概要
緑の島で潮風が二度目の恋を運ぶ
学生生活最後の夏。輝久は離島で1カ月を過ごす。その島は輝久が生まれ、小学校低学年まで育った土地だ。そこで高校生の渚と出会う。
輝久は渚と触れ合ううちに、そして思い入れのある夏を過ごすうちに、高校生の時の儚い恋を回想する。すると輝久の中で徐々に重なる渚と思い出の人。輝久は戸惑いながらも渚との距離を縮める。
輝久は渚と触れ合ううちに、そして思い入れのある夏を過ごすうちに、高校生の時の儚い恋を回想する。すると輝久の中で徐々に重なる渚と思い出の人。輝久は戸惑いながらも渚との距離を縮める。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!美しい夏、重なっていく「儚い恋」「新しい恋」
大学四年の「テル」こと宇多村輝久は、学生時代最後の夏を生まれ故郷である離島で過ごす。
そこで出会った少し大人びたところがある少女・朝霧渚。彼女と夏を過ごしながら、テルは「大切な人を失った四年前の夏」を思い出していく。潮風が吹く島での新しい恋が、山颪が吹く街での儚い恋に重なっていく。
一般文芸ほど重くはなく、ラノベほど軽くはない「ライト文芸」の名作になりつつある作品だと思います。
じっくりと描かれていく日本の夏。青い海に浮かぶ緑の島、夏野菜の艶、ホースからほとばしる水、そこにかかる虹……。一つ一つの情景が鮮やかに目に浮かび、上質な日本映画を観ている気分になります。
過去と現在、それぞれ…続きを読む