猫宮　秋

AIを自作した主人公、その目的はカンニングだった！？ AI作れる頭があるなら、カンニングなどせずとも良かろうに…。 困った主人公だなぁと思っていたら、その主人公に似たというのか、耳…続きを読む

四季の移り変わりと子供の成長を重ね、時の経過を表現しており、変化を逃さず見つめ続ける親の視点から、その深い愛情を感じられる連作短歌です。 四季それぞれの季語でも子供たちの様子を表…続きを読む

うっかり拾ってしまったゲーム機によって、何もかもが変わってしまった。 ただのゲームでしかないと思っていたものが、現実に影響を及ぼしてくる恐怖。 プレイヤーの寿命を削り、与えられるミ…続きを読む

主人公のサキュバスが、幼馴染の有翼人男子と繰り広げる異種族ドタバタラブコメディ。 サキュバス（なのに、そのアドバンテージを全くいかせていないポンコツな）彼女の、子供の頃から幼馴染…続きを読む

名前すら美味しそうなスイーツだらけの国で、美味しそうなスイーツを使ったアレコレを企画。 最推しと自分を救うため領地改革に全力を尽くす！ そう心に決めた悪役令嬢マカロンこそが本作の…続きを読む

大人というにはまだ幼く、子供というには成熟している。 大人と子供の間にある、どちらともつかない繊細な時期に、命という愛を全て背負って、これからを生きて行く。 同じ年齢の二人の少女…続きを読む

そもそも初手から、「何言ってんだ…？？」ってなったのが読み始めた切っ掛けでした。 その不思議さに、思わず気を引かれてしまったのです。 庭にはパイナップルが生い茂り、外では椰子の木…続きを読む

なかなかに前向きで明るく、陽気な主人公は成り立てホヤホヤの幽霊だった。 「大好きな彼に取り憑いて守ってあげよう！」と軽い感じで男の子に憑依しようと試みる。 しかしその男の子も曲者…続きを読む

貴族としての家格も普通、見た目も普通、性格も普通（？）、規則正しく模範的な生活を送っている完璧に普通のご令嬢の主人公。 出る杭は打たれる、ということで一家揃って「控えめでそこそこ…続きを読む

王子の婚約者だったはずのご令嬢が婚約を破棄されたのを切っ掛けに一念発起し、自らの意思で家を飛び出し冒険者を目指す。 そこで出会ったとんでもなく理想的な筋肉騎士と偶然バディを組むこ…続きを読む

人間であるセイと、AIであるルクスがバディとして、共に一つの事件に挑む救済の物語です。 「心」を持たず演算によって判断していたAIに、人の「心」と言うものを見つめさせ、セイは時に…続きを読む

『父』の人生。 そして『息子』の人生。 二人の、いや、さらにはその『孫』の人生までもが、短い短歌の中にそのまま綺麗に落とし込まれています。 脈々と受け継がれていく命と、その愛情と…続きを読む

死んだはずだった。　気がつけば過去に戻っていた。 それも、何かが違っている並行世界に。 これから起こる事を知っている。ならば今からなら『最悪の未来』を変えられるのでは？ 一度…続きを読む

「闘神」と呼ばれる程の騎士様は戦場では敵なしだが、私生活では何度となく婚約者から振られ続け、色恋沙汰に臆病になっている実に不憫な男だった。 そしてその男を心から望み、追いかけ続け…続きを読む

お酒の味がとても好きです。 私にとってのお酒とは、様々な料理に、まるでソースの一部であるように合わせたり、食事の味に変化を齎すもの、といったイメージです。 それもこれもアルコール…続きを読む

一首ごとに、自らの青春時代の体験を思い返すような、共感するような、そういった要素があって。 そして連作として一首進むごとに、物語としての時間もしっかりと経過している感じがあり、与…続きを読む

物語の入り口からすでに個性全開。 キャラクターたちのかなりの個性の強さに驚かされました。 まず主人公が元詐欺師だし世界一の名探偵を自称しているし、仕事を依頼してくる弁護士は大食いだ…続きを読む

歴史上の人物が現代風世界に転生をする。 今は今、過去は過去として理解してはいても、全く影響がないかと言えば、そう言うわけではない。 どうしたって前世の記憶が蘇るたびに、何かしらの想…続きを読む

物語の舞台は、大阪のミナミのど真ん中にあるというBARから始まります。 この世の中に蔓延る理不尽な事件に、どうにかして抗おうとする子供たち。 これは正義だとは言えないが、と理解し…続きを読む

前半部分、在りし日を想い悔やむような、心残りがあるような切なさや寂しさと言ったものを感じさせます。 その後の後半部分での「あとのまつり」と「お祭り」を掛けてあるという、ちょっとした…続きを読む

最初の短歌から最後の短歌までの間に、一人の教師の人生を見る。 思い出の中の学校生活と、現実のショベルカー。 何処か物悲しさを感じさせる文章に、読み手の過去の記憶をも呼び起こさせ…続きを読む

何も知らない相手からの無責任な誹謗中傷。 現実では表面を繕ってばかりの様々な人間関係で、心が疲弊する。 恐らくは誰しもが一度は経験したことがあるだろう。 何かに安らぎを見出した…続きを読む

