじゃのう」


 いや、お前らに助けられるものなんてないよ! 全員ほぼ裸だし!


 サーシェスさんの言っていたカード卓には、大勢のギャラリー。

 ボクは小柄な体を活かして、そのギャラリーの隙間を、うように進む。


 一方、龍之介達は――


「きゃあ! 変態よ!」「触らないでゴミ虫!」「私にそんな趣味はない!」

と後方で、大衆にボコボコにされているようだ。


「もう……やめてください……これ以上されると――」


 恥じらう女の人の声――も、もしかして姉さん!?


「ちょっと通してください! 姉さん! 待ってて! すぐに助けるから!」


 ボクにはまだ金貨が残ってる! それでなんとか許して――



 大衆をかき分け、長い長い、人のトンネル抜けた先には



「いいえ……ダメです。です」


 テーブルに大量に金貨を侍らせ、今まさにディーラーを丸裸にせんとする、姉さんがいた。


「姉さんめっちゃ勝ってるんだけどぉぉぉぉ! すっげぇ金貨が積みあがってんだけどぉぉぉ! あとディーラーの人が軒並み丸裸にされてんだけどぉぉぉぉぉ!」


「「「もう勘弁してください」」」

と声を揃えて男のディーラーがパンツ姿で涙を流し、頭を垂れる。


「私は容赦しません。倍プッシュです。早く、カードをオープンしてください」


 あとなんか鼻とアゴがとがってる! みたことないよ! あんな姉さんっ!


「うぅ……」


 そして今まさに勝負していたディーラーの人がカードをオープンし、それに合わせて姉さんも手札をオープンする。


「すげぇ! フルスコア(手役で四番目に強い役)! またあの姉ちゃんが勝ったぜ!」


 たくさんのギャラリーが姉さんの勝利に歓喜し、雄叫おたびを上げる。

 どんだけ勝ってんだよ姉さん!


「これに懲りたらあんなことイカサマしないことですね。次にやったら――不夜城ごと潰しますよ」


 大量の金貨を用意された大袋に掻き込み、鋭い目で威嚇いかくすると、


「「「す……すいませんでした!」」」


 声を張り上げ精一杯に謝罪を述べた後、半裸のディーラー達は糸が切れたように放心状態でその場にへたり込む。


「姉さん凄すぎるんだけどぉぉぉ!ディーラーの人のイカサマ見破って、逆に丸裸にしたんだけどぉぉぉぉ!」

 ボクも思わず大声を上げてしまう。


 そんなボクに気付いた姉さんが、いつもの柔らかい表情タッチに戻り


「ヘタ! やったわよ! 金貨をこんなに貰えたわ! 私なんだか怖くなってきちゃったわ!」


 いや、もう姉さんが怖いよ。あんな姉さんの顔みたことなかったもん! 別の世界の住人キャラクターだったもん!


