この小説の主人公は、ダサい。“すごいもの”に触れてる自分に酔いしれているだけで、一生懸命取り組んでなくて、それがわかってるから焦ってけれどなにもやれない。身につまされるダサさが、鬱陶しいモノローグに現れる。けど、それでも、ホンモノを持っている。気づいてないだけで、マッチの火くらい弱い光かもしれないけれど、それでもホンモノの光を持っている。それがたまらなくカッコいい。俺/私、ダセエ、って思ってる人。読んでほしい。刺さる。
呪いの漫画が人を殺し、下手な音楽で迷子の友達をひっぱたく小説です。