概要
日常に転がる小さな不可思議をひとつご紹介しましょう
酒を飲んで良い機嫌で辿る帰路、そんな英靖の前に猫がひょっこり現れた。
猫が嫌いな彼は脅しつけるつもりでえいやと空き缶を投げると、あわれ猫は驚いて瞬く間に逃げ去ったのだったが、そこには慌てた猫が置き忘れた手袋が転がっていた。
『我儘の彼岸:柚木呂高短編集』より
猫が嫌いな彼は脅しつけるつもりでえいやと空き缶を投げると、あわれ猫は驚いて瞬く間に逃げ去ったのだったが、そこには慌てた猫が置き忘れた手袋が転がっていた。
『我儘の彼岸:柚木呂高短編集』より