ep15/36「斃すべき者」

 絶妙な間合いで繰り出されんとする一撃が、張り詰めた大気を焼き焦がす。

 あの鬼火を散らさなければ、喰われるのはこちらだ。刀身からゆらりと立ち昇る青炎を目にして、幻也ゲンヤは直感のままに操縦桿を弾いていた。


「散らせ、神呪兵装〈神薙かんなぎ〉!」

『焼け、神呪兵装〈御木之生太刀みけのいくたち〉!』


 直後、辺り一帯を蒼白い鬼火が埋め尽くしていた。

 大弓刀から剥がれた炎は、振り抜かれた軌跡に沿って呪いを撒き散らす。

 神薙を発動させた〈御霊みたま〉によって、呪いの奔流とでもいうべき炎は真っ二つに裂かれていた。支流に分かれた川のように伸び行くそれは、遥か後方数百mに亘って雑草の一本さえ残さずに枯らし尽くす。


 ――――やはり致死性の呪いか!


 膨大な物理的圧力に押され、機体はたまらず吹き飛ばされていた。空中で咄嗟に姿勢を立て直すも、白い敵影はなおも執拗に追いすがって来る。

 故に飛び込んだのは、総武本線路線地帯。

 左右をビルに囲まれた地形はまるで谷のよう。〈御霊みたま〉はほとんど飛び込むようにして午前三時台の無人線路内へ身を投じていた。


「奴は」


 遠いサイレンの音はビル壁面で反響し、敏感になった鼓膜を震わせる。〈御霊みたま〉はゆっくりと首を巡らせ、辺りを銅鏡で見渡していった。

 終電はとっくに終わっている。保線作業にあたる人影も見当たらない。無人駅のホームを見ても夜明けまでは人が来ないだろうと思えた。


 ふらふらと歩み出した〈御霊みたま〉は、線路沿いの取り壊し予定ビルに身を寄せる。

 仮組みの高所足場を縫うようにそっと伸ばした手は、掌に幻也ゲンヤを乗せたまま二階に差し込まれていた。


「アラト、奴の言葉はどういう意味だ……」


 掌から降りた途端、幻也ゲンヤの身体はぐらりと傾ぐ。もはや立っていられなかった。すっかり壁紙を剥がされ、解体を待つばかりという大部屋の床が彼を迎える。

 ぽたり、と落ちた汗がコンクリートを滲ませた。


 ――――これほどの負担がかかるとはな。


 止まらぬ悪寒が指を震わせ、脈動に合わせて赤く濁った視界が霞む。初めての長時間戦闘で酷使した身体は、既にあちこちが灼熱しているようだった。

 だが今は、骨折の痛みさえ生温い。

 声なき悲鳴を噛み殺すと、幻也ゲンヤは骨の内に針金を通されているかのような痛みを堪えていた。体内から聞こえて来るのは、ぴき、ぴきりと身体が根に蝕まれる音に他ならない。


