「よくできた妹は、人工知能と区別が付かない的なー」

「そして人生という名の怠惰と悔恨にまみれた自意識に酔わない？」

「最期に織りこんだ、意匠も、情緒も、分かりません」

「この先端が描く軌跡は、神風せめぐ双蛇の結界でございます」

「ぶっちゃけワンチャンあるわ」

「三年前の私の運命の亡霊を」

「……いつもどこでも傍にいてくれるって信じこみたい心があって……」

　あるいは街に吹いて絡みあう双蛇が視た夢

「この病室を出る頃には」

「灰になっていく現実を見なくてすむからな」

「誰しも銀河の一つや二つは、心に秘めているものでしょう」

「嵐になるでしょう」

「やっぱり泣いちゃうと切なくて」

　四方八方を覆いつくす幻想の名は

「お前はこれを悪夢と嗤うのか」

「俺は無力だ」

「わたしの憧れは、一度叶ったんじゃないかなって」

「もう……友達だなんて思ってませんから」

「ガラス細工みたいにキラキラしていて」

「宇宙人だったにゃあぁああ」

「どうして僕はこうなんでしょうか」

「アンスコだから、だいじょうブイ」

「世界には、手の届かないものがあって」

　さよならキラキラの日々

「ま、お仕舞いは突然に」

「それ、合法なクスリなんです？」

「もう、お兄ぃのえっち♡」

「ソコノ隠シドア、開ケル？」

　幻灯織りなす水晶砕けては

「大人になったわたくしを探してみせてください。ねっ」

「わたしのロマンは、そういうのではないので」

「誰も働かなくていい未来のためなら、ボクはいくらだって働くよお」

DELETEME.mp3

「恥ずかしながら、そろそろ社会の役に立ちたい、です」

「ロックでよろしいでしょうか」

「むかしむかし伊宮の街に、天から堕ちた半龍がおったそうな」

「五十年経っても、鍾乳洞ってのはろくに成長しねえもンだな」

　酔い結ぶ在りし日の像

「ほら、そこの水晶が、女の子を投影して」

「ずっと待って、ずっとずっと待ちつづけて」

「漁師兄リング？」

「わたくしが殺しそこねた、哀れなお姉様」

「なんか熱気が凄くて、すごかったです」