兎にも角にも、まずは読んでみて欲しい。昔好きだった人がいる人、過去の恋に未練がある人はきっと心が震えることだろう。この「マトリョーシカのいた季節」の見所は、何と言っても昔仲の良かった男女特有の距離感と台詞の温度感ではないでしょうか。リアルでしっとりとした雰囲気に見え隠れする切なさ。巧みな文章の中から出される繊細な表現に心を掴まれます。綺麗で儚い恋愛作品。しっぽり読みたい貴方に是非オススメです!
出だしの一文でホラーかと思ったのに私は読後泣いていた。マトリョーシカになっていた、の一文に伏せられた意味を後で理解する。主人公の今後の人生を想う。とても切なくて愛情深い、激しく感情を揺さぶられる作品です。
※読み合い企画からのレビューです同窓会へ行くと、久し振りに会った彼女はマトリョーシカになっていた──そんなシュールな導入から始まる本作品は、甘く、切なく、すこし不思議な純愛物語だ物語の中盤では、作者が幼馴染みを何故マトリョーシカとして描いたのかがわかるそして、終盤では、幼馴染みがマトリョーシカになってしまった理由が判明する本作品は、ギャグでもコメディでもないそこにあるのは、懐古と、後悔と、そして確かな愛情だ本作品を読めば、この言葉の理由がわかるはずだ是非、一読してみてほしいその価値は十二分にある
同窓会で会った彼女はマトリョーシカになっていた。 不条理な設定が、読み進めていくうちに情感溢れる切ない恋の物語に変化する。
読み終わるとしんみりしてしまいます。少しだけ不思議な物語りです。
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