 呪操槐兵とは神木の塊、木質化呪術を積極的に利用する人型だ。

 だから槐兵に乗れば乗るほど呪いは進む。当然の結果だった。


「ぱぱ、だいじょうぶですか?」


 気が付けば、傍らにはかなえの幻が現れていた。

 幻覚剤の作用などとっくに切れたはず。それだというのに再び見えるようになっていた彼女に覗き込まれ、幻也ゲンヤは我ながら情けないものだと微笑みかけようとする。

 泣き出しそうに眉を寄せる表情など、これ以上見ていたくない。10年前で止まったままのかなえは、笑顔が似合う娘だった。


「弱くてごめんな、心配をかけて」

「ぱぱ……」


 この夜は一体何度、うつつまぼろしの狭間を行き来すれば良いのだろう、と。跪いた幻也ゲンヤはかなえの幻に手を伸ばす。

 しかし、彼女は唐突に霧散していた。

 頭を撫でようとした手は空を切り、腹部を境に分断された幻の残像を追う。上下に裂かれたかなえは驚いたような表情を浮かべると、哀しそうに微笑みかけて来た。


「ごめんなさいです、また――――」

「かなえ!」


 こちらへと伸ばされた小さな手が、消え去って行く。

 違う、そんな笑顔が見たかった訳じゃない。もうとっくに死んでいるはずの娘の幻に過ぎないとしても、それでも胸には耐えがたいほどの痛みが走っていた。

 フラッシュバックするのは、かなえが死んだ瞬間の記憶。


「またか……!」


 もう目の前で消え去る光景など、見たくはなかった。宙を見つめたまま打ちのめされる幻也ゲンヤは、こちらに新たな視線が向けられている事に気付いた。

 敵だ。しかし、どろりと無力感を詰め込まれた身体は上手く動いてくれない。


水鏡みかがみ幻也げんや。それはただの幻覚ではない、貴様を依り代にして降ろされた生霊の類だ」


 窓の外からこちらを見つめる〈影光ようこう〉が握っているのは、たった今、幻を斬り捨てたらしい大弓刀の一振り。

 アラトにも幻が見えていたのか、あるいはそうと見せかけたデタラメなのかは分からない。分からないが、幻也ゲンヤにとってただ一つ確かなことがあった。


 ――――お前が何を知っている。


 既に生殺与奪を握られているはずの身には、しかし、血管を焼いてしまいそうな熱が巡っている。

 かなえの死を持ち出された怒りが、痛みで曇った脳裏を埋め尽くす。道路に曳かれた血痕を、容易く撥ね飛ばされた身体を、何一つ見たことも無い男が軽々しく口にしているのだとしたら、それは侮辱にも等しい。


「生霊だと? 俺を惑わすのか、貴様は」

「専門家だというのに、冷静さを欠いて判断を誤るか」


 痛みにも勝る執念で立ち上がった幻也ゲンヤは、真っ向から白き槐兵の顔布を睨みつける。手にした拳銃の重みは一段と増して行く。

 その時、敵機の胸当てがぱっくりと割れた。

 コックピットを開け放った〈影光ようこう〉からは、一人の男が姿を現す。

 街灯を弾く白い袈裟に白い仮面。第三位教団幹部アラトは、事前情報にあった通りの容姿を惜しげもなく晒していた。


「貴様、何のつもりだ」

「話がある」


 軽々とオフィスへ跳躍して来たアラトは、何事も無かったようにその場で足を止める。幻也ゲンヤは銃を構えながら、男の一挙手一投足に神経を尖らせていた。

 聞いていた通りに、若い。

 教団屈指の実力者として名前を並べるアラト。十代後半にも思えるしなやかな身体には、張り詰めた猛禽の気配が秘められている。

 相対しているだけで、グリップに握る手には汗が滲み始めていた。


水鏡みかがみ幻也げんや、お前にはイチイを殺してもらう」

「……粛清を外部に任せる、そういう訳か」


 その通りだ、とアラトは無機質な声音で続ける。


「イチイは古き呪術に憑かれるあまりに、〈神籬社ひもろぎしゃ〉の統一方針に背きつつある。そして今夜執り行われた復活の儀は、こちらとしても望んでいない。故に我々はイチイの儀式情報、そして機体情報を公安に提供した――――尤もここまでやるとはボクも知らなかったが」

「証拠はあるのか」

「犬山という男に聞き覚えは? 恐らく貴様はその男から、呪操槐兵〈氷雨ひさめ〉に対抗する為に必要な武装を受け取ったはずだ。何故、そんなに都合よく装備を調達できたと思う?」


 当然、思い当る節はあった。

 まるで幻也ゲンヤの心を読んだかのように、アラトの仮面は窓の外へと向けられる。一体何を見つめているのかも分からない視線の先には、対呪物ライフル砲を背負う〈御霊みたま〉が佇んでいた。


「知っているだろうが、神木を採取できる山はごく限られている。その90mm呪装徹甲弾の原木は、我々から公安に提供したものだ」

「そんな回りくどい真似をする必要がどこにあった」

「呪術戦に長けた〈氷雨ひさめ〉と相性が良いのは、対呪術戦に特化した〈御霊みたま〉しかいない。あれらは真逆の設計思想だ。それ故に倒せる可能性があるのは貴様だけだと判断した」


 〈神籬社ひもろぎしゃ〉の実力者が一人、第三位教団幹部のアラトが発したとは思えぬ言葉だった。が、いくら注意を払ってみたところで、白い仮面の下に潜む真意は読み取れない。


「幹部一人を葬る為に神木を差し出すとは大した取引きだな。止めたいのならお前たちが止めればいい」

不可能だ・・・・、イチイはもはや呪術戦では我々の手に負えない。止めなければじきに制御出来なくなるのは目に見えている。それにこの腕だ」


 一体どこから取り出したのか、アラトはいつしか無骨なアタッシュケースを掲げ持っていた。幾枚もの呪符によって厳重な封印が施された蓋は、鍵を外された弾みでがちりと口を開ける。

