緯糸ひつじ

　ゆあんさんの企画「筆致は物語を超えるか」に参加してる作品です。 ■ストーリー 海外へ行くことが決まったナツは、幼馴染のハルを思い出す。 身長を比べあった桜の木に赴くと、あの日…

小説を書き、小説を読む――。 そんな共通点から集まるようになった高校生の四人組。 彼らの物語はどう完結するのだろうか？ 物書きたちによる青春ラブストーリー。

量子プログラマ・クロエの元にある有名な賞の委員会から物理学の危機という大それた調査依頼が舞い込んだ。公開２ヶ月で撤回された曰く付きの論文。著者はクロエを捨てた母だった。内容は超伝…

夕方に青くなる部屋に住む月子と、そこに通う星（せい）。２０歳年上の月子との日々とその先。

深夜のバイト帰り、大学生の夏越逸矢は踏切に寝そべる女子大生の姿を見つける。 彼女は夏越が密かに思いを寄せる十影咲季だった。 咄嗟に彼女を救い出したが、どうやら『失恋』が原因で自殺…

【ブンゲイファイトクラブ３　応募作】 見事落選してしまいました。作品供養です。

――地上にしかいられない。空を見ても、何も見えない。ビルからジャンプすることでしか、どこか行ける気がしない。そういう、子供じみた感傷なんだ。

"健全"な三角関係にはなれなかった少年少女の話。いっそバチバチやり合えたら良かったのにね。 「学生時代好きな人がいたけど、あの人には自分より相応しい人がいるとか、これはLove…

酒を飲んで良い機嫌で辿る帰路、そんな英靖の前に猫がひょっこり現れた。 猫が嫌いな彼は脅しつけるつもりでえいやと空き缶を投げると、あわれ猫は驚いて瞬く間に逃げ去ったのだったが、そこ…

夢見る僕と不条理の姫君、あと鬼。

　県立高校ヨット部の練習中、衆人環視の海上でＯＢが殺された。この日、取材でハーバーに訪れていた新聞部の私とそうちゃんは事件に巻き込まれてしまう。 　犯人が捕まらないまま迎えた翌日…

ペット探しの依頼を受けた探偵が、延命艇から発信するメッセージ。 【Twitter企画タグ：#四題茶会】 お題 ・迷宮 ・綺麗ならいい ・探偵 ・チェックメイトだ ※この作品はTw…

アルファベットのＧを粗末に扱ったために、誰にも使われない二十七番目のアルファベットになった少年の話。 ※この作品はTwitter(@ojitw)・カクヨム・アルファポリス・小説家…

　夢月七海さんの自主企画、「同題異話・４月号」に参加している作品です。 　埃くさい危険な街で、僕と彼女は出会った。それは些細な出会いで。お互いのことを深く知ることができない、…

【第８回ハヤカワSFコンテスト二次選考作】　毎日22時更新 　2070年、太平洋上の人工都市国家パシフィカは犯罪密度の非常に少ない合理的な社会となっていた。人間の行動・意志決定…

【2020.08.15 公式HPを作りました…！詳細は「あらすじ」の最終段落を御覧ください】 　お姫様の口づけは、蛙を王子へ戻す 　王子様の口づけは、姫を千年の眠りから覚ます …

インドに落下した謎の隕石により「普通よりもズレてしまった」世界。日本においても、ありえざることが日常になっていた。そんななか、普通の男女が普通の幸せを求めてプロポーズをしたのだが…

　生活安全課防犯係。警察組織の中でも「なんでも屋」と揶揄される、忙しい割には全く日の目を見ない部署。 　それは「誰も進んでやりたくないけれど、でも誰かがやらなければならない仕事」…

　テレポーターと非テレポーターの抗争は、2020年、最強のテレポーター〈ゼウス〉の活躍で終幕を迎えた。そして〈ゼウス〉は終戦の証として木星の衛星エウロパを地球の衛星として迎え、姿…

ほろり、と人形は涙を流し、わたしは念入りに舐めとってやる。それから、いつものようにキスをするのだ。彼女の、永遠を祈りながら。今日も明日も、変わらず昇る、あの太陽に祝福されて。 …

これはやっぱり良くない小説だと思えてきた。ごめんなさい。

弟が入院するとの知らせを受けて、兄はKindleの中身を整理した。 （第一回イトリ川短編小説賞　大賞受賞作品） （お題『たったひとつの望み』）

僕は生まれつき頭の回転が早かった。でも、空回りする自分のことは大嫌いだった。

『偽教授宇宙杯』に向けて書きました。 これはSFなのか…？　ジャンルがよくわからなくてすみません。こどもの気持ちに戻りつつ書きました。

かつての恋人、沢村瑞希が「予言」した通りに、成功を手にした梅村伸治。 しかしその時、瑞希の存在が皆の記憶からなくなっていることに伸治は気がつく。 　自分が今いるこの未来は、瑞…

