概要
彼女の胸のざわめきを少しでも落ち着かせることができるのなら、僕は。
"健全"な三角関係にはなれなかった少年少女の話。いっそバチバチやり合えたら良かったのにね。
「学生時代好きな人がいたけど、あの人には自分より相応しい人がいるとか、これはLoveじゃなくてLikeかもとか、自分は今の立ち位置で満足してるとか、何かと自己を正当化する理由を並べて結局告白しなかった。で、今はそれを"美談"として受け止めようともがいている」人が読むと軽く死ねる作品。
カクヨムに投稿した作品の中でも群を抜いて"痛み"に溢れているので、読了したことを応援コメントか何かで伝えてもらった暁には、その忍耐を褒め称えます。
「学生時代好きな人がいたけど、あの人には自分より相応しい人がいるとか、これはLoveじゃなくてLikeかもとか、自分は今の立ち位置で満足してるとか、何かと自己を正当化する理由を並べて結局告白しなかった。で、今はそれを"美談"として受け止めようともがいている」人が読むと軽く死ねる作品。
カクヨムに投稿した作品の中でも群を抜いて"痛み"に溢れているので、読了したことを応援コメントか何かで伝えてもらった暁には、その忍耐を褒め称えます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!踏みとどまる者へ
海のある町で綴られる、理想的な男である先輩と、その恋人である「苦手なタイプ」の女子と、にもかかわらず彼女に惹かれていく僕の、三角関係にすらなれない三角関係の物語。
自分の気持ちをひたすらにごまかし続ける主人公。なぜいつもいつも踏みとどまる方を選ぶのか。裏側へ裏側へと思考が動くのか。それは自虐的であるとともに自己防御のようにも映ります。
けっしてはっきりと言わないのに言いたいことが手に取るように分かる一瞬一瞬の心の動きが切なく、なんとかはぐらかそうとしている時に限って棘のように刺さる核心のひと言がじくりと残って抜けなくなる。
ループする漣(さざなみ)はまるで彼女と僕のモチーフのよう。せっか…続きを読む