 中に収められているのは、人の腕だった。

 四角い琥珀に封じ込められた腕は、いっそ痛々しいまでに華奢で柔らかな子供のそれを象っている。ぞわり、と幻也ゲンヤの腹で悪寒が蠢いた。


「貴様ならこの腕が誰のものか、分かるんじゃないのか」

「……ッ!」


 その瞬間、脳内でふっと何かが千切れた。 

 ほんの数分前に消え去り、掴めなかったはずの小さな手。かつて手離してしまったばかりに守れなかった、10年間の悪夢で何度見たとも知れない手。

 琥珀に封じ込められている腕は、そんな幻也ゲンヤの記憶を炙り出すには充分過ぎるほどだった。似ていた、あまりにも。


 ――――いいや、見間違えるものか。


 躊躇いなく仮面に向けた銃口を、震える指が狂わせる。指が撃ち殺せと告げている。無音の中に、あまりにも長い数秒が溶け去って行った。

 銃声は遂に響かなかった。睨み殺さんばかりの視線をアラトの仮面に浴びせながら、幻也ゲンヤは唸るような声を絞り出す。


「それをどこで手に入れた」

「公安からだ。この腕は一年前の或る神社襲撃の際、本殿から持ち去られた御神体の一部。人格を宿した神木という極めて貴重な呪物だったが、奪われてしまったきり行方不明だった。先日まではな」

「まさか」


 貴様には身に覚えがあるはずだ、とアラトは仮面越しに告げている。

 その通りだった。一年前にとある神社で繰り広げられた制圧作戦、その末に目にした彼女の姿は未だに微塵も色褪せていない。

 木に侵され、この世ならざる者と成り果てたかなえ。

 あの夜に目にした全ては、現実の光景だったのだ。もはや夢幻かと思い始めていた光景を思い返すにつれ、彼は身体を静かに打ち震わせていった。


 ――――あの本殿で会ったかなえは、やはり……!


 彼女が本当にかなえなのかどうかは、明白だった。

 あれはもはや人間ではないし、かなえは死んだ。死んだのだ。

 しかし、かなえの声と姿でもう一度「パパ」と呼んでくれた瞬間に、全ては決してしまっていた。


 ――パパが……今度こそ、守るから――


 黄泉の向こうから語り掛けてくれたあの瞬間に、咄嗟に彼女と交わしたのは一つの約束。心の何処かでそれに殉じる覚悟をしてしまったから、もう今さら無関係などとは思えない。

 退き返すことなど、出来はしない。


「過ぎたる禁呪に及んだ男と引き換えに、我々はこの生きた神木を得る。この点において利害が一致したからこそ貴様はコマとして動かされた。取引については何も知らされずにな」

「公安が保管していたはずの呪物の一部が、こうして教団に渡されている……それが二つ目の証拠という訳か」


 かなえを捕えているのは公安霊装だ。銃口を降ろした幻也ゲンヤはもう、取引きの真相を疑おうなどとは思っていなかった。


 呪物かなえを閉じ込め、誰が腕を切り刻んだのか。

 そしてそれを引き渡せるのが、一体誰なのか。


 もはや脳裏に浮かぶのは一人の男しかいない。庁舎地下でずらりと並んでいた扉の奥深くに、彼女はあの時も封じ込められていたかも知れなかったのだ。

 思わず噛み千切った唇からは、つーっと血が伝って行った。


「いや、初めから知らせる必要が無かったんだ。貴様には」

「何故だ」


 アラトは表情無き仮面の下で、口元を歪めていた。



 * * *



 アラトが口を開いてから、およそ五分も経っただろうか。幻也ゲンヤは聞かされた事実の数々に、脳髄を苛まれるような感覚を味わっていた。

 足元に散乱しているのは公安内部の機密指定資料。

 既にちりちりと燃えつつある文面は、灰となって行くほどに脳裏へ焼き付けられる。信じ難い、しかし信じなければならない。


「これが全て事実なのか」

「お前が一番よく分かっているはずだ……そして油断ならない奴だな、この間に呪いを掛けて来るとは」


 既にアタッシュケースを仕舞ったアラトは、冷たい声音で言い放つ。

 幻也ゲンヤの首筋には、一筋の汗が伝って行った。


「気付いていたか」

「その身体でボクを誤魔化せるとでも思ったか」


 幻也ゲンヤは銃を構える一方、密かに仕込んでいた人形札を手離した。ひらりと風に押し流される紙片は、ちょうど足の部分が針で貫かれている。

 人形札を媒介とした呪縛は失敗。

 今や術中に嵌っているのは自分の方だ。足先に釘を打ち込まれたように一歩も動けない幻也ゲンヤは、呪詛を返されたのだと悟っていた。


 ――――気付かれない自信はあったんだがな。


 類感呪術の中には、見破られるだけで呪詛が跳ね返される呪いもある。アラトは悠々と近付いて来ると、その左目に指先を伸ばしていた。


「動けないなら丁度いい。その眼、抉るぞ」

「な……っ」


 瞼の裏に差し込まれた指先が、ぬるりと眼窩に滑り込んで来る。痛みよりも先に込み上げて来た嘔吐感を堪える中、第一関節半ばまで入った指は思い切り引き抜かれていた。

 左目の圧迫感が消え失せる。

 ぶちり、と神経組織が引き千切られる音すら聞こえて来る。今度こそ襲って来た激痛に苛まれる身体は、意思とは無関係に痙攣したまま床に屈していた。勢い余って引き千切られた皮膚から滴る血液は、じわりと首元を濡らして行く。