雑誌の編集者は、特集記事のネタを求めて、遥か遠くの星へと降り立った。 そこに住まう人々は、皆が笑顔だ。 その笑顔が、○○かつ△△で××な暮らしを実現している。

スノーボールアースの終末＆再生ものです。 二人称に挑戦してみたくて、書きました。 3600字ほどの掌編ですので、お気軽にどうぞ♪

※昨今のコロナ禍を思わせる描写があります。不謹慎、不快と思われる可能性がございますのでご注意ください。 僕はばーちゃんとふたり、この島に暮らしている。 生まれてからこの方、一度…

はるか昔、人類は宇宙に進出し様々な姿となった。そのうちの一つは宇宙空間の無からコンピューターを作り、その中の仮想空間で暮らすというものだった。「私」はそんな人類の末裔の一人であり…

歴史上一度だけ、我々が邂逅を果たした奇妙な島。垣間見える「何か」を求めた、文化人類学の権威である熊野教授のエッセイを、雑誌「文学と歴史」より抜粋。

アイドルがブチキレて街を破壊する

※注：本作品はテレパシーを題材にしたSF小説ですが、一般的な小説のルールを逸脱した手法で書かれている箇所があります。お読みいただく際は予めご了承ください。 ◯カクヨム金のたまご…

　僕には双子の姉がいた。誰よりも可憐で美しかった姉は、“男になりたい”と、いつも口癖のように呟いていた。 　僕はなぜ、姉さんがそう口にしたのかを知っている。姉がその言葉を紡ぐとき…

宇宙の片隅で起こった生存と死へ、私のSFバージンを捧ぐ。 (第二回こむら川小説大賞　謎のストクリス賞受賞作品） (テーマ: 擬態)

はたして未来に芸術は存在するか、みたいな話。 ※七瀬夏扉様ご企画の〈カクヨム計劃トリビュート/〉に参加しております。

　ゆあんさんの自主企画「筆致は物語を超えるか」に参加している作品です。 ＞あらすじ 　宇宙より飛来した隕石。それに付着していた、とある植物のタネ。それは次第に増殖し、地球を侵…

オリオン座流星群の夜、少年はお姉さんとの輝ける未来のため、星に願いをかける。 【Twitter企画タグ：#三題茶会】 お題 ・オリオン座だけが見ていた ・風花が舞う ・かじかむ指…

　なんでわたしたちはモノを作るのだろう。表現することを捨てられないのだろう。 　傷ついて苦しんで、なお惹かれてやまない芸術という深淵。とらわれてしまった人たちはどのような生をた…

今朝になって突然現れた店。マスター(？)は「あなたの居場所」だと言う。家庭と仕事と自分の必要性。ほっと一息付くためのお話。 【Twitter企画タグ：#三題茶会】 お題 ・進化の…

遠くへ行くことが怖い。広大な海が怖い。それでも青への憧れはやまない。今はまだ足を踏み出せないかもしれないけれど、いつかは。 【Twitter企画タグ：#三題茶会】 お題 ・風を呼…

私は音楽が好きだ、なんて思って音楽の専門学校に入るのだけど入って数か月で「あ、私音楽好きじゃねーな」と悟ってしまう。 私の好きってろくなもんじゃない。 でも呪いの漫画か流行って人…

カクヨム3周年記念選手権　2日目

ヘレン・ケラーが三重苦にもめげずに仕込み杖で人々を斬り伏せていきます。

上野発、青森行――夜行列車「はくつる」。 夕刻の車窓からは、明るいビル群が流れていった。 それが今は、雪に覆われた東北の田畑が流れていく。 男と少年、二人を乗せた「はくつる」…

人工子宮が普及した今、母になる自信を持つのは難しいみたいだ。 ガラスの向こうに我が子を見る。平らなお腹は実感を与えてくれない。新しい生活はまだ、少し遠く感じた。

　不良教師を自称する秋田は、前任の産休の絡みから、年度の途中でクラス担任を受け持つこととなった。 　そのクラスにいたのは、人と少し違う生き方を強いられている、春川桜子という女子生…

§:「keteric ominbus」 1:「ラズライト・ダウン」 遠い未来。言語生命体「冠」が地球人類の医療・電子端末を食い破って繁茂し、ヒトは絶滅した。 「冠」への対抗手段…

創作讃歌