「ニーナ! 早まるんじゃなかっ!」

とようやく龍之介がギャラリーをかき分け、ボクらの元に辿り着いた。



「「…………」」



 唯一のパンツすら失って――



「きゃぁあああああああああああああ! 変態いいいいいいいい!」

 そして龍之介は再びギャラリー後方まで吹き飛んで――星になった。



「ニーナのおかげで服も戻ってきたし……いやぁ、よかったよかった」

「良くありません! なんであなた達全裸になるまでやってるんですか! 全員馬鹿なんですか!?」


「いや、ディーラーの人を裸にしてた姉さんに言えるセリフじゃないよね」

 龍之介達は失った服を姉さんのおかげで、取り戻した。


「俺らの負けまで払ってくれて、わりいな……」


「私の服まで取り戻してくださり……感謝の極み」

と虎二さんとサーシェスさんも姉さんにお礼の言葉を述べる。


「いえ、お二人にはこの場所を教えていただきましたし――それに……」

 姉さんは並べられた金貨を束にして、その成果を見せる。


「見て下さい! 金貨二千五百枚まで増やしましたよ! これだけあれば、十分やっていけるんじゃないですか?」


 ここは、不夜城の特別個室。カジノで大勝ちしたVIPと呼ばれる人たちが与えられる特別な休憩室らしい。


「……まぁ、それだけあれば、もちろん十分なんだが――」

と虎二さんがなにやら気遣わしそうな声を出す。


 ボクは何かあるのかと尋ねようとすると、先ほどまで柔らかい羽毛のソファで寝転がっていたセルヴィアが不意に起き上がり、扉を見据える。


「お前かい? ワタシの店でずいぶん派手な勝ち方をした奴って言うのは」


 そこから誰かが入ってきた。それは足下まで覆い隠した、ヘビ柄の着物を着た老婆だった。


「なんじゃお前さんは――?」

「――やっぱりこうなるよな」

と龍之介と虎二が金貨を数えていた姉さんをかばうように、老婆の前に立ち塞がる。


「ワタシはこの不夜城の夜王――バラビアだよ。ワタシの城で、ずいぶんとやりたい放題やってくれたじゃないのサ」


 老婆は、イタズラをした子供を咎めるような物言いをする。


「私はただイカサマで金貨を巻き上げようとしていた人におきゅうえただけです」

 姉さんは反抗し、ボクらの正当性を訴える。


「――言うじゃないのサ。アンタ、キチン村のニーナだろう?」


「なぜ……それを……」


 ボクらの素性が知られている!? まだここに来て数時間しかたってないのに……。


「なんでも、あのヘイザードから金を奪ったそうだが――まさかその金貨でここに来るとはね」


 しかも、バラビアはなぜかヘイザードとのことを知っている。もしかして……


「なんじゃ、お前さんあのヘイザードの仲間か?」


 ヘイザードは王都の奴隷商人だ。あいつならこの不夜城の存在を知っていてもおかしくない。これだけ金貨がやりとりされる場所だ。あいつがここに訪れないとも考えにくい。


「馬鹿なこと言うんじゃないよ。あいつはワタシの敵サ。上のナイト共が処刑する前に、ワタシがこの手で殺してやろうと思っていたくらいだよ」

 な、なんだ……ヘイザードの仲間で復讐しにきたわけじゃないのか。でも、それなら――


「だけど、アンタら……そんなに大量の金貨を持ってどうする気だい?」


「そんなの、お前には関係ないだろ!」

 大勝ちしたボク達にちょっかいをかけるバラビアに、ボクも反抗する。


 ボクにもなんとなくバラビアが何をしようとしているのかわかってきた!


「元気な子供だねぇ。まっ、確かに手にした金貨で何をするのか、ワタシには関係無い話サ。それはそうなんだけどねぇ、ワタシにも『面子めんつ』がある。このまま、好き放題されて、『タダ』で帰すわけにはいかないサ」

 やっぱりそうだ――こいつは、ボクらの金貨を取り返そうとしてるんだ!


「なんじゃ、お前さん……ここでひと悶着起こそうっていうのか?ワシは別に構わんぞ」


 うん、大丈夫。ボクらにはシュヴァリエが二人も味方してくれている。それをこいつに教えてやれば、すぐにでも態度を改めるはずだ。


「シュヴァリエ持ちとドンパチしようなんざ思ってないよ」

 バラビアの目が鋭く、そして怪しく光る。


「……龍之介達をシュヴァリエだと知ってる!?」


 どうしてそのことを知ってるんだ? 龍之介がシュヴァリエだと知ってるのはボク達と村の人……そしてヘイザードしか知らないはずなのに。


「そこで、もう一勝負しようじゃないのサ。あんたが勝ったら、金貨でも何でも、好きなだけ持って地上に出ればいいサ」


 バラビアは着物の裾から煌びやかな装飾の付いたパイプをくわえ、火をつける。すると吐いた煙が、まるで生きた蛇のように、白く長い煙がウネウネと空中をただよう。


「だけど、負けたらその金貨――全部置いて帰ってもらうよ」

 ボクら全員が緊張する。


 負けたらあの金貨すべて――そんなの――


「ボクらにはなんの得もないじゃないか!」


 叫ぶように訴える。だけど、バラビアは表情一つ崩さない。むしろ、余裕たっぷりに


「いやなら拒否してもいいんだよ。だけど帰り道はわかるのかい? 地下の通路はまさに迷宮。地上の天候や水路の切り替え――帰り道は日ごと、時間毎に変わるやっかいな代物だよ。そのおかげでこの地上の連中にはバレないわけなんだがね」


 ボクは、ここでようやく理解した。


「この迷宮を理解しているのは私だけなんだよ」

――ボクらは、はじめから蛇の巣に迷い込んだネズミだったんだ!


「ったくとんだ業突く張りの婆様じゃな」

 龍之介が拳を固める。


 もう残る手段は、この人をふん縛って、帰り道を吐かせるしか……いや、この人が暴力に屈するとは限らない。もし、嘘を教えられてしまえば、ボクらは永久に地上を出られなくなってしまうかもしれない。


「それとも、勝負する度胸もないのかい? 臆病で弱虫な小娘だねぇ」


 どうしよう? 案内人なしで、運任せであの迷宮を進んでみる? それとも……


「――わかりました。勝負します」


 答えたのは、意外にも姉さんだった。


 ボクらは振り返り姉さんの顔を見ると、見たこともない怒りの表情をした姉さんがバラビアを睨み付けていた。


「その代りはっきりと約束してください。私達が勝ったら無事に地上に帰すって」

 姉さんの発言にボクは混乱した。


 そんな! こんな勝負、挑む理由なんてどこにもないじゃないか!


「いいね、約束してやるよ。ワタシに勝てたなら、責任を持って、その金貨を持ったアンタたちを無事に地上に帰すサ」


 バラビアは自信満々にボクらに誓う。



「でも、アンタらが勝つなんてありえないサ」

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