「貴様……」


 あるいはそれから暫く、意識を喪っていたのかも知れなかった。

 生温かく濡れた左手で抑える眼窩には、既に収まっているべきものがない。しかし、不思議と痛みが引き始めた跡をさすってみれば、がさがさと指先に引っ掛かる何かが空っぽの空洞を覆っている。

 カサブタではない。

 傷跡を覆う樹皮だ。


水鏡みかがみ幻也げんや、これで貴様を縛るものはもう何も無い」


 アラトはしばらく掌に転がしていた眼球を、二本の指でぶちゅりと握り潰していた。飛沫が仮面を汚した。

 赤い筋が混じった透明なゼリー。手の上で無残にも原型を失った眼球の中には、くねくねと蠢く白いモノも混じり込んでいる。それはただの寄生虫などでは無い、古くに海の向こうから伝来した蟲術の呪具に他ならなかった。


三尸虫さんしちゅう……だと」

「正確にはその亜種だ、数百年も前に島嶼化を起こして国内に定着している。そして公安がこの蟲を貴様に仕込む時間など、いくらでもあったはずだ」

「眠っていた一年の間にか」


 古神道とは起源を異としながらも、国内呪術文化に根深く寄生する概念の一つ――――寄生型呪具・三尸虫さんしちゅう。人の寿命を縮めるとも、病を引き起こすとも伝えられるそれは、数十年に亘って宿主に寄生するという性質上応用の幅が広い。

 現代呪術戦で用いられた場合にはなおさらだ。眼球に仕込まれた蟲によって、今までどれほど脳を弄られて来たのかも分からないほどだった。


「今は動けないだろうがお前の呪いはじきに解ける。確実に役割を果たせよ、イチイを殺せ」


 用は済んだとばかりに、アラトは背を向けて歩き出す。

 しかし、その足元を銃弾が抉っていた。


「待て」

「お前の事について話せる情報はもう無い。これ以上は自分で――――」

「誰がそんな事を言った」


 執念で立ち上がった幻也ゲンヤは、手にした拳銃を下に向けていた。呪いに縛られた自らの脚を撃ち抜くと、赤い足跡をつけて一歩一歩と歩き出す。

 歩く間にも塞がる傷口。隻眼で狙いを付けた銃口の先には、白い仮面を返り血で濡らしたアラトがいる。


「俺のことなんかどうだっていい。かなえだ……お前はまだ何も話しちゃいない。あのイチイはかなえにも関係していたのか。話せッ!」

「そうだな、もう一つだけ噂話をしてやろう。使役に長けたイチイは、十年前の戦争で呪操槐兵の制御を奪って操ったこともある。外部からの干渉で制御を失った槐兵のいくつかは墜落事故を引き起こし、それらは犠牲者の死因を偽って隠蔽されたらしい――――ここまで言えば分かるか?」

「その中には子供もいたのか」

「そこまでは知らない。これで充分だろう?」


 かなえを殺したのは、あるいはあの術に狂った老人だったのかも知れない。だらりと力なく銃を降ろした幻也ゲンヤは、しばし天を仰ぐように佇んでいた。

 左目を失った代わりに、これまで見えなかったモノがはっきりと見えてくるようだった。誰が敵かなど、初めからシンプルだったのだ。


「ああ、充分だ。もう迷わなくて済む」


 かなえと生きる邪魔をする者全てが、敵だ。

 たとえ相手がどれほど呪術に長けた天才であろうと、圧倒的な強さを誇っていようと、数に勝っていようと何も変わらない。


 幻也ゲンヤは酷使した身体を引き摺るように、窓辺へと向かう。遠き街灯りを遮って黒い影を落とす愛機、その漆黒に艶めく甲冑へと足が吸い寄せられて行く。

 呪いに侵された人型という意味では、今や〈御霊みたま〉と幻也ゲンヤは何も変わらぬ同類だった。ようやくその意味に気付いてしまったから、不思議と彼の口元はほころび始めていた。

 同類だからこそ身を委ねられる。信じなくとも共に征ける。


お前は俺だ・・・・・、〈御霊みたま〉」


 仇に罪を償わせ、過去に決着をつける為に。

 かなえを助け、歩めなかった明日を繋ぐ為に。

 斃すべき者を見据えた男の戦いが、始まろうとしていた。

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