前世の自分に侵食されていくという恐怖と、その存在に助けられているという安心感の板挟みで、心が全然落ち着かず、物語の主人公のみならず読み手の情緒も不安定になります。 精神的な恐怖に…続きを読む

賛否両論な乙女ゲームに転生したら悪役令嬢だった。 実際にこの状況に陥ったなら、自分であれば絶望しかないだろうと思う。 しかし転生者であるこのお嬢様は、基本（かなり斜めに）前向きで…続きを読む

それぞれが、かなり限定的ながらも強力な能力を所持している。 その能力のせいで苦労してきた過去もある、にも関わらず、それでも他人の為に、その力を駆使して街を、人を守ってくれている。 …続きを読む

文章が丁寧でその情景がイメージしやすく、絵画的な美しさがある作品です。 森の中で長い長い生を、ただ生きていく。 人間では想像できない程の期間、何をするでもなくひたすらに世界を見つ…続きを読む

まさに「聖クラウディアンの肖像」という絵画を鑑賞しながら、その物語を想像しているかの様な気持ちになります。 作品全体が芸術作品と言ってもいいくらいに、静謐で独特な雰囲気。 高い文…続きを読む

キャラクターの名前が四字熟語、という時点で面白い設定だなと感心しました。 しかも元の熟語があるからこそ、そのキャラクター各々の性質がはっきりと分かれていて、とても分かりやすいです。…続きを読む

世界設定が分かりやすくするりと入り込めるので、サクサク読み進められました。 それぞれのキャラクターにしっかりとしたドラマがあり、読みごたえがあります。 仲間の個性が、各々違う方向…続きを読む

流れとしては本格ミステリの形式で、主人公は普通の探偵では難しいだろう難事件に挑むことになる。 物語のテンポがよくスムーズに読み進められる。 ジャンルとしてはホラーミステリーというこ…続きを読む

常人には太刀打ち出来ない圧倒的な力を持つ吸血鬼に、弱者である人間がどう抗うか。 舞台が日本であることで感情移入しやすく、もし本当に横に吸血鬼がいたらこれ程恐ろしいものかと考えさせ…続きを読む

猫島…そこは至高の楽園、永遠の夢の国… 私も猫島に行きたいにゃー！ ああ…もふもふ天国〜！ これは猫好きなら誰でも一度は憧れると言う、猫になりたい願望そのもの。 猫＝幸せ　なん…続きを読む

何よりもまず目に付くのが世界観。設定が凝っていてかなり面白い。 ダンジョンに奪われてしまった両親のことを想い、自らを鍛え上げる。 けれども目標は遠く難しい。 チートもなく、主人公の…続きを読む

モルトくんがかっっわいいです！！ 私が獣人無条件に大好きな件は別として、この作品自体がとても読み味が良く、キャラクター同士の会話も明るく軽やかで面白く、仲の良さが伺えて気持ちがい…続きを読む

思いがけない展開でサクサク物語が進んでいく。 序盤はひたすら酷い目にあっていて不憫。 ブタオの絶望に同調して泣けてくるほど。 ブタオ大丈夫？ちゃんとザマァできる？ 心配しているはず…続きを読む

まず気になって仕方がないのがとんでもない金額の借金に、どう考えても無理だろうと思わせる返済。 普通であれば不安しかない将来なのに、それを感じさせない軽快なテンポのやり取りと濃厚なキ…続きを読む

神社の参道にある脇道。そこにはいつも不思議なお兄さんがいて、ただ一緒に話をする。 その繰り返す幸せな日々と、「私」の秘めた甘酸っぱい恋心。 ありきたりの様でありきたりではない、異質…続きを読む

地上が有害な物質で汚染され、人類は地下世界へ逃亡することを余儀なくされる。 だと言うのに、やっとのことで逃げた先には「ミミズ」という化け物がいた。 迫りくるミミズを倒す者たちを、清…続きを読む

好奇心から入り込んだ場所で、少年は人間の裏の顔を知る。 序盤の魔法薬師の少女との思いがけない出会い、少女を救い出すまでの緊迫感。 剣士の少年の心理描写が繊細で詳しく、臨場感がある。…続きを読む

　死は皆に平等に訪れるもの、とは言うけれど、どうせなら私もこの物語の主人公のように、誰かの役に立って「ああ、私の命にも意味があったのだな」と思える死に方をしたい、と思った。 　そし…続きを読む

出だしの一文でホラーかと思ったのに私は読後泣いていた。 マトリョーシカになっていた、の一文に伏せられた意味を後で理解する。 主人公の今後の人生を想う。 とても切なくて愛情深い、激し…続きを読む

　ひょっとしてAIが人間のサポートをするんじゃなくて、人間がAIのサポートをする展開に…？ 　ゲーム開発の現場を全く知らなくても、ああ確かにと納得できるような描写で読みやすい。 　…続きを読む

　幽霊ものだからと言って、決して怖かったり暗かったりと言ったことはなく、終始幽霊さんと主人公の明るく軽快なテンポの会話が続く。 　会話自体がかなり前向き（前向き…？下ネタ気味だけど…続きを読む