東京で出逢ったのは十年前に死んだ娘と呪術師の父。現代伝奇ロボットノベル
【カクヨムコン4 最終選考進出作】
2028年東京、そこは神道系呪術教団と公安警察特殊部隊が日々抗争を繰り広げる魔都だった。
法では裁けぬ呪術犯罪に立ち向かうべく組織された公安は、決して人に知られる事なく教団の拠点と構成員を葬り去って行く。
銃には呪いの弾を、
手榴弾には召喚術式を。
そんな近代化された”現代呪術戦”の戦場に身を投じる一人の公安警官がいた。かつて娘を不慮の事故で失った男は、呪術戦の果てにいつか彼女と再会する日を夢見て戦場をひた走る。
そしてある任務の果て、遂にその時は訪れた。
植物の異形と化した娘と再会した瞬間、人生の歯車は再び動き出す。
「全部パパが殺してやるからな」
裏切れ、殺せ、命を削れ。
全ては人でさえなくなったただ一人の愛する娘のために。古来より伝わる神木製の巨大人型兵器《ロボット》と共に父の孤独な戦いが始まる!
法では裁けぬ呪術を武器に、男は東京のすべてを敵に回す――これは明けぬ夜を駆ける父と娘の物語。
魔都東京にて神道系現代呪術戦が幕を開ける!